約 1,143,782 件
https://w.atwiki.jp/mgwvhp/pages/143.html
プロ野球入れ込み情報ワンゲル版! ひいきのチームが勝った時は喜びや浮かれた気持ちを、 負けちゃった時はグチやイライラのはけ口として、 チーム愛を思いっきり入れ込んで書きましょう! お、できましたね!いったいワンゲルOBのプロ野球チーム応援状況はどうなっているのか?ちょっと楽しみです。あぁ、それにしても今年の阪神、なんでこんなにカープに弱いのか・・・。解説の達川が「阪神は球速のないピッチャーが苦手なんとちゃいますか?フェルナンデスとかねぇ 笑」なんて言っていました。うーむ、一理あるかも。それにしても昨日の栗原のホームランはすごかった!金本、濱中も打ったけど豪快さで上回っていた!シーツと栗原を交換してくれー(笑)あれ?広島に入れ込んでる?とにかく3タテはまずい!昨日は巨人も中日もお付き合いしてくれたけど、毎度そうはいくまい。杉山!今日はいいところみせてくれ!福原がサプライズ登板という噂もあるけど・・・。地元だしありそうだなぁ。まぁ、勝ってくれればいいんですよ。誰が投げてもね。狭い広島市民球場なんだから金本、桜井、濱中あたりがポコポコスタンドインさせてくれー!たまにはそういう巨人的な試合がみたい!!!!! -- 井田(94):阪神 (2007-09-13 22 50 25) こんなもんがあるなんて、初めて知った。わたくし、思いっきり中日ファンです。神奈川県生まれ、広島育ちのわたくしが何故中日ファンになたかと申しますと、子供の頃、最初は原辰徳の大ファンで、巨人の帽子を被っていました。とある風の強い日に帽子が飛ばされてしまい、探しに探したのですが、見つからず、オカンに怒られながらも、お願いして、新しい帽子を買ってもらうことに!イトーヨーカ堂に買いに行ったところ、黒い帽子が…ない!ない!店員さんに聞いてみたら、売り切れとのこと。しょんぼりと横を見てたら、青い帽子が寂しそうに俺のことを、、、しょうがないなぁ~ 買ってあげるよ。と、購入したのが中日の帽子。それ以来、中日ファンでございまっする。頑張れ!中日。 -- 横溝(94) (2007-09-20 17 35 15) 自分は中日ファンです。理由はシンプルに名古屋出身だから。名古屋ではみんな中日ファンばかりなので、あいさつ代わりに「昨日、中日勝ったなあ」なんて会話がなされたりします。テレビのゴールデンタイムの合間の数分間の番組はよくドラゴンズ速報をやってました。小学校のとき、うっかり巨人ファンであることをバラしてしまった転校生は、「中日は2番目に好き!」を連発してその後を乗り切りました。ガンバレ!中日! -- 山口(99)@中日 (2007-09-22 13 26 59) 巨人が優勝しちゃいましたね。 セブンイレブンでおにぎりとか安売りしてたけど、 それは買う気にはなれず・・・。 でも昨日、帰りに駅近くのジャスコに行ったら、 ドラゴンズ応援セールやってて、ちょっと元気づけられました。 まだクライマックスシリーズがある! -- 山口(99)@中日 (2007-10-07 21 01 07) 福留争奪戦…FAか。現役もFAで良い部員を獲得したいな。 -- なべさん(92) (2007-11-13 20 29 06) クライシンガー、ラミレス、クルーン・・・とりあえず頑張れ!! -- M原(93) (2008-03-28 01 57 26) 桑田引退・・・寂し過ぎる。。。エースーナンバーよく似合う、桑田、桑田、桑田ー!! -- M原(93) (2008-03-28 01 59 25) 5連敗・・・信じられない!! -- M原(93) (2008-04-03 02 18 51) 気がつけば交流戦。。。今年の阪神は交流戦でどうなるのか? ここまで快調すぎるほど快調に来たのでちょっと不安でもあります。 オリックスとの試合はなんだか紅白戦でも観ている感じだったなぁ(笑) お互いトレード組が頑張りました。 しかし北川、、、なんか良くなったんじゃないかぁ? はまちゃん!阪神戦以外のところでの大活躍に期待してます。 まじで応援してます!ふれー!ふれー!はまなかー! -- IDA (94)@阪神 (2008-05-23 17 17 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11334.html
今日 - 合計 - 日米間プロ野球 FINAL LEAGUEの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時26分27秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/tvsponsor/pages/1270.html
プロ野球ドラフト会議 Suppotred by リポビタンD(2013~) 『プロ野球ドラフト会議2023』(2023.10.26) 2'00"...リポビタンD(大正製薬) 『プロ野球ドラフト会議2022』(2022.10.20) 2'00"...リポビタンD(大正製薬)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/52362.html
登録日:2022/10/17 Mon 19 30 56 更新日:2024/08/28 Wed 02 37 06 所要時間:約 40 分で読めます ▽タグ一覧 CS KONAMI KONAMI日本シリーズ NPB SMBC SMBC日本シリーズ クライマックスシリーズ コナミ ネタも多い プロ野球 ポストシーズン 三井住友銀行 下剋上 名勝負 所要時間30分以上の項目 日本シリーズ 日本一 短期決戦 秋の風物詩 迷勝負 野球 頂上決戦 予測不能、日本最高峰の決戦 ボクも、戦う。 プロ野球日本シリーズとは、毎年秋に開催されるプロ野球の日本一決定戦である。 正式名称は「プロ野球日本選手権シリーズ」(1953年までは「日本ワールドシリーズ」)。「にほんシリーズ」と呼ばれることも多い。 本項ではリーグ優勝後に実施されるクライマックスシリーズおよびパ・リーグのプレーオフ、二軍の日本シリーズに相当する「ファーム日本選手権」についても記述する。 ●目次 概要 日本シリーズまでの道のりクライマックスシリーズ(CS) プレーオフ(PO)前期優勝と後期優勝チーム対決(1973年~1982年) 勝率1位~3位対決(2004年~2006年) ルール表彰 放送・配信 各年の結果 記録リーグ別記録 球場記録 日本シリーズの対戦カード ファーム日本選手権 概要 2リーグ制に分裂した1950年以降、セントラル・リーグとパシフィック・リーグの優勝チームが日本一の座をかけて争う。 かつてはレギュラーシーズン優勝チーム同士の対決だったが、クライマックスシリーズ(CS)が導入された2007年以降は2位や3位のチームが優勝チームを倒して下剋上する番狂わせが起きる年もしばしばあり、必ずしも優勝チームが出場するとは限らなくなっている。 戦後に始まったこともあり、現在に至るまで中止になった年はない。 2005年~2013年の間は、勝者がさらに「アジアシリーズ」(2009年・2010年のみ「日韓クラブチャンピオンシップ」)に日本代表として参加していた。 各球団の略称は以下の通り。本項では前身球団も同一カウントするが、松竹と近鉄は傍系という観点から基本的に個別のチームとして取り扱う。 ※巨=巨人、神=阪神、中=中日、松=松竹、横=横浜、De=DeNA、ヤ=ヤクルト、広=広島、オ=オ、南=南海、ダ=ダイエー、ソ=福岡ソフトバンク、西=西鉄→西武、映=東映、日=日本ハム、毎=毎日・大毎、ロ=ロッテ、楽=楽天、洋=大洋、急=阪急、近=近鉄 日本シリーズまでの道のり クライマックスシリーズ 日本シリーズ(7戦4勝制) ファーストステージ(3戦2勝制) ファイナルステージ(6戦4勝制、1位は1勝のアドバンテージ) JERA クライマックスシリーズ セ SMBC日本シリーズ ビジター セ・リーグ3位チーム → ファーストステージ勝利チーム → セ・リーグCS優勝チーム ホーム セ・リーグ2位チーム セ・リーグ優勝チーム パーソル クライマックスシリーズ パ vs ビジター パ・リーグ3位チーム → ファーストステージ勝利チーム → パ・リーグCS優勝チーム ホーム パ・リーグ2位チーム パ・リーグ優勝チーム クライマックスシリーズ(CS) 2007年以降はシーズン終了後に両リーグでCSが行われる。 ファーストステージでは2位と3位のチームが対決し、3試合で2勝した方がシーズン優勝チームの待つファイナルステージに進出。ここでは優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ(*1)、これも含めて先に4勝した方が日本シリーズ出場権を得るという仕組みである。 いずれも開催球場は上位チームの本拠地で、引き分けが生じて対戦成績がタイになった場合は上位チームの進出になる。また、ファーストステージの第2戦以降・ファイナルステージの第3戦以降の「引き分け以上で上位チームのステージ勝利が確定する試合」では、最終回の表終了または裏の途中で同点になった時点でコールド扱いになるルールがある。両ステージともに決着がついた時点で終了する。 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う関係で開幕が遅れ、セ・リーグは屋外球場を本拠地とするチームが多いことから雨天中止に備えた予備日を多く確保しておく必要性があったため、2007年の導入以来初の中止が決定。優勝した巨人がそのまま日本シリーズに進出していた。 パ・リーグもファイナルステージ相当の試合のみを4戦3勝制の特別ルールで開催した。 かつては優勝決定後、いわゆる消化試合になって個人記録の達成程度しか見どころがなくなっていたが、CSが導入されたことでAクラスに入れば日本シリーズに出場できたり、後年の開幕戦のホーム開催権を得られたりする可能性が出たため、リーグ優勝決定後もCSの出場をかけたAクラス争いが繰り広げられることも多く、興業面での恩恵も大きい。 実務上は優勝チームがそのまま進出することが大半で、下位チームの出場例は少ない。2位から出場したのは2007年の中日・2014年の阪神・2018年と2019年のソフトバンクの4例、3位からの出場は2017年のDeNAと2010年のロッテの2例のみで(太字は日本一)、下位チーム同士で対決した例は一度もない。 これは1勝分やホーム開催といったアドバンテージはもとより、下位チームはファーストステージを戦うことからある程度疲弊した状態でファイナルステージを迎えざるを得ない一方、優勝チームはいわばシードであることから初戦からエース投手を投入するなど万全の状態で挑むことができる点が大きい。 ただし、CSに限ればファーストステージを3位が勝ち上がった例は多く、特にセ・リーグでは開催がなかった2020年を挟み、2016年から2022年まで8年7回連続で2位チームがファーストステージ敗退になっていた。 また、シーズン勝率5割未満のいわゆる「借金」チームが進出した例もない。ただし交流戦の関係上、理論上は優勝チーム同士でも一方が「借金」になる可能性はある。 プレーオフ時代とは違って年間順位はシーズン内で決定し、CSの成績は反映されない。従って仮に優勝チームがCSで敗れたとしても優勝の権利まで奪われることはなく、逆もまたしかりである。 そのため、リーグ優勝した上で日本一になることを「完全優勝」と呼ぶこともある。 プレーオフ(PO) 2006年までは主にパ・リーグでプレーオフ(PO)が実施された年がある。CSとは違って優勝決定戦の意味合いも持っており、当時は年間勝率に関係なくPOに勝利したチームがそのままリーグ優勝であった。 ただし、POの個人成績はレギュラーシーズンに加算されず、公式記録としてもカウントされない。これはCSや日本シリーズも含めたポストシーズン全体の共通事項である。 前期優勝と後期優勝チーム対決(1973年~1982年) 当時は130試合制で、パ・リーグのみシーズンを65試合ずつの前期(4~6月)と後期(7~9月)に分け、それぞれで順位を決定。優勝チームが異なる場合は5戦3勝制のPOを実施した(前後期とも同一チームが年間優勝の場合は実施なし)。前期と後期、そしてPOと1年で3度の優勝争いを設けて観客動員の確保を期待したいとの考えである。 第1・2戦は前期1位チーム、第3~5戦は後期1位チームをホームとして行われた。なお、理論上は年間4位でも優勝する可能性があるが実例はなく、年間1位でありながら前後期とも優勝できずにPO進出すら逃したチームもない。 年間順位は1位がPOの勝者で、2位以下はPOの結果に関係なく年間勝率順になるため、前後期のどちらかで優勝してもPOで敗れたことで年間勝率の関係で3位になった例もあった(1977年と1981年のロッテが該当)。 CSと同様に年間勝率2位以下からPOに勝利して日本シリーズに出場した例があり、1975年の阪急・1979年の近鉄・1982年の西武が年間2位、1973年の南海が年間3位からそれぞれ出場している(太字は日本一)。 年間勝率2位以下のチームが優勝した場合、年間1位チームが2位に、2位チームが3位にそれぞれ繰り下がることになる。そのため、1973年のロッテは年間勝率2位ながらPOで年間3位の南海が優勝したことで年間順位は3位になっている。 上記のような優勝チームより2位・3位の方が勝率で上回るケースではゲーム差がマイナスになっている。 導入当初は好評を博したが、後期終了後に前期の未消化試合をこなすといった日程面での課題もあった。 一応初年度の1973年のみ、雨天中止による予備日確保の名目で前期と後期の間に約2週間のインターバルを設けていたが、日程があまりに空きすぎるとして1974年以降は前期終了と同時に後期開幕という日程に変更されている。 また、従来の半分の試合数で優勝が決まってしまうことから結果的に消化試合が増加するという問題点もあった。 1980年代に入ると極端に観客動員が減少してしまい、2シーズン制を行う意義が薄れたとして1982年をもって終了した。 いずれも「前期優勝 - 後期優勝」の順。 ・1973年(南海 - 阪急) 前期優勝の南海と後期優勝の阪急が対戦し、南海が3勝2敗で阪急を下して7年ぶり12度目のリーグ優勝を達成。しかし、巨人との日本シリーズでは1勝4敗で敗れ、「V9」を許した。 南海は年間3位であり、史上初めて勝率2位以下のチームが日本シリーズに出場した。前後期制下の10年間で3位チームが出場したのはこの年が唯一である。なお、南海としてはこの年が最後の日本シリーズ出場になった。 一方で、前述の通り阪急は年間勝率1位ながら日本シリーズ出場を逃した史上初のチームになってしまった。 MVPは佐藤道郎。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 南海 38 26 1 .594 優勝 1位 阪急 43 19 3 .694 優勝 2位 ロッテ 35 27 3 .565 2.0 2位 ロッテ 35 22 8 .614 5.5 3位 阪急 34 29 2 .540 3.5 3位 南海 30 32 3 .484 13.0 4位 太平洋 25 30 3 .516 5.0 日拓 5位 日拓 22 37 3 .403 12.0 5位 太平洋 27 34 4 .443 15.5 6位 近鉄 23 38 4 .377 13.5 6位 近鉄 19 25 1 .297 25.0 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 南海 68 58 4 .540 優勝 2位 阪急 77 48 5 .616 -9.5 3位 ロッテ 70 49 11 .588 -5.5 4位 太平洋 59 64 7 .480 7.5 5位 日拓 55 69 6 .444 12.0 6位 近鉄 42 83 5 .336 25.5 ・1974年(阪急 - ロッテ) 前期優勝の阪急と後期優勝のロッテが対戦し、ロッテが3勝ストレート勝ちで4年ぶり4度目のリーグ優勝を達成。日本シリーズでは巨人の「V10」を阻止した中日と対戦し、4勝2敗で24年ぶり2度目の日本一も勝ち取った。 MVPは村田兆治。 なお、ロッテが当時暫定的に使用していた宮城球場では収容人数が3万人に満たなかったため、日本シリーズでは後楽園球場を本拠地として行われた。 また、ロッテは下記の通り2005年は年間勝率2位からPOを制してのリーグ優勝、2010年もリーグ3位からCSと日本シリーズを勝ち上がってそれぞれ日本一になっているため、この年が最後の年間勝率1位になっている(*2)。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 阪急 36 23 6 .610 優勝 1位 ロッテ 38 23 4 .623 優勝 2位 ロッテ 31 27 7 .534 4.5 2位 南海 32 27 6 .542 5.0 3位 太平洋 30 30 5 .500 6.5 3位 阪急 33 28 4 .541 5.0 4位 南海 27 28 10 .491 7.0 4位 太平洋 29 34 2 .460 10.0 5位 近鉄 27 32 6 .458 9.0 4位 近鉄 6位 日本ハム 25 36 4 .410 12.0 6位 日本ハム 24 39 2 .381 15.0 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 ロッテ 69 50 11 .580 優勝 2位 阪急 69 51 10 .575 0.5 3位 南海 59 55 16 .518 7.5 4位 太平洋 59 64 7 .480 12.0 5位 近鉄 56 66 8 .459 14.5 6位 日本ハム 49 75 6 .395 22.5 ・1975年(阪急 - 近鉄) 前期優勝の阪急と後期優勝の近鉄が対戦し、阪急が3勝1敗で近鉄を制して3年ぶり6度目のリーグ優勝を達成。日本シリーズでは初のリーグ優勝を決めた広島と対戦し、4勝2分の負けなしで球団史上初の日本一にも輝いた。 この年からパ・リーグでは指名打者制が導入されることになるが、日本シリーズでは1985年まで使用できなかった。 MVPは長池徳二。 なお、近鉄の本拠地として使用された藤井寺球場は当時ナイター設備も収容人数3万人も満たしていなかったが問題なく開催されており、仮に近鉄が日本シリーズに出場していた場合も同様だった。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 阪急 38 25 2 .603 優勝 1位 近鉄 40 20 5 .667 優勝 2位 太平洋 30 29 6 .5085 6.0 2位 ロッテ 32 31 2 .508 9.5 3位 近鉄 31 30 4 .5082 3位 南海 30 33 2 .476 11.5 4位 日本ハム 27 30 8 .474 8.0 4位 日本ハム 28 33 4 .459 12.5 5位 南海 27 32 6 .458 9.0 5位 太平洋 6位 ロッテ 27 34 4 .443 10.0 6位 阪急 26 34 5 .433 14.0 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 阪急 64 59 7 .520 優勝 2位 近鉄 71 50 9 .587 -8.0 3位 太平洋 58 62 10 .483 4.5 4位 ロッテ 59 65 6 .476 5.5 5位 南海 57 65 8 .467 6.5 6位 日本ハム 55 63 12 .466 ・1976年(阪急が年間優勝) 阪急が前後期とも優勝してリーグ連覇となる7度目の優勝を決めたことからPOはなし。日本シリーズでは4年ぶりに巨人と対戦し、第7戦までもつれた末に日本一連覇も達成。 ・1977年(阪急 - ロッテ) 前期優勝の阪急と後期優勝のロッテが対戦し、4年ぶりに第5戦までもつれた末に阪急が3勝2敗でロッテを下して3連覇となる8度目のリーグ優勝を達成。日本シリーズでは再び巨人との対戦になり、4勝1敗と圧倒して3連覇を果たした。 なお、阪急としてはこの年が最後の日本一になった。 MVPは山田久志。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 阪急 35 25 5 .583 優勝 1位 ロッテ 33 24 8 .579 優勝 2位 南海 33 26 6 559. 1.5 2位 阪急 34 26 5 .567 0.5 3位 近鉄 31 26 8 .544 2.5 3位 南海 30 29 6 .508 1.0 4位 日本ハム 31 29 5 .517 4.0 4位 日本ハム 27 32 6 .458 7.0 5位 ロッテ 27 33 5 .450 8.0 5位 クラウン 29 35 1 .453 7.5 6位 クラウン 20 38 7 .345 14.0 6位 近鉄 28 35 2 .444 8.0 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 阪急 69 51 10 .575 優勝 2位 南海 63 55 12 .534 5.0 3位 ロッテ 60 57 13 .513 7.5 4位 近鉄 59 61 10 .492 10.0 5位 日本ハム 58 61 11 .487 10.5 6位 クラウン 49 73 8 .402 21.0 ・1978年(阪急が年間優勝) 阪急が前後期とも優勝してリーグ4連覇となる9度目の優勝を決めたことからPOはなし。しかし、球団史上初のリーグ優勝を決めたヤクルトとの日本シリーズでは3勝4敗で惜敗し、4連覇はならなかった。 ・1979年(近鉄 - 阪急) 前期優勝の阪急と後期優勝の近鉄が対戦し、近鉄が3戦スイープで球団史上初のリーグ優勝を達成。しかし、広島との日本シリーズでは3勝4敗で敗れた。 MVPは山口哲治。 なお、1975年とは違って近鉄の本拠地は日本シリーズも含めて大阪球場で開催された。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 近鉄 39 19 7 .672 優勝 1位 阪急 36 23 6 .610 優勝 2位 阪急 39 21 5 .650 1.0 2位 近鉄 35 26 4 .574 2.0 3位 日本ハム 34 26 5 .567 6.0 3位 ロッテ 29 29 7 .500 6.5 4位 ロッテ 26 34 5 .433 14.0 4位 日本ハム 29 34 2 .460 9.0 5位 南海 23 39 3 .371 18.0 5位 西武 27 33 5 .450 9.5 6位 西武 18 40 7 .310 21.0 6位 南海 23 34 8 .404 12.0 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 近鉄 74 45 11 .622 優勝 2位 阪急 75 44 11 .630 -1.0 3位 日本ハム 63 60 7 .512 13.0 4位 ロッテ 55 63 12 .466 18.5 5位 南海 46 73 11 .387 28.0 6位 西武 45 73 12 .381 28.5 ・1980年(ロッテ - 近鉄) 前期優勝のロッテと後期優勝の近鉄が対戦し、この年も近鉄が3連勝でリーグ連覇を達成。しかし、2年連続で広島との顔合わせになった日本シリーズではまたしても3勝4敗で敗れ、悲願の日本一まであと一歩及ばなかった。 前年に引き続き、日本シリーズも含めて近鉄の本拠地は大阪球場で開催された。 MVPは平野光泰。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 ロッテ 33 25 7 .569 優勝 1位 近鉄 35 26 4 .574 優勝 2位 近鉄 33 28 4 .541 1.5 2位 日本ハム 33 25 7 .569 0.5 3位 日本ハム 3位 ロッテ 31 26 8 .544 2.0 4位 阪急 29 34 2 .460 6.5 4位 西武 35 30 0 .538 2.0 5位 南海 28 34 3 .452 7.0 5位 阪急 29 33 3 .468 6.5 6位 西武 27 34 4 .443 7.5 6位 南海 30 43 2 .411 11.0 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 近鉄 68 54 8 .5574 優勝 2位 ロッテ 64 51 15 .5565 0.5 3位 日本ハム 66 53 11 .555 0.5 4位 西武 62 64 4 .492 8.0 5位 阪急 58 67 5 .464 11.5 6位 南海 48 77 5 .384 21.5 ・1981年(ロッテ - 日本ハム) 前期優勝のロッテと後期優勝の日本ハムが対戦し、日本ハムが3勝1敗1分で東映時代の1962年以来19年ぶり2度目、日本ハムとしては初のリーグ優勝を達成。しかし、巨人との日本シリーズでは2勝4敗で敗れた。 前後期制下の10年間で引き分けが発生したのはこの年が唯一である。 MVPは柏原純一。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 ロッテ 35 26 4 .574 優勝 1位 日本ハム 37 23 5 .617 優勝 2位 西武 33 28 4 .541 2.0 2位 阪急 36 28 1 .563 3.0 3位 阪急 32 30 3 .516 3.5 3位 ロッテ 28 31 6 .475 8.5 4位 日本ハム 31 31 3 .500 4.5 4位 近鉄 29 34 2 .460 9.5 5位 南海 29 32 4 .475 6.0 5位 西武 28 33 4 .459 9.5 6位 近鉄 25 38 2 .397 11.0 6位 南海 24 33 8 .421 11.5 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 日本ハム 68 54 8 .557 優勝 2位 阪急 68 58 4 .540 2.0 3位 ロッテ 63 57 10 .525 4.0 4位 西武 61 61 8 .500 7.0 5位 南海 53 65 12 .449 13.0 6位 近鉄 54 72 4 .429 16.0 ・1982年(西武 - 日本ハム) 前期優勝の西武と後期優勝の日本ハムが対戦し、西武が3勝1敗で日本ハムを破って西鉄時代の1963年以来19年ぶり6度目、西武としておよび所沢移転後初のリーグ優勝を達成。日本シリーズでは中日を4勝2敗で下し、こちらも西鉄時代の1958年以来24年ぶり4度目の日本一にも輝いた。 MVPは大田卓司。 この年をもってパ・リーグの前後期制は終了し、翌年からは1シーズン制に戻った。POも1985年までは上位2チームによる対戦に移行したが、結局一度も開催されないまま2004年からのAクラス対決まで待つことになる。 前期成績 後期成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 西武 36 27 2 .571 優勝 1位 日本ハム 35 23 7 .603 優勝 2位 阪急 33 28 4 .541 2.0 2位 近鉄 33 30 2 .524 4.5 3位 近鉄 30 27 8 .526 3.0 3位 西武 32 31 2 .508 5.5 4位 日本ハム 32 29 4 .525 4位 ロッテ 31 33 1 .484 7.0 5位 南海 27 34 4 .443 8.0 5位 阪急 29 32 4 .475 7.5 6位 ロッテ 23 36 6 .390 11.0 6位 南海 26 37 2 .413 11.5 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 西武 68 58 4 .540 優勝 2位 日本ハム 67 52 11 .563 -2.5 3位 近鉄 63 57 10 .525 2.0 4位 阪急 62 60 8 .508 4.0 5位 ロッテ 54 69 7 .439 12.5 6位 南海 53 71 6 .427 14.0 ・一覧表 太字は日本一。「-」は引き分け。 年 優勝チーム【年間順位】(優勝期)※特筆なき場合は年間1位 勝敗 星取表 対戦相手(優勝期) 最高優秀選手 敢闘選手 勝 分 負 1 2 3 4 5 1973年 南海【3位】(前期) 3 2 南 急 南 急 南 阪急(後期) 佐藤道郎 住友平 1974年 ロッテ(後期) 3 0 ロ ロ ロ 阪急(前期) 村田兆治 長池徳二 1975年 阪急【2位】(前期) 3 1 近 急 急 急 近鉄(後期) 長池徳二 有田修三 1976年 前後期とも阪急が優勝 1977年 阪急(前期) 3 2 急 ロ ロ 急 急 ロッテ(後期) 山田久志 三井雅晴 1978年 前後期とも阪急が優勝 1979年 近鉄【2位】(前期) 3 0 近 近 近 阪急(後期) 山口哲治 稲葉光雄 1980年 近鉄(後期) 3 0 近 近 近 ロッテ(前期) 平野光泰 有藤道世 1981年 日本ハム(後期) 3 1 1 日 - 日 ロ 日 ロッテ(前期) 柏原純一 村田兆治 1982年 西武【2位】(前期) 3 1 西 西 日 西 日本ハム(後期) 大田卓司 工藤幹夫 勝率1位~3位対決(2004年~2006年) この3年間のパ・リーグはAクラスの3チームによるPOが開催され、第1ステージで2位と3位のチームが対決し、勝った方が1位チームの待つ第2ステージに進出。勝利チームがその年のリーグ優勝に輝いた。 いずれもシーズン上位チームの本拠地で戦い、第1ステージは3戦2勝制・第2ステージは5戦3勝制、成績がタイの場合は上位チームの勝利扱いになるなど基本的なルールはCSとほぼ同様だが、当時はMVPの表彰はなかった。 前後期時代と同じく年間順位は1位がPOの勝者で、2位以下はPOの成績に関係なく勝率順になるため、優勝しない限り順位は変動しない。従ってシーズン3位チームが第2ステージに進んでもそこで敗退すれば年間順位は3位のままであり、逆もまたしかりである。 一方で下位チームの下剋上が達成された場合、シーズン1位チームが年間2位に、2位チームが年間3位にそれぞれ繰り下がることになる。 シーズン成績が同率順位のチームが発生した場合は以下の通り。 シーズン1位のチームが並んだ場合、前年のシーズン上位チームをホームとして第2ステージのみ行う。第5戦が終わって成績がタイの場合は翌日に延長無制限の第6戦を行う。第1ステージは中止されるため、3位チームはシーズン終了となる。 シーズン2位のチームが並んだ場合、前年のシーズン上位チームをホームとして第1ステージを行う。第3戦が終わって成績がタイの場合は「当該チーム間の対戦成績」→「勝率1位チームとの対戦成績」→「交流戦を除いたリーグ戦成績」の順番に勝者を決定する。 シーズン3位のチームが並んだ場合、前年のシーズン上位チームをホームとして3位決定戦を延長無制限で行い、第1ステージ進出チームを決める。 しかしながら、これらのルールに基づけば「故意に敗れることによってPO進出が確定する」という八百長になりかねない制度上の不備があった。実際に、2005年のパ・リーグは1位をソフトバンクとロッテで争っていたが、すでに3位が確定していた西武が9月25日のソフトバンク戦で敗れたことによってソフトバンクの単独1位が確定し、西武のPO進出も決定した。 仮に西武が勝利していた場合、その後の成績次第ではソフトバンクとロッテが同率1位になってしまい、上記のように西武のPO進出が潰えた可能性もあった。 また、CSとは違って1位チームのアドバンテージに条件があり、第1ステージの勝者に5ゲーム差以上つけていた場合に与えられることになっていた。 特に2004年・2005年を2年連続シーズン1位で終えたダイエー→ソフトバンクは2年とも2位と4.5ゲーム差とあと0.5届かなかったことが災いし、第2ステージは2年とも2勝3敗で敗退してしまった。 2年連続勝率1位ながらV逸するという不公平性が議論された結果、ソフトバンクの提案で2006年は無条件でアドバンテージが与えられることになり、第2ステージは4戦制に削減された。さらに第3・4戦は下位チームがホームになるようになったほか、同率順位が発生した場合は「当該チーム間の対戦成績」→「前年の順位」の順に順位を決定する規定になったため、上記の順位決定戦は廃止された。 なお、前後期制とは違ってシーズンMVPはPOの結果に関係なく勝率1位のチームから選出されており(*3)、この風潮はCSに移行しても続いている。 いずれも「上位チーム - 下位チーム」の順。 ・2004年(西武 - 日本ハム→ダイエー - 西武) 1982年以来22年ぶりの開催になったPO。第1ステージではシーズン2位の西武と3位の日本ハムが対戦し、2勝1敗で勝利した西武が第2ステージに進出。シーズン1位のダイエーも3勝2敗で下し、2年ぶり20度目のリーグ優勝を達成。 日本シリーズでは中日と対戦し、4勝3敗で22年ぶり12度目の日本一にも輝いた。 なお、この年はプロ野球再編問題によるストライキで2試合が中止され、133試合制で行われた。 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 西武 74 58 1 .561 優勝 2位 ダイエー 77 52 4 .597 -4.5 3位 日本ハム 66 65 2 .504 7.5 4位 ロッテ 65 65 3 .500 8.0 5位 近鉄 61 70 2 .466 12.5 6位 オリックス 49 82 2 .374 24.5 ・2005年(ロッテ - 西武→ソフトバンク - ロッテ) 第1ステージではシーズン2位のロッテと3位の西武が対戦し、連勝で勝利したロッテが第2ステージに進出。シーズン1位のソフトバンクも3勝2敗で下し、31年ぶり5度目にして千葉移転後初のリーグ優勝を達成。 阪神との日本シリーズでは4戦ストレート勝ちで圧倒し、こちらも31年ぶり3度目にして千葉移転後初の日本一も手にした。 詳細は当該項目を参照。 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 ロッテ 84 49 3 .632 優勝 2位 ソフトバンク 89 45 2 .664 -4.5 3位 西武 67 69 0 .493 18.5 4位 オリックス 62 70 4 .470 21.5 5位 日本ハム 62 71 3 .466 22.0 6位 楽天 38 97 1 .281 47.0 ・2006年(西武 - ソフトバンク→日本ハム - ソフトバンク) 上記の通りこの年は無条件で1位にアドバンテージが与えられ、第2ステージは4戦制になった。第1ステージではシーズン2位の西武と3位のソフトバンクが対戦し、ソフトバンクが2勝1敗で勝利。第2ステージではシーズン1位の日本ハムがアドバンテージを含めた3連勝でソフトバンクを下し、25年ぶり3度目にして北海道移転後初のリーグ優勝を達成。下剋上なく1位チームがそのまま優勝したのは3年間でこの年が唯一である。 中日との日本シリーズでは4勝1敗と優位に試合を進め、東映時代の1962年以来44年ぶり2度目、日本ハムとしておよび北海道移転後初の日本一にも輝いた。 POとしてはこれが最後の年になり、翌年からはCSが導入されたことで優勝決定戦の側面はなくなり、あくまで日本シリーズ出場チームを決める方式になった。 一方のソフトバンクは初めて3位から第2ステージに進出したチームになったが、この年の日本ハムとは4.5ゲーム差であり、従来のルールではアドバンテージがなかったため、皮肉にも自ら提案したルールで自分の首を絞めるという最悪の結果を招き、3年連続第2ステージ敗退という憂き目を見た。上記の通りこの年の第3戦以降は下位チームの本拠地(ヤフードーム)で行われる予定だったが、これも幻と消えた。 完投しながらもサヨナラ打を浴びて敗れた斉藤和巳がマウンド上で崩れ落ちる姿は現在でもプロ野球史に残る名シーンの一つに数えられている。 年間成績 順位 チーム 勝 敗 分 勝率 差 1位 日本ハム 82 54 0 .603 優勝 2位 西武 80 54 2 .597 1.0 3位 ソフトバンク 75 56 5 .573 4.5 4位 ロッテ 65 70 1 .481 16.5 5位 オリックス 52 81 3 .391 28.5 6位 楽天 47 85 4 .356 33.0 ・一覧表 太字は日本一。「ア」はアドバンテージ。 年 ステージ 勝利チーム(順位) 勝敗 星取表 対戦相手(順位) 名称 試合数 勝 負 ア 1 2 3 4 5 2004年 第1 3 西武(2位) 2 1 西 日 西 日本ハム(3位) 第2 5 3 2 ダ 西 西 ダ 西 ダイエー(1位) 2005年 第1 3 ロッテ(2位) 2 0 ロ ロ 西武(3位) 第2 5 3 2 ロ ロ ソ ソ ロ ソフトバンク(1位) 2006年 第1 3 ソフトバンク(3位) 2 1 西 ソ ソ 西武(2位) 第2 4 日本ハム(1位) 3 0 (日) 日 日 ソフトバンク(3位) その他、1983年~1985年のパ・リーグでは「勝率1位と2位対決」、2001年~2006年のセ・リーグでは「勝率1位と勝利数1位対決」によるPO開催の可能性があったものの、結局一度も行われなかった。 また、パ・リーグでは1952年・1963年・1966年・1968年、セ・リーグでは1991年・1992年・1994年・1996年にも同率1位のチームが並ぶ可能性があったことからPOの開催が検討されたものの、こちらも一度も実現しなかった。 ルール SMBC日本シリーズ 第1戦 第2戦 移動日 第3戦 第4戦 第5戦 移動日 第6戦 第7戦 (第8戦) (移動日) (第9戦) (第10戦) (第11戦) (第12戦) (第13戦) (第14戦) 偶数年 セ球場 パ球場 セ球場 (パ球場) 第10戦以降は実例がないので不明。 奇数年 パ球場 セ球場 パ球場 (セ球場) こうしてPO→CSが決着した後、主に10月下旬に行われる。ただし、諸事情から10月上旬に前倒しされたり、あるいは11月にずれ込んだりした例もある。 基本的に7試合が実施され、先に4勝したチームがその年の日本一となる。CSと同じく決着がついた場合は残りの試合は行われない。 引き分けやコールドが生じて第7戦までに決着がつかない場合、翌日にその球場で第8戦を行う。それでも4勝にならない場合は移動日を挟み、もう一方の球場で第9戦を行うことになっている。 第8戦以降は延長無制限で行われることから何らかの理由でコールドにならない限りは基本的に必ず勝負がつくため、理論上は最長第14戦まで発生し得る(*4)。 実際に第8戦が行われたのは1986年が唯一であり、第10戦以降は実例がないので具体的なルールは決められていない。 このことは2010年に中日をリーグ優勝・日本シリーズ進出に導いた落合博満監督からも指摘された。 使用球場は1954年以降、西暦が偶数の年はセ・リーグ、奇数の年はパ・リーグのチームがそれぞれ第1・2・6・7戦をホームで行い、第3戦~第5戦はビジターになる(上記の表を参照)。 開催地を移動する第2・3戦目および第5・6戦目、引き分けなどが絡んだ場合の第8・9戦目の間には移動日が設けられている。これは当該本拠地同士がどれだけ近距離であっても同様である。 出場2チームの本拠地が離れていて当日移動が難しいと判断された場合は移動日を設ける場合があるが、実現した例はない。 雨天などで試合中止になった場合は2006年までは移動日を含めた全日程が順延していたが、2007年以降は第5戦までの試合が中止になった場合は第5・6戦目の移動日がなくなるようになっている(*5)。 オールスターゲームと同様に規定上は収容人数3万人以上の球場での開催が条件になっているため、設備や他のイベントとの関係で本拠地以外の球場で開催されることもしばしばある。 レギュラーシーズンやCSと異なり、主催はNPBが担当。 2011年以降は冠スポンサーが付くようになり、2011年~2013年は『パワプロ』でおなじみのコナミ、2014年以降はNPBパートナーである三井住友銀行(SMBC)がスポンサーを担当している。 かつては各チームの本拠地が全て屋外球場であり、季節的に寒くなり出すこともあって1993年までは平日を含めた全試合がデーゲームで実施されていた(1964年のみ全試合ナイター)。 当時のプロ野球は国民的人気だったこともあり、学校の授業中に先生までもグルになってこっそり見た人も多いと思われる。 しかし、平日のデーゲームでは会社や学校を休まなければ観戦もままならず、視聴率や収益面の兼ね合いもあってか1994年は平日開催試合のみ試験的にナイターを実施し、1995年以降は曜日を問わず全試合ナイターに移行した。 もっとも、近年はテレビ視聴率の低下や現地観戦者への配慮から、土休日だけでもデーゲームに戻してほしいとの声も上がっている。 出場可能な選手はレギュラーシーズンの延長線上にあるCSとは違い、第1戦の2日前までに提出した最大40人の「出場有資格者選手」の中から試合ごとにベンチ入りメンバーを26人選出する。一度公示されると変更することはできない。 通常の出場選手登録とは別の扱いのため、「引退選手特例」で抹消された引退選手の登録も可能。 予告先発は両監督の間で合意がなされた場合のみ行われる。 2018年以降、第7戦までは延長12回、引き分けなどが絡んだ場合に起こる第8戦以降は無制限で行われる。 かつては最長で延長18回までの上限があり、1986年までは時間制限もあって過ぎた場合はそのイニングで終了した。 ダブルヘッダーやサスペンデッドゲームの適用はない。 時間制限の変遷 ~1966年 - 日没(1964年のみ22時30分) 1967年~1981年 - 17時30分 1982年~1986年 - 試合開始から4時間30分 1987年~1993年 - 第7戦までは延長18回、第8戦以降は無制限 1994年~2017年 - 第7戦までは延長15回(1994年はデーゲームのみ延長18回) 2018年~ - 第7戦までは延長12回 指名打者制は1985年に初めて採用され、阪神の弘田澄男がセ・リーグ初の指名打者として出場。当初は1年ごとに採用と不採用を繰り返す規定だったが、1987年以降は年に関係なく交流戦と同様にパ・リーグ球場で採用されている。ただし、2020年はコロナ禍の影響を考慮し、1985年以来となるセ・リーグ球場も含めた全試合で採用された。 審判は外審も含めた6人制で行われる。 シーズン中は出番の少なかった選手が意外な活躍を見せる「シリーズ男」の登場もある一方、リーグ優勝に貢献しながらシリーズではブレーキになってしまう「逆シリーズ男」が生まれてしまうこともあり、短期決戦特有の難しさがあるとも言われる。 なお、日本シリーズに出場したチームは第2次戦力外通告の期限が4日間延長される。 表彰 CSと同じく表彰制度が設けられている。勝利チームからMVPが選出されるのは同様だが、日本シリーズではこれに加えて1953年以降は敗戦チームからも敢闘(選手)賞が授与される。 その他、スポンサーを迎えた2011年以降はコナミやSMBCからの特別賞が授与されることもある。 最高殊勲選手賞(MVP) 賞品はトロフィーと賞金700万円。1954年~2006年は乗用車が贈呈され、基本的にトヨタ自動車製だが広島が勝利した1979年・1980年・1984年はスポンサーの関係でマツダから贈呈された。 原則としてチームの日本一に最も貢献した1人が選出されるが、1962年のみ土橋正幸・種茂雅之のバッテリーがダブル受賞した。 最多の表彰者は4回受賞した長嶋茂雄(1963年・1965年・1969年・1970年)。最年少受賞者は1958年の稲尾和久(21歳)、最年長は2011年の小久保裕紀(40歳)である。 その他の記録 複数回の受賞者は上述の長嶋に加え、別所毅彦(1952年、1955年)・堀内恒夫(1972年・1973年)・工藤公康(1986年・1987年)・秋山幸二(1991年、1999年)・古田敦也(1997年、2001年)・今江敏晃(2005年、2010年)の6人が2回ずつ。 2年連続の受賞者は長嶋・堀内・工藤の3人。秋山は2チームで受賞した唯一の選手(1991年は西武、1999年はダイエー)。 外国人選手の受賞者は宮本敏雄(1961年)、ジョー・スタンカ(1964年)、ジム・ライトル(1980年)、ランディ・バース(1985年)、オレステス・デストラーデ(1990年)、トーマス・オマリー(1995年)、トロイ・ニール(1996年)、李大浩(2015年)、ブランドン・レアード(2016年)、デニス・サファテ(2017年)、ジュリスベル・グラシアル(2019年)の11人。 キューバ出身のデストラーデとグラシアル、韓国出身の李大浩以外はアメリカ出身。 シーズンMVPとの同時受賞者は別当薫(1950年)、別所毅彦(1952年)、杉下茂(1954年)、稲尾和久(1958年)、杉浦忠(1959年)、長嶋茂雄(1963年)、ジョー・スタンカ(1964年)、堀内恒夫(1972年)、山田久志(1977年)、ランディ・バース(1985年)、石井丈裕(1992年)、トーマス・オマリー(1995年)、古田敦也(1997年)、松井秀喜(2000年)、デニス・サファテ(2017年)の15人。 なお、シーズンMVPとCSMVPの同時受賞者はダルビッシュ有(2007年第2)、アレックス・ラミレス(2008年)、和田一浩(2010年)、内川聖一(2011年)、田中将大(2013年)の5人がいるが、いずれも日本シリーズでは敗退ないしチームメイトがMVPを受賞しているため、シーズン・CS・日本シリーズのMVP三冠王は例がない。 敢闘(選手)賞 賞品はトロフィーと賞金100万円。1953年から制定され、敗戦チームで最も活躍した1人が選出される。4勝3敗など接戦で決着した際は仮に優勝していた場合のMVPという側面もある。 これは4戦ストレート負けであっても例外ではなく、「該当者なし」は一度も例がない。 唯一の例外として1956年の巨人は2勝4敗ながら選出されず、勝利した西鉄の稲尾和久が受賞した。 最多の表彰者は3回獲得した足立光宏(1967年・1972年・1978年)。最年少受賞者は1956年の稲尾和久(19歳)、最年長は2012年の稲葉篤紀(40歳)である。 その他の記録 複数回の受賞者は上述の足立に加え、稲尾和久(1956年、1963年)・長池徳二(1968年・1969年)・清原和博(1993年・1994年)川上憲伸(1999年、2006年)の4人が2回ずつ。 2年連続の受賞者は長池と清原の2人。1956年の稲尾は前述の通り優勝チームからの選出。 外国人選手の受賞者は宮本敏雄(1957年)、ジョー・スタンカ(1961年)、タフィ・ローズ(2001年)、アレックス・カブレラ(2002年)、アレックス・ラミレス(2008年)、ランディ・メッセンジャー(2014年)、ブラッド・エルドレッド(2016年)、ホセ・オスナ(2022年)の8人。 ベネズエラ出身のカブレラ・ラミレス・オスナ以外はアメリカ出身。 MVPと敢闘選手賞の両方を受賞したことがあるのは大下弘(1954年に敢闘選手賞、1957年にMVP)、稲尾和久(1956年・1963年に敢闘選手賞、1958年にMVP)、宮本敏雄(1957年に敢闘選手賞、1961年にMVP)、ジョー・スタンカ(1961年に敢闘選手賞、1964年にMVP)、柴田勲(1966年にMVP、1976年に敢闘選手賞)、山田久志(1971年に敢闘選手賞、1977年にMVP)、西本聖(1981年にMVP、1983年に敢闘選手賞)、石毛宏典(1985年に敢闘選手賞、1988年にMVP)、稲葉篤紀(2006年にMVP、2012年に敢闘選手賞)の9人。 シーズンMVPとの同時受賞者は大下弘(1954年)、藤田元司(1958年)、足立光宏(1967年)、長池徳二(1969年)、野村克也(1973年)、山本浩二(1975年)、タフィ・ローズ(2001年)、アレックス・カブレラ(2002年)、ダルビッシュ有(2007年)、アレックス・ラミレス(2008年)、和田一浩(2010年)、山田哲人(2015年)、山本由伸(2021年)の13人。 CSMVPとの同時受賞者はダルビッシュ有(2007年)、アレックス・ラミレス(2008年)、和田一浩(2010年)、吉見一起(2011年)、ホセ・オスナ(2022年)の5人。 従って、ダルビッシュ・ラミレス・和田の3人はシーズンMVP・CSMVP・敢闘選手賞のトリプル受賞を果たしている。 優秀選手賞 賞品はトロフィーと賞金100万円。一定の成績を残した3人の選手に授与される。 配分は試合展開によって異なり、基本的に4勝3敗決着であれば勝利チーム2人と敗戦チーム1人、ストレート決着であれば勝利チームからのみ3人選出されるが、4勝2敗・4勝1敗決着の場合は各試合の展開によって配分が変わる。 1979年までは「打撃賞」「最優秀投手賞」「技能賞」など部門ごとに分かれていた。 放送・配信 地上波では全試合が民放の全国ネットで試合終了まで放送される。当初はNPB側が推奨したテレビ局に直接放送を交渉するという方式を取っていた。 しかし、2010年には第1・2・5戦の3試合で地上波全国放送が見送られる事態が起こった。 これは、当時すでにプロ野球中継の大半がローカル放送または衛星放送に移管したことで関東地区での視聴率が望めなかったことや、テレビ局側が他番組を編成していたので動かせなかったのが理由とされる。 視聴者側にも「後番組がいつ始まるか不明なので迷惑」というイメージが定着していたことに加え、局側からすると「ゴールデンタイムに視聴率が見込めず、終了時間もわからない特番を編成する」ことになるので(*6)、日本シリーズを放送すること自体がかなりハイリスクになっていたと言ってもいいだろう。 そのためNPBは2011年以降、広告代理店経由で放送を交渉する方式に変更。前述の冠スポンサーを設け、そのCMを多数流すことで何とか放映枠を確保して現在に至っている。 もっとも、上記の不満が解消されたわけではないことに加えて、視聴率も2桁に達するのは後半以降という傾向があるため、現行の方式も今後どうなるか正直厳しい状況でもある。 テレビ局の編成都合で試合開始時間が変更された例もあり、2011年の第1戦はフジテレビがゴールデンタイムに「ワールドカップバレー2011」を中継するため、17年ぶりのデーゲームでの開催になった。 2016年の第5戦も試合開始時刻が30分早い18時からの開始になったが、これは中継するテレビ朝日が後番組に『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』を放送するため、延長時の時間確保が目的とされる。 なお、NHKでの放送は1990年代までは地上波総合テレビで実施した例もあったが、民放の全国ネットワークが一通り完成したこともあり、現在はBSのみで放送されている。 一方、ネット配信の対応については消極的で、初めて実施されたのが2016年とかなり遅い。 ネット配信はTVer含めた民放系のみでの実施で、公式戦を配信しているDAZNやパ・リーグTVでの配信もない。 そのためメジャーリーグ(MLB)やJリーグと異なり、放映権が一括管理されていないゆえの弊害と見る向きもある(*7)。 中継では通常の野球解説者に加え、出場しないチームの選手や監督(その年で引退・退任した人も含む)がゲスト解説として登場することも多い。 各年の結果 ここでは、各年の見どころを10年ごとに分けて紹介していく。 1975年・2005年・2007年・2010年・2013年・2014年・2016年・2023年は別記事ができているのでそちらも参照。 いずれも「セ・リーグ - パ・リーグ」の順に表記し、太字は優勝チーム。 球団名・球場名・選手名などは開催当時のもの。 ・1950年代(第1回~第10回) NPBが2リーグに分裂したことで導入された、日本シリーズ黎明期の年代。 1950年:松竹 - 毎日(毎日4勝2敗、初優勝) 記念すべき第1回シリーズ。この年創設されたばかりの毎日が松竹を破り、初代日本一に輝いた。 当時はまだフランチャイズ制度が導入されておらず、第1戦から順番に神宮→後楽園球場→甲子園→阪急西宮球場→中日球場→大阪球場と毎回異なる球場を舞台に、松竹から交互にホームとして開催された(*8)。 第1回にしてサヨナラ勝ちでの日本一決定で、失策によるものでは現在でもシリーズ史上唯一である。 MVPは別当薫。 ちなみに、第1回にして11月22日~28日開催という現在でも最も遅い時期に行われたシリーズで、裏では4チームが所定の140試合を消化しきれていなかったが、すでに順位が確定したこともあって11月20日までにシーズンを打ち切った。 1951年:巨人 - 南海(巨人4勝1敗、初優勝) 1952年:巨人 - 南海(巨人4勝2敗、2年連続2度目) 1953年:巨人 - 南海(巨人4勝2敗1分、3年連続3度目) 2リーグ制後初の優勝から3連覇を達成した巨人と南海が3年連続で対決した第2回~第4回シリーズ。 日米野球の影響を大きく受けたシリーズでもあり、1951年は当初の予定から日程が繰り上がり、1953年は全日程移動日なしという強行軍で行われて史上初の第7戦および引き分けが発生(*9)。この年から敢闘賞も設けられるようになった。 いずれも巨人が南海を破り、セ・リーグ初代日本一を含めた3連覇を達成した。ちなみに、1952年の第5戦の試合時間は1時間35分でシリーズ史上最短である。 MVPは1951年から順番に南村不可止・別所毅彦・川上哲治。 1954年:中日 - 西鉄(中日4勝3敗、初優勝) リーグ初優勝を決めた中日と西鉄による第5回シリーズ。5回目にして初めて九州が舞台になり、関東や関西で一度も開催されなかった。 この年も両チームともに初出場であり、第7戦までもつれた末に中日が球団史上初の日本一に輝いた。 MVPは杉下茂。 1955年:巨人 - 南海(巨人4勝3敗、2年ぶり4度目) 2年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人と南海の再対決になった第6回シリーズ。 リベンジを誓った南海は3勝1敗と優位に試合を進め、山本一人監督は「再び昭和30年の轍は踏むまい」と意識したものの、第5戦からまさかの3連敗を喫してしまった。 MVPは別所毅彦。 1956年:巨人 - 西鉄(西鉄4勝2敗、初優勝) 1957年:巨人 - 西鉄(西鉄4勝1分、2年連続2度目) 1958年:巨人 - 西鉄(西鉄4勝3敗、3年連続3度目) 3年連続で巨人と西鉄の同一カード対決になった第7回~第9回シリーズ。 三原脩・水原茂両監督は香川県の同郷で、中等学校から長年のライバル関係だったことから「巌流島の決闘」と称された。結果はいずれも西鉄が巨人を下し、球団史上初の日本一を含めた3連覇を達成。 1956年はシリーズ史上唯一、優勝チームから敢闘賞(稲尾和久)が選出された。 1957年は1分を挟み、シリーズ史上初の無敗で日本一になった。 MVPは1956年から順番に豊田泰光・大下弘・稲尾和久。中でも1958年の稲尾は現在でも史上最年少での受賞であり、彼は数々のシリーズ記録を打ち立てて「神様、仏様、稲尾様」と讃えられることに。 1959年:巨人 - 南海(南海4勝0敗、初優勝) 4年ぶり通算5回目の対戦になった第10回シリーズ。 これまで巨人に4連敗を喫した南海だったが、鶴岡一人監督が「この年だけは負ける気がしなかった」と自著で振り返っていた通り、シリーズ史上初の4戦スイープで球団史上初の日本一を達成。初の快挙に大阪市民は熱狂し、決着2日後の10月31日に行われた優勝パレードには沿道に20万人が集まったという。 これにより、対戦成績が両リーグともに5勝ずつのタイになったが、以降は巨人の「V9」もあって長年に渡ってセ・リーグリードの時代が続くようになる。 MVPは杉浦忠。 ・1960年代(第11回~第20回) テレビ中継の普及とともに巨人が爆発的な人気を獲得し、「V9」と称される空前の全盛期を迎えた年代。 1960年:大洋 - 大毎(大洋4勝0敗、初優勝) 6年連続最下位からのリーグ優勝を達成した大洋が初出場した第11回シリーズ。史上初の「関東対決」でもある。 全試合が1点差という珍記録を持つ大接戦のシリーズで、大毎が誇る「ミサイル打線」を大洋投手陣が封じ込めてこの年もストレートで決着。大洋は史上初となる前年最下位からの日本一(大洋としては最初で最後)の栄冠を勝ち取った。 また、川崎球場で行われた唯一のシリーズでもある。 MVPは近藤昭仁。新人選手初の受賞である。 1961年:巨人 - 南海(巨人4勝2敗、6年ぶり5度目) 2年ぶり通算6回目の対戦になった第12回シリーズ。巨人が4勝2敗で6年ぶり5度目の日本一を決め、川上哲治監督は就任1年目で頂点に立った。 当時は20勝がエースの基準とされていたが、南海は杉浦忠がシーズン終盤に離脱し、巨人もチーム最多勝が中村稔の17勝が最高だったことから、マスコミは「エース不在のシリーズ」「エースなき日本シリーズ」などと評した。 4度も雨天中止になった異色のシリーズで、予定では第7戦が行われるはずの10月29日にようやく第4戦が行われるという遅延っぷり。 そしてこの年以降、「パ・リーグは丑年には王手すらかけられない」というジンクスが生まれることになってしまう。 MVPは宮本敏雄。 1962年:阪神 - 東映(東映4勝2敗1分、初優勝) 東映が球団史上初の日本一を達成した第13回シリーズ。阪神も含めた両チームが(2リーグ制後)初優勝だったため、これまた初出場チーム同士の対決でもあった。 当時の東映は神宮を本拠地としていたが、第5戦に関しては学生野球との兼ね合いで使用できなかったため、代わりに後楽園球場で開催された。 阪神が連勝でスタートしたものの、そこから引き分けを挟んで東映が4連勝。東映としては最後で最後の日本一であった。 シリーズ史上唯一、2人の選手(土橋正幸・種茂雅之)がMVPを受賞した。 1963年:巨人 - 西鉄(巨人4勝3敗、2年ぶり6度目) 2年ぶりにリーグ優勝を決めた巨人と、NPB史上最大となる14.5ゲーム差からの大逆転で5年ぶりのリーグ制覇を決めた西鉄が対戦した第14回シリーズ。 通算4回目にして初めて巨人が初めて西鉄を破り、第7戦で達成した「1試合18得点」「14点差勝利」「1イニング9得点」は現在でもシリーズ最高記録である。 なお、西鉄は福岡時代および西鉄としてはこの年が最後のリーグ優勝兼日本シリーズ出場になり、合わせて平和台球場での開催も最後になった(*10)。 MVPは長嶋茂雄。 1964年:阪神 - 南海(南海4勝3敗、5年ぶり2度目) 2年ぶりにセ・リーグを制した阪神と4年ぶりのリーグ優勝を決めた南海という、史上初の「関西対決」になった第15回シリーズ。「御堂筋シリーズ」とも呼ばれた。 東京五輪の開催に伴い、開会式までに決着させる目的から初めて全カードナイターで行われたが、雨天順延の関係でよりによって第7戦は開会式と思いっきりかぶってしまい、観客動員もイマイチだったという。 なお、南海としてはこの年が最後の日本一になった。 MVPはジョー・スタンカ。外国人選手初の受賞であり、彼以外にも両チームともに助っ人の活躍が目立ったことから「外国人シリーズ」とも称された。 1965年:巨人 - 南海(巨人4勝1敗、2年ぶり7度目) 1966年:巨人 - 南海(巨人4勝2敗、2年連続8度目) 1967年:巨人 - 阪急(巨人4勝2敗、3年連続9度目) 1968年:巨人 - 阪急(巨人4勝2敗、4年連続10度目) 1969年:巨人 - 阪急(巨人4勝2敗、5年連続11度目) (1970年代の項に続く) ・1970年代(第21回~第30回) 高度経済成長とともに巨人の「V9」が終焉を迎えるという一時代の終わりを迎え、シリーズ初出場となったチームが多いのも特徴。 (1960年代の項の続き) 1970年:巨人 - ロッテ(巨人4勝1敗、6年連続12度目) 1971年:巨人 - 阪急(巨人4勝1敗、7年連続13度目) 1972年:巨人 - 阪急(巨人4勝1敗、8年連続14度目) 1973年:巨人 - 南海(巨人4勝1敗、9年連続15度目) 1965年から1973年までの第16回~第24回シリーズは、巨人が日本一9連覇を達成するという前人未到の黄金時代「V9」であった。 1965年の第5戦では土井正三がサヨナラ適時打を放ち、1950年以来2度目となるサヨナラ日本一で幕を開ける。 1968年のパ・リーグはシーズン最終戦まで阪急と南海が熾烈な優勝争いを繰り広げており、阪急の連覇が決まったのはシリーズ開幕前日の10月11日で、西宮で優勝を決めたナイターの翌日に後楽園でデーゲームの第1戦という休む間もない日程だった(*11)。 1969年はクロスプレイの判定をめぐって阪急の岡村浩二が球審に手を出すという、シリーズ史上初の退場事件が発生。 1970年は巨人とロッテの初顔合わせで、「GOシリーズ」とも呼ばれた。 さらに後楽園球場と東京スタジアムという史上初の同一都道府県(東京都)のみが舞台になったシリーズでもあり、「東京シリーズ」とも呼ばれた。特に両翼90mと非常に狭い東京スタジアムでは長嶋茂雄の4本を筆頭に3試合で両チーム合計9本の本塁打(第4戦だけで5本)が飛び出すという花火大会。 ロッテの宿舎は大田区の池上本門寺が使用され、東京スタジアムまで車で約2時間かかったことも日本一を逃す遠因に。 1973年からはパ・リーグが前後期制になり、年間3位(前期優勝)ながらPOで年間1位(後期優勝)の阪急に勝利した南海が出場。初めて勝率2位以下のチームが日本シリーズに出場した。 上記のようにいずれの年も第7戦までもつれて王手をかけられることはなかったが、逆に無敗のストレート勝ちも引き分けもなかった。 また、日拓・太平洋・近鉄とも戦っていない。 MVPは1965年から順番に長嶋茂雄・柴田勲・森昌彦・高田繁・長嶋茂雄・長嶋茂雄・末次民夫・堀内恒夫・堀内恒夫。 1974年:中日 - ロッテ(ロッテ4勝2敗、24年ぶり2度目) 巨人の「V10」を阻止して20年ぶりにセ・リーグの頂点に立った中日と、4年ぶりのリーグ優勝を決めたロッテによる第25回シリーズ。 当時のロッテは宮城球場を暫定本拠地としていたが、規定上の収容人数が3万人に満たなかった(2万8000人)ことから後楽園球場で開催された。 第1・2・4戦が逆転、第6戦が延長戦と混戦で、6試合で両チーム合計17失策と守備のミスも目立ったシリーズだったが、1勝2敗からロッテが3連勝で24年ぶり2度目の日本一に輝いた。 また、第1戦・第3戦を中日が勝利した時点でセ・リーグの勝利試合数の勝ち越しが24になっており、これは現在でもシリーズ史上最多の貯金である。 MVPは弘田澄男。 1975年:広島 - 阪急(阪急4勝0敗2分、初優勝) 1962年以来となる「どちらが勝っても初の日本一」対決になった第26回シリーズ。1964年以来となる関東が舞台にならない「西日本シリーズ」でもあり、複数回の引き分けが発生した唯一の年でもある。 阪急は年間2位(前期優勝)ながらPOで年間1位(後期優勝)の近鉄に勝利しており、球団史上初の日本一が年間勝率2位以下なのは阪急が唯一である。 詳細は当該項目を参照。 1976年:巨人 - 阪急(阪急4勝3敗、2年連続2度目) 1977年:巨人 - 阪急(阪急4勝1敗、3年連続3度目) 「V9」で一度も巨人に勝てなかった阪急がリベンジを果たし、3連覇に輝いた第27回・第28回シリーズ。 1976年の巨人は球団史上初の最下位から3年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、3連敗の後3連勝というジェットコースターの末に敗退。3連勝の後に3連敗したチームが優勝した唯一の年でもある。「V9」でリーグ最多の5敗を喫した借りを返し、6度目にして西本幸雄監督時代からの悲願だった「打倒巨人」が実現した。 1977年は第4戦の9回表、巨人が2勝2敗のタイに持ち込むかという2-1の状況で2死からチャンスを作り、代打・高井保弘の浅い安打から本塁へ突入した二塁走者が捕手のタッチをかいくぐって左手でホームベースに触れるという好走塁を見せて追いつくと、さらに追加点を挙げて試合をひっくり返す大逆転が生まれた。この勢いに乗った阪急がそのまま第5戦を下して3連覇を決めたため、シリーズの分岐点になった攻防と評される。 なお、阪急としてはこの年が最後の日本一になった。 MVPは1976年が福本豊、1977年が山田久志。 1978年:ヤクルト - 阪急(ヤクルト4勝3敗、初優勝) ヤクルトと阪急の初顔合わせになり、ヤクルトが阪急の4連覇を阻止して球団史上初の日本一を達成した第29回シリーズ。 東京六大学野球との兼ね合いから神宮が使用できず、ヤクルトの本拠地は後楽園球場で開催された。 第7戦ではヤクルトの本塁打を巡り、阪急の上田利治監督がファウルではないかという抗議で史上最長となる1時間19分も中断。阪急はこれが敗因になったとも言われる。 このカードの対決は近鉄も含めて以降も4度行われており、下記のように2021年まではヤクルトが全勝している。 MVPは大杉勝男。 1979年:広島 - 近鉄(広島4勝3敗、初優勝) (1980年代の項に続く) ・1980年代(第31回~第40回) 昭和の終わりと平成の幕開け、ドーム球場の登場といった時代の転換期になった年代。 (1970年代の項の続き) 1980年:広島 - 近鉄(広島4勝3敗、2年連続2度目) リーグ連覇を果たした広島と近鉄による2年連続の顔合わせで、広島が球団史上初の日本一を含めた連覇を決めた第30回・第31回シリーズ。これまた「どちらが勝っても初の日本一」シリーズでもある。 POと同様に日本生命球場や藤井寺球場は収容人数(2万500人)やナイター設備の関係で2年とも使用できず(*12)、近鉄の本拠地は大阪球場で開催された。結果的に同球場で行われた最後のシリーズになった。 1979年の近鉄は年間2位(前期優勝)ながらPOで年間1位(後期優勝)の阪急を破って出場。第7戦の攻防はプロ野球史に残る名勝負と呼ばれ、これを題材とした山際淳司のノンフィクション作品『江夏の21球』でも知られる。 ちなみに、優勝チームの総得点が敗退チームよりも下回ったことはシリーズ全体で9回あるが、この年の6点差(広島17点・近鉄23点)は史上最高である。 MVPは1979年が高橋慶彦、1980年がジム・ライトル。 1981年:巨人 - 日本ハム(巨人4勝2敗、8年ぶり16度目) 4年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人と、東映時代以来19年ぶりにパ・リーグを制覇した日本ハムの初顔合わせになった第32回シリーズ。 1970年に続いて東京都のみの開催で、さらには両チームともに後楽園球場を本拠地とすることから開催地移動が行われなかった異色のシリーズであり、「後楽園シリーズ」とも呼ばれる(*13)。 巨人の4勝は全て完投勝利であり、比較的中継ぎ投手という概念が浸透してきた時代にあってリリーフの出番がほとんどなかった。 なお、後楽園球場が廃止された1988年以降は両チームとも新造された東京ドームを本拠地としていたが、その間は日本シリーズで対決することはなく、さらに日本ハムは2004年から札幌ドームに移転したため、現在は複数のチームが本拠地を共用することはなくなっている(*14)。 MVPは西本聖。 1982年:中日 - 西武(西武4勝2敗、24年ぶり4度目) 西武が西鉄時代以来24年ぶり4度目、西武としておよび所沢移転後初の日本一に輝いた第33回シリーズ。この年は年間2位(前期優勝)だったが、POで年間1位(後期優勝)の日本ハムに勝利して日本シリーズに進出し、8年ぶりにセ・リーグを制覇した中日と対戦した。 両チームとも2勝2敗で迎えた第5戦、2死二塁という場面で中日の平野謙が放った打球は一塁塁審の足に当たり、捕球した二塁手が三塁に投げて走者をタッチアウトする珍事が発生。 これにより中日は先制のチャンスを逃して敗退したことから、シリーズの流れを変えた「石ころ事件」とも言われた。 MVPは東尾修。 1983年:巨人 - 西武(西武4勝3敗、2年連続5度目) 所沢移転当初から巨人とはさまざまな因縁があったゆえ、球界の盟主の座を賭けるという意味で試合前から大いに盛り上がった第34回シリーズ。 3度のサヨナラ勝ちに加えて逆転に次ぐ逆転と大きく盛り上がり、シリーズ有数の名勝負と呼ばれることに。 結果西武は巨人を下して連覇を果たし、黄金時代の幕開けになる。 MVPは大田卓司。 1984年:広島 - 阪急(広島4勝3敗、4年ぶり3度目) 4年ぶりのリーグ優勝を果たした広島が1975年の借りを返し、4年ぶり3度目の日本一を決めた第35回シリーズ。 通算6度目となった「西日本シリーズ」で、阪急としての出場も阪急西宮球場での開催もこの年が最後になった。 MVPは長嶋清幸。 1985年:阪神 - 西武(阪神4勝2敗、初優勝) 中埜肇球団社長が亡くなった「日本航空123便墜落事故」を乗り越え、阪神が球団創立50年目にして初の日本一を達成した第36回シリーズ。初めて指名打者制が導入されたシリーズでもある。 NPB最強外国人として名高いランディ・バースを筆頭に、真弓明信・掛布雅之・岡田彰布ら「ニューダイナマイト打線」の活躍で21年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神と、廣岡達朗監督の元で「管理野球」を標榜し、工藤公康・東尾修・松沼博久・高橋直樹・渡辺久信ら強力な投手陣を擁して2年ぶりにパ・リーグを制覇した西武が対決した。 セ・リーグとしては昭和最後の日本一になり、関西ではリーグ優勝からの阪神フィーバーが最高潮に達し、バースに見立てたカーネル・サンダース像を道頓堀川に投げ落としたことで2年後からの暗黒時代の幕開けになってしまった。 MVPはランディ・バース。 1986年:西武 - 広島(西武4勝3敗1分、3年ぶり6度目) 1987年:西武 - 巨人(西武4勝2敗、2年連続7度目) 1988年:西武 - 中日(西武4勝1敗、3年連続8度目) リーグ4連覇の西武が日本一3連覇を達成した第37回~第39回シリーズ。 1986年は上述の通り、唯一第8戦まで行われたシリーズである。森祇晶・阿南準郎両監督という史上初の「新人監督対決」で、広島が第1戦の引き分けの後3連勝して王手をかけたものの、そこから西武が怒涛の4連勝で日本一というジェットコースター(*15)。この年は指名打者制なしで行われた。 1987年から毎年パ・リーグ球場で指名打者制が採用されるようになり、第8試合以降の延長戦が無制限に。この年は4年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人が出場し、後楽園球場で開催された最後のシリーズにして清原和博・桑田真澄というPL学園高校同期の「KK対決」が話題に。第6戦の西武は巨人の守備の隙をついて走者を一気に生還させ、9回2死では一塁手の清原が涙を流したりする場面もあった(*16)。 1988年は昭和最後のシリーズになり、近鉄を下して優勝を決めた勢いそのままに6年ぶりのセ・リーグ王者になった中日を圧倒し、最後は1965年以来3度目となるサヨナラ日本一を収めた。 MVPは1986年から順番に工藤公康(*17)・工藤公康・石毛宏典。 1989年:巨人 - 近鉄(巨人4勝3敗、8年ぶり17度目) 平成初、並びに初めてドーム球場(東京ドーム)で開催された第40回シリーズ。巨人は近鉄とは初対戦で、当時のパ・リーグ6球団全てと戦ったことになった。 近鉄の本拠地はナイター整備が行われた藤井寺球場で初めて開催。3連勝で王手をかけたものの某投手の発言のせいで流れが変わってしまい、まさかの4連敗を喫してしまった(*18)。 MVPは駒田徳広。 ・1990年代(第41回~第50回) 西武の黄金期が終わり、ヤクルトの快進撃が目立った年代。 1990年:西武 - 巨人(西武4勝0敗) 1991年:西武 - 広島(西武4勝3敗) 1992年:西武 - ヤクルト(西武4勝3敗、以上2年ぶり9度目~3年連続11度目) リーグ3連覇の西武がまたしても日本一3連覇を決めた第41回~第43回シリーズ。 1990年はNPB史上最速となる9月8日にリーグ連覇を決めた巨人だったが、シリーズまで1か月半もブランクがあったことから前年とは打って変わって1勝もできずにあえなく敗退(*19)。「野球観が変わった」(岡崎郁)・「思い出すのもおぞましい」(川相昌弘)など、当時の巨人ナインにトラウマともいえるほどの大きな傷を残したという。 1991年は5年ぶりにセ・リーグを制覇した広島が出場。この年が広島市民球場で開催された最後のシリーズになり、西武は2勝3敗からの逆転で接戦を制した。 1992年は14年ぶりのリーグ優勝を決めたヤクルトが参戦し、本拠地として初めて神宮で開催された(*20)。 森・野村克也両監督ともに捕手出身で野球論を展開することも多かったことから、「狐と狸の化かし合い」と呼ばれて大いに盛り上がった。 7試合中4試合が延長戦という拮抗ぶりで、1983年と並んでシリーズ屈指の名勝負と呼ばれることも多い。 西武が日本一を決めた当日は貴花田と宮沢りえ氏の婚約会見とバッティングし、翌日のスポーツ新聞一面もかっさらわれたという珍事なオチもついている。 MVPは1990年から順番にオレステス・デストラーデ、秋山幸二・石井丈弘。 1993年:ヤクルト - 西武(ヤクルト4勝3敗、15年ぶり2度目) 最後の平日デーゲーム開催になった第44回シリーズ。 前年に引き続き両リーグを制覇したヤクルトと西武の顔合わせになり、ヤクルトが西武の4連覇を阻止して15年ぶりの日本一に輝いた。 2年連続同一カードで勝敗が入れ替わった初のシリーズで、これまで無敗だった森監督が初黒星を喫したことは歴史的な話題になった。 第4戦でヤクルトの中堅手・飯田哲也が安打の打球を処理し、二塁走者を本塁タッチアウトにした返球はシリーズ史に残るスーパープレーとして語り草に。 野村監督は現役時代パ・リーグ一筋ながらセ・リーグ球団を日本一に導くという唯一の記録を残した。 MVPは川崎憲次郎。 1994年:巨人 - 西武(巨人4勝2敗、5年ぶり18度目) 「10.8決戦」を制して5年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人がパ・リーグ5連覇の西武を破り、5年ぶり18度目の日本一に輝いた第45回シリーズ。 長嶋茂雄監督の「予言」はさることながら(*21)、試験的に平日のみ30年ぶりのナイター開催、西武の黄金時代を築いた森監督の勇退報道が第6戦の朝に出るなど(*22)、さまざまな面で時代のひと区切りになったシリーズでもあった。 ちなみに、海を超えたアメリカではワールドシリーズが232日間に及ぶ長期ストライキで中止されたため、海外でも中継されるという異例なものになった。 MVPは槙原寛己。 1995年:ヤクルト - オリックス(ヤクルト4勝1敗、2年ぶり3度目) 2年ぶりのリーグ優勝を決めたヤクルトと、この年に発生した阪神・淡路大震災で未だ傷心の兵庫県を盛り上げるために奮起して阪急時代以来11年ぶりのリーグ優勝を達成したオリックスによる第46回シリーズ。 野村・仰木彬両監督による「野村ID野球 vs 仰木マジック」の対決が注目され、ヤクルトが2年ぶり3度目の日本一を収めた。 この年から全カードナイターとなり、第2~4戦は3試合連続で延長戦にもつれ込む大接戦が繰り広げられた。中でも第4戦の11回裏に行われた攻防は「小林の14球」と呼ばれ、瞬間視聴率55.9%を記録するなど「江夏の21球」以来となる名勝負とされた。 MVPはトーマス・オマリー。 1996年:巨人 - オリックス(オリックス4勝1敗、19年ぶり4度目) 最大11ゲーム差を逆転する「メークドラマ」を達成して2年ぶりのリーグ優勝を大逆転で飾った巨人と、リーグ連覇を果たしたオリックスによる第47回シリーズ。 勝利チームの星取りが前年と全く同じで、オリックスは4勝1敗で阪急時代以来19年ぶり4度目、オリックスとしては初の日本一を達成。近畿地方のパ・リーグ球団が巨人との日本シリーズを初めて本拠地で制した。 ちなみに、この年の巨人は守備率1.000を記録しており、シリーズ失策0は現在でも唯一である。 MVPはトロイ・ニール。 1997年:ヤクルト - 西武(ヤクルト4勝1敗、2年ぶり4度目) 2年ぶりにヤクルトをリーグ優勝に導いた古田敦也と、3年ぶりにパ・リーグ覇者になった西武の伊東勤両正捕手の頭脳が注目された第48回シリーズ。 開放型の西武球場としては最後のシリーズになり、翌年からは屋根が設置されて西武ドームになったため、西武の選手がホームランを放ったり試合に勝利した場合に打ち上げられたりする花火も見納めになった(*23)。 MVPは古田敦也。 1998年:横浜 - 西武(横浜4勝2敗、38年ぶり2度目) 「マシンガン打線」と呼ばれる強力打線を擁した横浜が、38年ぶりのリーグ優勝の勢いそのままに日本一に輝いた第49回シリーズ。史上初となる東京都以外の「関東シリーズ」でもある。 全試合で先制点を挙げた方がそのまま逃げ切るという異色のシリーズで、試合途中の逆転もなく淡白な試合が多かったとも言える。 上記の通りこの時点での西武ドームはフィールド部分が屋根で覆われていなかったため、第3戦が雨天中止になった。 MVPは鈴木尚典。 1999年:中日 - ダイエー(ダイエー4勝1敗、35年ぶり3度目) 1900年代最後となった第50回シリーズ。 11年ぶりにセ・リーグを制覇した中日と、史上最長となる20年連続Bクラスの暗黒時代を脱出して26年ぶりのリーグ優勝を決めたダイエーが対戦。全試合がドーム球場(ナゴヤドーム・福岡ドーム)で開催された初めてのシリーズでもある。 ダイエーが4勝1敗で35年ぶり3度目、ダイエーとしておよび福岡移転後初の日本一になった。 MVPは秋山幸二。上記の通り西武時代の1991年にも受賞しているため、史上初の複数球団での受賞になった。 ・2000年代(第51回~第60回) 2000年代の始まりと世紀の境目、近鉄の消滅と楽天の登場、そしてCSの導入などさまざまな面で時代の変革を迎えた年代。 2000年:巨人 - ダイエー(巨人4勝2敗、6年ぶり19度目) 2000年代初、そして20世紀最後となった第51回シリーズ。 6年ぶりに巨人をリーグ優勝に導いた長嶋茂雄監督と、ダイエーのリーグ連覇を果たした王貞治監督という、巨人の「V9」時代を支えた盟友同士の対決だったことから「ON対決」「ONシリーズ」と呼ばれて大いに盛り上がった。 MVPは松井秀喜。 特筆すべき点として、この年の日程は「東京ドーム・東京ドーム→福岡ドーム→休み・休み→福岡ドーム・福岡ドーム→東京ドーム・東京ドーム」という、通常の移動日がなく3連戦から2日空けて4連戦という特殊な日程になっていたが、これは日本脳神経外科学会の会合(2000年10月24日~27日)のために福岡ドーム側が球団の許可なく勝手に球場を貸し出してしまったため。 これは、ドーム側は日程を依頼された1997年の時点でチームが20年連続Bクラスと低迷し、どうせ出られないだろうと勝手に判断してしまったことが原因である。 しかし、1998年は一転して福岡移転後初のAクラス入りを果たしたことで問題が発覚したものの、この会合は世界各国から約2万人が集結する大規模な学会だったことから日程の変更などすでに手遅れであり、仮にできたところでダイエーが出場できなければ元も子もなく、球場や日本シリーズそのものの日程変更も叶わなかった。 最終的には学会側が27日の会合を中止し、26日を午前中で打ち切るなどの厚意を示したことで事なきを得たが、選手にとっては移動日なしでの連戦に加えての2日間の休みも球場が使用できないなど負担も大きく、結果的に日本一を逃してしまう原因になった。 一見すると無許可で勝手に日程を取り決めたドーム側の責任にも見えるが、依頼のあった1997年から1998年秋まで1年以上も球団の発見が遅れたことをNPBに問題視され、間接的にリーグ優勝を目指していない球団の体質を批判されて3000万円の制裁金を受けている。これは個人・球団への罰金として最高額である。 2001年:ヤクルト - 近鉄(ヤクルト4勝1敗、4年ぶり5度目) 21世紀初となった第52回シリーズ。4年ぶりのリーグ優勝を支えたヤクルトの扇の要・古田敦也の頭脳と、北川博敏の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打など「いてまえ打線」と呼ばれる強力打線でパ・リーグ初の前年最下位から12年ぶりのリーグ優勝を決めた近鉄の勝負が最大の注目になり、若松勉・梨田昌孝両監督による生え抜き監督対決でもあった。 ヤクルトは第2戦を除いて「いてまえ打線」を2点以下に封じ切り、4年ぶり5度目にして若松監督は球団生え抜き初の日本一を達成。 一方で近鉄はチーム総失点・防御率リーグ最下位(*24)の投手陣が史上初となる第3戦まで3試合連続6失点以上を喫し、自慢の「いてまえ打線」も上述の通り第2戦以外はシーズン中に見せた本領を発揮できず、この年が最後の日本シリーズ出場になってしまい、結局一度も日本一になれないまま2004年にオリックスと合併して55年の歴史に幕を閉じることになる。 MVPは古田敦也。 2002年:巨人 - 西武(巨人4勝0敗、2年ぶり20度目) 原辰徳・伊原春樹両監督という2度目の「新人監督対決」になった第53回シリーズ。 2年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人が勢いそのままに「V9」にもなかった球団史上初のストレート勝ちを収め、1990年の借りを返して原監督は就任1年目で日本一を達成。 巨人の投手陣は8人全員が1試合のみの登板であり、複数試合に登板した投手が1人もいないという珍しい記録を残した。 また、この年時点でセ32勝・パ21勝とセ・リーグの勝ち越しが11となり、1973年(17勝7敗)・1981年(21勝11敗)・1985年(23勝13敗)の勝ち越し10を上回って史上最多に。 MVPは二岡智宏。 2003年:阪神 - ダイエー(ダイエー4勝3敗、4年ぶり4度目) 暗黒時代を脱出して18年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神と、3年ぶりのリーグ優勝を果たしたダイエーが激突した第54回シリーズ。 両チームが本拠地のみで勝つという「内弁慶シリーズ」はさることながら、「ダイエーのシリーズ最多得点零封試合(13-0)」「阪神の2試合連続サヨナラ勝利」「勝利投手が全員左投手」といった新記録(珍記録)の多さも話題に。 また、本拠地が山陽新幹線沿線であることからJR西日本は「山陽新幹線シリーズ」と命名し、両球団のペットマークを付けた特別列車を走らせた。 10年ぶりに第7戦までもつれたシリーズになり、ダイエーは連勝→3連敗→連勝と激戦を制して4年ぶり4度目の日本一を手にした。 MVPは杉内俊哉。 2004年:中日 - 西武(西武4勝3敗、12年ぶり12度目) こちらも落合博満・伊東勤両監督による「新人監督対決」になった第55回シリーズ。 12年前と同じく、西武はシーズン2位ながらこの年から導入されたPOを勝ち抜いて進出し、奇しくも再び中日を下して12度目の日本一を達成した。 第5戦の10月23日に新潟県中越地震が発生したが特に黙祷などは行われず、勝利した西武は予定通りビールかけを実施した。一応、中日の選手会は寄付金100万円を被災地に送っている。 MVPは史上初めてレギュラーシーズンを上回る勝利数(2勝)を挙げた石井貴。彼はこの活躍でオフのトレード説が流れ、2007年に引退するまで生涯西武を貫き通したが、そのトレード予定先は皮肉にも対戦相手の中日だったそうな。 2005年:阪神 - ロッテ(ロッテ4勝0敗、31年ぶり3度目) ある理由により、特にネタ人気で名高い第56回シリーズ。全試合が屋外球場で開催された最後のシリーズでもある。 いわゆるJFKで逃げ勝つ野球で2年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神と、2位からPOを勝ち上がったロッテの対決になったが、いざ蓋を開けてみれば笑撃的衝撃的な結末に。 詳細は当該項目を参照。 2006年:中日 - 日本ハム(日本ハム4勝1敗、44年ぶり2度目) 第1回WBCを制して日本中が歓喜に沸いたこの年、2年ぶりのリーグ優勝を決めた中日と25年ぶりにパ・リーグを制覇した日本ハムによる第57回シリーズ。 札幌ドームはホームチームが三塁側ベンチを使用している事情から、全試合とも中日が一塁側・日本ハムが三塁側のベンチを使用した珍しいシリーズになっている(2012年と2016年も同様)。 日本ハムがパ・リーグ最長ブランクとなる44年ぶり2度目、日本ハムとしておよび北海道移転後初の日本一に輝いた。 MVPは稲葉篤紀。また、同年限りで引退するSHINJO(新庄剛志)は最後まで中堅手として活躍しチームの日本一に貢献。ウイニングボールを掴んだ森本稀哲はマウンドではなく真っ先に新庄に駆け寄り、胴上げもトレイ・ヒルマン監督や大社義規前オーナー、リーグMVPの小笠原道大らを差し置いて1番最初に行われたという。 2007年:中日 - 日本ハム(中日4勝1敗、53年ぶり2度目) CSが導入されて初めての開催になり、2年連続の顔合わせになった第58回シリーズ。 巨人を撃破して2位から出場した中日が前年と全く同じ星取りで雪辱を果たし、第5戦では参考記録ながらMLBにも例がない継投での完全試合を決めて12球団最長ブランクとなる53年ぶりの日本一に輝いた。前述の通りPOでは勝利チームがそのままシーズン優勝の扱いだったため、優勝チーム以外が日本一になるのも初である。 詳細は当該項目を参照。 2008年:巨人 - 西武(西武4勝3敗、4年ぶり13度目) 西武が4年ぶり13度目の日本一に輝いた第59回シリーズ。 最大13ゲーム差をひっくり返す「メークレジェンド」を達成して6年ぶりのリーグ優勝を大逆転で飾った巨人と、首位に立ってから一度も陥落することなく4年ぶりのリーグ優勝を決めた西武が激突した。 岸孝之はカーブを武器に三振の山を築き、日本シリーズ初登板で初完封を達成してMVPに輝いた。 2009年:巨人 - 日本ハム(巨人4勝2敗、7年ぶり21度目) WBC連覇で列島が歓喜に沸いたこの年、「後楽園シリーズ」以来28年ぶりの対決になった第60回シリーズ。 7年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人と、2年ぶりにパ・リーグを制した日本ハムが対戦した。上記の通り日本ハムは1988年~2003年は東京ドームを本拠地としていたが、その間は一度も日本シリーズに出場していなかったため、ビジターとしてではあるが初めて東京ドームで日本シリーズに出場することになった。 また、新型インフルエンザへの感染に対する特例処置として出場資格者の人数制限がなくなった唯一のシリーズでもある。 世界の頂点に立った原監督は巨人も日本一に導いた。 MVPは阿部慎之助。 ・2010年代(第61回~第70回) 平成から令和に変わる年代。CSでの下剋上も含めてセ・リーグ全球団が出場を果たしたが、ソフトバンクをはじめとするパ・リーグの快進撃が目立った時期でもあった。 2010年:中日 - ロッテ(ロッテ4勝2敗1分、5年ぶり4度目) 4年ぶりのリーグ優勝を果たした中日と、CSでソフトバンクを倒して3位からの下剋上で勝ち上がったロッテによる第61回シリーズ。 前述の通り、一部試合のテレビ全国中継が行われなかったが、その状況とは裏腹にロッテは5年ぶり4度目にして史上初の3位からの日本一という史上最大の下克上を達成したことで大きく盛り上がった。 また、ボールカウントが「SBO」の順で実施された最後の年でもある。 詳細は当該項目を参照。 2011年:中日 - ソフトバンク(ソフトバンク4勝3敗、8年ぶり5度目) リーグ連覇を達成した中日とソフトバンクの2度目の対戦になった第62回シリーズ。この年からコナミをスポンサーに迎えて「KONAMI日本シリーズ」として開催されるようになる。 東日本大震災の影響でシーズン開幕自体が遅れたこともあり、シリーズ全体でも4番目に遅い開催(11月12日~20日)になっている。上記の通り、第1戦は17年ぶりのデーゲームで行われた。 第6戦までは全てビジターチームが勝利したことから「外弁慶シリーズ」とも呼ばれ、第7戦までもつれながら両チームともにホームで本塁打が1本も出なかった珍しいシリーズでもある。 ソフトバンクがダイエー時代以来8年ぶり5度目、ソフトバンクとしては初の日本一に輝き、リーグ優勝・交流戦優勝・CS優勝・11球団勝ち越し・日本一という「完全制覇」を達成した。 MVPは小久保裕紀。40歳での受賞は史上最年長である。 2012年:巨人 - 日本ハム(巨人4勝2敗、3年ぶり22度目) それぞれ3年ぶりのリーグ優勝で通算3度目の対決になった両チームによる第63回シリーズ。 1998年のように全試合で逆転勝利がなく、第4戦の日本ハムのサヨナラ勝利を含めて先制点を挙げたチームがそのまま勝つという逆転のないシリーズでもあり、この年も4勝2敗で巨人が日本ハムを下して3年ぶり22度目の頂点に立った。 なお、セ・リーグとしては平成最後の日本一であり、2010年代のシリーズでは唯一セ・リーグが勝利した年でもある。 MVPは内海哲也。 2013年:巨人 - 楽天(楽天4勝3敗、初優勝) 東日本大震災で未だ傷心の東北を盛り上げるために奮起した楽天が、球団史上初のリーグ優勝を決めた勢いそのままに日本一まで上り詰めた第64回シリーズ。 巨人は1934年、楽天は2004年創立という新旧チームによるシリーズで、両チームとも王手をかけて第7戦までもつれるという大激戦が繰り広げられた。 詳細は当該項目を参照。 2014年:阪神 - ソフトバンク(ソフトバンク4勝1敗、3年ぶり6度目) CSで巨人を倒して2位から勝ち上がった阪神と、オリックスとの最終戦をサヨナラ勝ちで制して3年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクによる第65回シリーズ。 この年からSMBCをスポンサーに迎えて「SMBC日本シリーズ」として開催されるようになる。 詳細は当該項目を参照。 2015年:ヤクルト - ソフトバンク(ソフトバンク4勝1敗、2年連続7度目) セ・リーグでは1976年の巨人以来となる前年最下位から14年ぶりのリーグ優勝を決めたヤクルトと、リーグ連覇を果たしたソフトバンクによる第66回シリーズ。これまた真中満・工藤公康両監督による「新人監督対決」でもある。 チーム名が鳥の名前同士であるのも初で、山田哲人・柳田悠岐という65年ぶりの「トリプルスリー対決」でもあった。 ソフトバンクは5戦全てでヤクルトの先発を5回までにKOし、21世紀初にして球団史上初、そして史上唯一となる2人の監督で日本一連覇を果たした(前年は秋山幸二監督)。 MVPは李大浩。韓国人選手初の受賞である。 2016年:広島 - 日本ハム(日本ハム4勝2敗、10年ぶり3度目) 25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島と、大谷翔平の二刀流の活躍で4年ぶりのリーグ優勝を決めた日本ハムが激突した第67回シリーズ。 セ・リーグ最西端の広島、パ・リーグ最北端の日本ハムと最も地理的に離れた2チームであることから「史上最長距離シリーズ」とも呼ばれた。 また、札幌ドームで開催された最後のシリーズでもある。 詳細は当該項目を参照。 2017年:DeNA - ソフトバンク(ソフトバンク4勝2敗、2年ぶり8度目) CSで広島を撃破して3位からの下剋上で勝ち上がったDeNAと、2年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクが対戦した第68回シリーズ。 ソフトバンクは3連勝から連敗の末、最後は平成初のサヨナラ日本一を達成。3イニングまたぐ執念で勝利を呼び寄せたデニス・サファテがMVPに輝いた。 延長15回制限はこの年が最後になった。 2018年:広島 - ソフトバンク(4勝1敗1分、2年連続9度目) 平成最後となった第69回シリーズ。巨人以来2球団目となるセ・リーグ3連覇を達成した広島と、2位からCSで西武を撃破して勝ち上がったソフトバンクが対戦した。 「西日本シリーズ」としては初の中国・九州対決で、日本標準時子午線(東経135度線)以東が舞台にならなかったシリーズでもある。 第2戦以外は全て3点差以内での決着という接戦続きであり、1敗1分から4連勝でソフトバンクが連覇を達成。史上初めてリーグ連覇なく日本一を連覇した。 甲斐拓也はシリーズ新記録となる6連続盗塁阻止を決めてピンチの芽を摘み、育成出身選手初のMVPに輝いた。 2019年:巨人 - ソフトバンク(ソフトバンク4勝0敗、3年連続10度目) (2020年代の項に続く) ・2020年代(第71回~) コロナ禍に見舞われた年代でもあり、毎年異なるチームが日本一に輝いているのも特徴。 (2019年代の項の続き) 2020年:巨人 - ソフトバンク(ソフトバンク4勝0敗、4年連続11度目) 巨人とソフトバンクの顔合わせになった令和初の第70回・第71回シリーズで、ソフトバンクがMLBでも前例のない「2年連続同一カード4連勝」を決めてパ・リーグ初の日本一4連覇を達成した(2019年は2位からの出場)。 巨人は打線が壊滅的に振るわず、中でも2020年は上記の通り全試合指名打者制の特別ルールだったにも関わらず2005年の阪神すら下回るほどの不名誉な記録の数々を打ち立ててしまい(*25)、「26-4」「オールブラックス」などと揶揄されてしまっている。 これにより2013年の第7戦から9連敗となり、同一監督としては史上ワーストに。原監督個人としても史上初となる同一監督によるシリーズ4連勝・4連敗経験、球団史上2人目となる選手・監督両方でのシリーズ4連敗の記録を打ち立てている。 一方で、上記の通りソフトバンクはセ・リーグ全球団と日本シリーズで戦い、その全てに勝利するという快挙を達成。2018年の第3戦以降は負けなしの12連勝で、本拠地(2011年の第7戦以降)およびポストシーズン(2019年CSファーストステージ第2戦以降)全体でも16連勝を達成した。 さらに2019年には1959年以来50年ぶりに対戦成績をタイに戻すと、続く2020年はパ・リーグが36勝35敗となり、第1回を除いて初めてセ・リーグをリードした。 MVPは2019年がジュリスベル・グラシアル、2020年が栗原陵矢。 前述の通り、2020年はコロナ禍の影響で6月開幕の縮小シーズンになっており、さらにセ・リーグはCSが全面中止、パ・リーグもファイナルステージのみをアドバンテージも含めた4戦3勝制で開催された(*26)。 また、東京ドームは都市対抗野球開催の兼ね合いで使用できず、巨人の本拠地は京セラドームで開催された。本拠地以外の会場で開催されたのは1980年の近鉄以来40年ぶり、セ・リーグでは1978年のヤクルト以来42年ぶりで、パ・リーグの本拠地を使用したのは初である。 観客収容率の上限が定員の50%以下に制限されこともあり、観客数は前売券なしで平日昼の開催だった1986年の第8戦以来34年ぶりに1万人台を記録した。 2021年:ヤクルト - オリックス(ヤクルト4勝2敗、20年ぶり6度目) 2022年:ヤクルト - オリックス(オリックス4勝2敗1分、26年ぶり5度目) 史上初の「2年連続最下位からリーグ連覇を達成した下剋上対決」になった第72回・第73回シリーズ。 2022年の第3戦を除いた13試合中12試合が3点差以内の決着で、さらに2点差以内が10試合・1点差が6試合とシリーズ史上でも屈指の大接戦続きになった。 2021年はヤクルトが阪神・巨人との三つ巴の末に6年ぶり、オリックスはロッテにマジック点灯を許しながらも逆転で25年ぶりにそれぞれリーグ優勝を決め、日本シリーズでは4勝2敗でヤクルトが20年ぶり6度目の日本一を達成。パ・リーグ9連覇を阻止し、令和初のセ・リーグ日本一に輝いた。 前年に引き続き観客収容率の上限が定員の50%以下に制限された中の開催だった。 MVPは中村悠平。 2022年は史上最速で優勝マジック53を点灯させたヤクルトと、2014年のお返しとばかりにシーズン最終日の大逆転(*27)でマジック点灯なく連覇を決めたオリックスという対照的な優勝形態が話題に。 この年は2敗1分から怒涛の4連勝を果たしたオリックスが26年ぶり5度目の日本一に輝き、大阪府を本拠地とするチームでは1964年の南海以来58年ぶり、さらに「バファローズ」を名乗るチームでは史上初の日本一になっている。同時に2020年以来2年ぶりにパ・リーグが37勝36敗で勝ち越した。 引き続きマスク着用義務・声出し不可の制限があったものの、この年は入場制限が撤廃されて3年ぶりに収容率100%で開催された。 MVPは杉本裕太郎。 なお、2021年のNPBは東京五輪の関係で7月15日~8月12日の1か月に渡ってシーズンが中断しており、その関係から日本シリーズも11月20日~27日とかなり遅い時期に行われた(*28)。加えて神宮は学生野球、京セラドームは第6・7戦がAAAのコンサートとの兼ね合いで使用できず、ヤクルトの本拠地は東京ドーム、オリックス主催の第6戦は25年ぶりとなるほっと神戸で行われた。11月27日の決着は第1回の28日、さらにこの年は9回打ち切りルールだったことから初の延長戦に突入し、12回の死闘の末に決着したため、試合終了時刻23時05分は2010年の23時07分に次いでそれぞれ2番目の遅さであり、最終的に気温は7度台にまで落ち込むという極寒の中での試合であった。 3球場以上で開催されたのは1962年以来59年ぶり、3都府県以上で行われたのは1953年以来68年ぶりで、両チームが球場を変更したのは史上初。 両年ともに出場したヤクルトの守護神スコット・マクガフは2021年の胴上げ投手になった一方で、シーズンのような安定感はなく、2021年の第1戦と両年の第5戦で敗戦投手になるという、救援登板のみでシリーズ通算3敗という史上ワーストの記録を残した。 また、オリックスの吉田正尚はそのマクガフから2年連続でサヨナラ打を放っており、シリーズ2度のサヨナラ打はケント・ハドリ以来2人目。2年連続としては史上初の記録になった。 ちなみに、高津臣吾・中嶋聡両監督は現役時代の1995年にそれぞれ選手として出場しており、第3戦の延長10回では直接対戦している(結果は四球)。 2023年:阪神 - オリックス(阪神4勝3敗、38年ぶり2度目) 2009年以来のWBC優勝で列島が狂喜乱舞したこの年、18年ぶりにセ・リーグを制した阪神と21世紀初のパ・リーグ3連覇を達成したオリックスによる、1964年以来59年ぶりの「関西対決」になった第74回シリーズ。 阪神が第7戦までもつれ込む激戦を制し、38年ぶり2度目となる「アレのアレ(日本一)」を達成した。 詳細は当該項目を参照。 ・一覧表 セ・リーグ球団 パ・リーグ球団 「-」は引き分け。特筆なき場合はシーズン優勝チーム。 回数 年 優勝チーム【年間順位】(監督) 優勝回数 勝敗 星取表 対戦相手【年間順位】(監督) 最高殊勲選手(MVP)※数字は回目 敢闘選手※数字は回目 セパ勝敗 勝 分 負 1 2 3 4 5 6 7 8 日本ワールドシリーズ 第1回 1950年 毎日(湯浅禎夫) 初優勝 4 2 毎 毎 松 松 毎 毎 松竹(小西得郎) 別当薫 - セ0勝 パ1勝 第2回 1951年 巨人(水原茂) 初優勝 4 1 巨 巨 巨 南 巨 南海(山本一人) 南村不可止 - セ1勝 パ1勝 第3回 1952年 2年連続 2度目 4 2 巨 巨 南 巨 南 巨 別所毅彦 - セ2勝 パ1勝 第4回 1953年 3年連続 3度目 4 1 2 南 巨 - 巨 巨 南 巨 川上哲治 簑原宏 セ3勝 パ1勝 日本シリーズ 第5回 1954年 中日(天知俊一) 初優勝 4 3 中 中 西 西 中 西 中 西鉄(三原脩) 杉下茂 大下弘 セ4勝 パ1勝 第6回 1955年 巨人(水原円裕) 2年ぶり 4度目 4 3 巨 南 南 南 巨 巨 巨 南海(山本一人) 別所毅彦2 戸川一郎 セ5勝 パ1勝 第7回 1956年 西鉄(三原脩) 初優勝 4 2 巨 西 西 西 巨 西 巨人(水原円裕) 豊田泰光 稲尾和久(西鉄) セ5勝 パ2勝 第8回 1957年 2年連続 2度目 4 1 0 西 西 西 - 西 大下弘 宮本敏雄 セ5勝 パ3勝 第9回 1958年 3年連続 3度目 4 3 巨 巨 巨 西 西 西 西 稲尾和久 藤田元司 セ5勝 パ4勝 第10回 1959年 南海(鶴岡一人) 初優勝 4 0 南 南 南 南 杉浦忠 土屋正孝 セ5勝 パ5勝 第11回 1960年 大洋(三原脩) 初優勝 4 0 洋 洋 洋 洋 大毎(西本幸雄) 近藤昭仁 田宮謙次郎 セ6勝 パ5勝 第12回 1961年 巨人(川上哲治) 6年ぶり 5度目 4 2 南 巨 巨 巨 南 巨 南海(藤本定義) 宮本敏雄 ジョー・スタンカ セ7勝 パ5勝 第13回 1962年 東映(水原茂) 初優勝 4 1 2 神 神 - 映 映 映 映 阪神(藤本定義) 土橋正幸種茂雅之 吉田義男 セ7勝 パ6勝 第14回 1963年 巨人(川上哲治) 2年ぶり 6度目 4 3 西 巨 巨 西 巨 西 巨 西鉄(中西太) 長嶋茂雄 稲尾和久2 セ8勝 パ6勝 第15回 1964年 南海(鶴岡一人) 5年ぶり 2度目 4 3 南 神 神 南 神 南 南 阪神(藤本定義) ジョー・スタンカ 山内一弘 セ8勝 パ7勝 第16回 1965年 巨人(川上哲治) 2年ぶり 7度目 4 1 巨 巨 巨 南 巨 南海(鶴岡一人) 長嶋茂雄2 森下整鎮 セ9勝 パ7勝 第17回 1966年 2年連続 8度目 4 2 巨 南 巨 巨 南 巨 柴田勲 渡辺泰輔 セ10勝 パ7勝 第18回 1967年 3年連続 9度目 4 2 巨 巨 巨 急 急 巨 阪急(西本幸雄) 森昌彦 足立光宏 セ11勝 パ7勝 第19回 1968年 4年連続 10度目 4 2 急 巨 巨 巨 急 巨 高田繁 長池徳二2 セ12勝 パ勝 第20回 1969年 5年連続 11度目 4 2 巨 急 巨 巨 急 巨 長嶋茂雄3,4 セ13勝 パ7勝 第21回 1970年 6年連続 12度目 4 1 巨 巨 巨 ロ 巨 ロッテ(濃人渉) 井石礼司 セ14勝 パ7勝 第22回 1971年 7年連続 13度目 4 1 巨 急 巨 巨 巨 阪急(西本幸雄) 末次民夫 山田久志 セ15勝 パ7勝 第23回 1972年 8年連続 14度目 4 1 巨 巨 急 巨 巨 堀内恒夫 足立光宏2 セ16勝 パ7勝 パ・リーグ前後期制開始 第24回 1973年 巨人(川上哲治) 9年連続 15度目 4 1 南 巨 巨 巨 巨 南海【3位】(野村克也) 堀内恒夫2 野村克也 セ17勝 パ7勝 第25回 1974年 ロッテ(金田正一) 24年ぶり 2度目 4 2 中 ロ 中 ロ ロ ロ 中日(与那嶺要) 弘田澄男 高木守道 セ17勝 パ8勝 第26回 1975年 阪急【2位】(上田利治) 初優勝 4 2 0 - 急 急 - 急 急 広島(古葉竹識) 山口高志 山本浩二 セ17勝 パ9勝 第27回 1976年 阪急(上田利治) 2年連続 2度目 4 3 急 急 急 巨 巨 巨 急 巨人(長嶋茂雄) 福本豊 柴田勲 セ17勝 パ10勝 第28回 1977年 3年連続 3度目 4 1 急 急 巨 急 急 山田久志 河埜和正 セ17勝 パ11勝 第29回 1978年 ヤクルト(廣岡達朗) 初優勝 4 3 急 ヤ 急 ヤ ヤ 急 ヤ 阪急(上田利治) 大杉勝男 足立光宏3 セ18勝 パ11勝 第30回 1979年 広島(古葉竹識) 初優勝 4 3 近 近 広 広 広 近 広 近鉄【2位】(西本幸雄) 高橋慶彦 井本隆 セ19勝 パ11勝 第31回 1980年 2年連続 2度目 4 3 近 近 広 広 近 広 広 近鉄(西本幸雄) ジム・ライトル 小川亨 セ20勝 パ11勝 第32回 1981年 巨人(藤田元司) 8年ぶり 16度目 4 2 日 巨 日 巨 巨 巨 日本ハム(大沢啓二) 西本聖 井上弘昭 セ21勝 パ11勝 パ・リーグ前後期制終了 第33回 1982年 西武【2位】(廣岡達朗) 24年ぶり 4度目 4 2 西 西 中 中 西 西 中日(近藤貞雄) 東尾修 上川誠二 セ21勝 パ12勝 第34回 1983年 西武(廣岡達朗) 2年連続 5度目 4 3 西 巨 巨 西 巨 西 西 巨人(藤田元司) 大田卓司 西本聖 セ21勝 パ13勝 第35回 1984年 広島(古葉竹識) 4年ぶり 3度目 4 3 広 急 広 広 急 急 広 阪急(上田利治) 長嶋清幸 山沖之彦 セ22勝 パ13勝 第36回 1985年 阪神(吉田義男) 初優勝 4 2 神 神 西 西 神 神 西武(廣岡達朗) ランディ・バース 石毛宏典 セ23勝 パ13勝 第37回 1986年 西武(森祇晶) 3年ぶり 6度目 4 1 3 - 広 広 広 西 西 西 西 広島(阿南準郎) 工藤公康2 達川光男 セ23勝 パ14勝 第38回 1987年 2年連続 7度目 4 2 巨 西 西 巨 西 西 巨人(王貞治) 篠塚利夫 セ23勝 パ15勝 第39回 1988年 3年連続 8度目 4 1 西 中 西 西 西 中日(星野仙一) 石毛宏典 宇野勝 セ23勝 パ16勝 第40回 1989年 巨人(藤田元司) 8年ぶり 17度目 4 3 近 近 近 巨 巨 巨 巨 近鉄(仰木彬) 駒田徳広 新井宏昌 セ23勝 パ16勝 第41回 1990年 西武(森祇晶) 2年ぶり 9度目 4 0 西 西 西 西 巨人(藤田元司) オレステス・デストラーデ 岡崎郁 セ24勝 パ17勝 第42回 1991年 2年連続 10度目 4 3 西 広 西 広 広 西 西 広島(山本浩二) 秋山幸二 川口和久 セ24勝 パ18勝 第43回 1992年 3年連続 11度目 4 3 ヤ 西 西 西 ヤ ヤ 西 ヤクルト(野村克也) 石井丈裕 岡林洋一 セ24勝 パ19勝 第44回 1993年 ヤクルト(野村克也) 15年ぶり 2度目 4 3 ヤ ヤ 西 ヤ 西 西 ヤ 西武(森祇晶) 川崎憲次郎 清原和博2 セ25勝 パ19勝 第45回 1994年 巨人(長嶋茂雄) 5年ぶり 18度目 4 2 西 巨 巨 西 巨 巨 槙原寛己 セ26勝 パ19勝 第46回 1995年 ヤクルト(野村克也) 2年ぶり 3度目 4 1 ヤ ヤ ヤ オ ヤ オリックス(仰木彬) トーマス・オマリー 小林宏 セ27勝 パ19勝 第47回 1996年 オリックス(仰木彬) 19年ぶり 4度目 4 1 オ オ オ 巨 オ 巨人(長嶋茂雄) トロイ・ニール 仁志敏久 セ27勝 パ20勝 第48回 1997年 ヤクルト(野村克也) 2年ぶり 4度目 4 1 ヤ 西 ヤ ヤ ヤ 西武(東尾修) 古田敦也 松井稼頭央 セ28勝 パ20勝 第49回 1998年 横浜(権藤博) 38年ぶり 2度目 4 2 横 横 西 西 横 横 鈴木尚典 大塚光二 セ29勝 パ20勝 第50回 1999年 ダイエー(王貞治) 35年ぶり 3度目 4 1 ダ 中 ダ ダ ダ 中日(星野仙一) 秋山幸二2 川上憲伸 セ29勝 パ21勝 第51回 2000年 巨人(長嶋茂雄) 6年ぶり 19度目 4 2 ダ ダ 巨 巨 巨 巨 ダイエー(王貞治) 松井秀喜 城島健司 セ30勝 パ21勝 第52回 2001年 ヤクルト(若松勉) 4年ぶり 5度目 4 1 ヤ 近 ヤ ヤ ヤ 近鉄(梨田昌孝) 古田敦也2 タフィ・ローズ セ31勝 パ21勝 第53回 2002年 巨人(原辰徳) 2年ぶり 20度目 4 0 巨 巨 巨 巨 西武(伊原春樹) 二岡智宏 アレックス・カブレラ セ32勝 パ21勝 第54回 2003年 ダイエー(王貞治) 4年ぶり 4度目 4 3 ダ ダ 神 神 神 ダ ダ 阪神(星野仙一) 杉内俊哉 金本知憲 セ32勝 パ22勝 パ・リーグプレーオフ開始 第55回 2004年 西武【2位】(伊東勤) 12年ぶり 12度目 4 3 西 中 西 中 中 西 西 中日(落合博満) 石井貴 井上一樹 セ32勝 パ23勝 第56回 2005年 ロッテ【2位】(ボビー・バレンタイン) 31年ぶり 3度目 4 0 ロ ロ ロ ロ 阪神(岡田彰布) 今江敏晃 矢野輝弘 セ32勝 パ24勝 第57回 2006年 日本ハム(トレイ・ヒルマン) 44年ぶり 2度目 4 1 中 日 日 日 日 中日(落合博満) 稲葉篤紀 川上憲伸2 セ32勝 パ25勝 クライマックスシリーズ開始 第58回 2007年 中日【2位】(落合博満) 53年ぶり 2度目 4 1 日 中 中 中 中 日本ハム(トレイ・ヒルマン) 中村紀洋 ダルビッシュ有 セ33勝 パ25勝 第59回 2008年 西武(渡辺久信) 4年ぶり 13度目 4 3 西 巨 巨 西 巨 西 西 巨人(原辰徳) 岸孝之 アレックス・ラミレス セ33勝 パ26勝 第60回 2009年 巨人(原辰徳) 7年ぶり 21度目 4 2 巨 日 巨 日 巨 巨 日本ハム(梨田昌孝) 阿部慎之助 髙橋信二 セ34勝 パ26勝 第61回 2010年 ロッテ【3位】(西村徳文) 5年ぶり 4度目 4 1 2 ロ 中 ロ 中 ロ - ロ 中日(落合博満) 今江敏晃2 和田一浩 セ34勝 パ27勝 コナミ日本シリーズ 第62回 2011年 ソフトバンク(秋山幸二) 8年ぶり 5度目 4 3 中 中 ソ ソ ソ 中 ソ 中日(落合博満) 小久保裕紀 吉見一起 セ34勝 パ28勝 第63回 2012年 巨人(原辰徳) 3年ぶり 22度目 4 2 巨 巨 日 日 巨 巨 日本ハム(栗山英樹) 内海哲也 稲葉篤紀 セ35勝 パ28勝 第64回 2013年 楽天(星野仙一) 初優勝 4 3 巨 楽 楽 巨 楽 巨 楽 巨人(原辰徳) 美馬学 長野久義 セ35勝 パ29勝 SMBC日本シリーズ 第65回 2014年 ソフトバンク(秋山幸二) 3年ぶり 6度目 4 1 神 ソ ソ ソ ソ 阪神【2位】(和田豊) 内川聖一 ランディ・メッセンジャー セ35勝 パ30勝 第66回 2015年 ソフトバンク(工藤公康) 2年連続 7度目 4 1 ソ ソ ソ ヤ ソ ヤクルト(真中満) 李大浩 山田哲人 セ35勝 パ31勝 第67回 2016年 日本ハム(栗山英樹) 10年ぶり 3度目 4 2 広 広 日 日 日 日 広島(緒方孝市) ブランドン・レアード ブラッド・エルドレッド セ35勝 パ32勝 第68回 2017年 ソフトバンク(工藤公康) 2年ぶり 8度目 4 2 ソ ソ ソ De De ソ DeNA【3位】(アレックス・ラミレス) デニス・サファテ 宮﨑敏郎 セ35勝 パ33勝 第69回 2018年 ソフトバンク【2位】(工藤公康) 2年連続 9度目 4 1 1 - 広 ソ ソ ソ ソ 広島(緒方孝市) 甲斐拓也 鈴木誠也 セ35勝 パ34勝 第70回 2019年 3年連続 10度目 4 0 ソ ソ ソ ソ 巨人(原辰徳) ジュリスベル・グラシアル 亀井義行 セ35勝 パ35勝 第71回 2020年 ソフトバンク(工藤公康) 4年連続 11度目 4 0 ソ ソ ソ ソ 栗原陵矢 戸郷翔征 セ35勝 パ36勝 第72回 2021年 ヤクルト(高津臣吾) 20年ぶり 6度目 4 2 オ ヤ ヤ ヤ オ ヤ オリックス(中嶋聡) 中村悠平 山本由伸 セ36勝 パ36勝 第73回 2022年 オリックス(中嶋聡) 26年ぶり 5度目 4 1 2 ヤ - ヤ オ オ オ オ ヤクルト(髙津臣吾) 杉本裕太郎 ホセ・オスナ セ36勝 パ37勝 第74回 2023年 阪神(岡田彰布) 38年ぶり 2度目 4 3 神 オ オ 神 神 オ 神 オリックス(中嶋聡) 近本光司 紅林弘太郎 セ37勝 パ37勝 記録 前身球団も含む。黒字はリーグ記録。赤字は12球団記録。青字は最少・最古の記録。 灰色は過去のチーム。 チーム別記録(日本一回数順) リーグ チーム リーグ優勝回数(2リーグ制後) 出場回数 日本一回数 敗退回数 直近のリーグ優勝 直近の出場(対戦相手) 直近の日本一(対戦相手) 備考 セ 巨人 38回 36回 22回 14回 2020年 2020年(ソフトバンク) 2012年(日本ハム) ・リーグ優勝、出場回数、日本一、敗退いずれも12球団最多・2007年と2014年はCS敗退 パ 西武(西鉄) 23回 21回 13回 8回 2019年 2008年(巨人) 2008年(巨人) ・リーグ優勝、出場回数、日本一いずれもパ・リーグ最多・2018年と2019年はCS敗退・出場は12球団最古 パ ソフトバンク(南海・ダイエー) 19回 20回 11回 9回 2020年 2020年(巨人) ・2018年と2019年は2位から日本一・2010年はCS敗退 セ ヤクルト 9回 6回 3回 2022年 2022年(オリックス) 2021年(オリックス) パ オリックス(阪急) 15回 5回 10回 2023年 2023年(阪神) 2022年(ヤクルト) 敗退はパ・リーグ最多 パ ロッテ(毎日・大毎) 5回 6回 4回 2回 2005年(年間勝率1位 1974年)※POなしだと1970年 2010年(中日) ・2010年は3位から日本一・年間勝率1位やポストシーズンを介さないリーグ優勝、完全優勝は12球団最古(1950年) セ 広島 9回 8回 3回 5回 2018年 2018年(ソフトバンク) 1984年(阪急) ・2017年はCS敗退・日本一は12球団最古 パ 日本ハム(東映) 7回 3回 4回 2016年 2016年(広島) セ 中日 9回 10回 2回 8回 2011年 2011年(ソフトバンク) 2007年(日本ハム) ・2007年は2位から日本一・完全優勝はセ・リーグ最古(1954年) セ 阪神 6回 7回 2回 5回 2023年 2023年(オリックス) 2014年は2位からの出場 セ DeNA(大洋・横浜) 2回 3回 2回 1回 1998年 2017年(ソフトバンク) 1998年(西武) ・2017年は3位からの出場・リーグ優勝は12球団最古 パ 楽天 1回 0回 2013年 2013年(巨人) 出場回数・日本一・敗退いずれも12球団最少 パ 近鉄 4回 0回 4回 2001年 2001年(ヤクルト) 日本一経験なく消滅 セ 松竹 1回 0回 1回 1950年 1950年(毎日) セ 西日本 リーグ優勝経験なく消滅 パ 大映 パ 高橋 CSの導入後はリーグ優勝しなくとも日本シリーズに進出できる可能性があるため、優勝回数と出場回数が一致しないチームがある。 最多の優勝チームは巨人の22回。次いで西武の13回・ソフトバンクの11回と続き、出場回数の面でもこの3チームがダントツのトップ3である。 逆に少ないのは2013年の1回のみの楽天で、次いで中日・阪神・DeNAが2回ずつ、広島・日本ハムが3回ずつと続く。セ・リーグは巨人以外の5球団を合わせても15回と遠く及ばず、パ・リーグもソフトバンク以外の4球団を合計しても西武の13回と同数であるため、どれだけ上位3チームが突出しているかが分かるだろう。 2022年にオリックスが勝利したことにより、21世紀になってからパ・リーグ全球団が日本一を達成。逆にセ・リーグは広島とDeNAが未達成で、最後の優勝がそれぞれ1984年・1998年と最も古く、後者に至っては12球団で唯一21世紀のリーグ優勝も未達成である。 また、西武は最後の出場が2008年と12球団で最も古く、従ってパ・リーグに限っても最古の日本一である。さらに、楽天は日本一になった2013年が唯一の出場であるため、12球団で唯一敗退がない。 それでも、消滅した近鉄に代わって結成された楽天が2013年に頂点に立ったことにより、現存12球団は全て日本一を経験しており、これはMLBにもない記録である(*29)。さらにパ・リーグは史上初めて同一年号中(平成)に全球団が日本一を経験しており、2023年に阪神が2度目の日本一に輝いたことにより、最も歴史の浅い楽天以外の11球団が日本一を複数回経験したことになった。 過去には松竹が一度・近鉄が4度日本シリーズに出場したが、結局一度も日本一になれないまま大洋・オリックスとの合併により球団消滅。特に後者は合併以降もリーグ優勝すら遠ざかっており、上記のように18年経った2022年に初めて「バファローズ」が日本シリーズを制した。 また、西日本・大映・高橋に至ってはリーグ優勝すら果たせないままロッテ・西鉄と合併する形で球団消滅となっているため、当然ながら日本シリーズへの出場経験はない。 ちなみに、連覇の最長は巨人の9年連続(1965年~1973年)。パ・リーグではソフトバンクの4年連続(2017年~2020年)が最長記録だが、こちらは2年連続2位を含むことから完全優勝という点では阪急(1975年~1977年)・西武(1982年~1984年、1990年~1992年)の3年連続が最長である。 逆に日本一のブランクが最も長いのは中日の53年(1954年~2007年)。パ・リーグでは日本ハムの44年(1962年~2006年)が最長である。 リーグ別記録 リーグ 出場回数 日本一回数 敗退回数 直近のリーグ優勝(2リーグ制後) 直近の出場(対戦相手) 直近の日本一(対戦相手) セ・リーグ 74回 37回 阪神(18年ぶり6度目) 2023年の阪神(オリックス) パ・リーグ オリックス(3年連続15度目) 2023年のオリックス(阪神) 2022年のオリックス(ヤクルト) 2023年現在のリーグ別成績は37勝37敗のタイである。第1回の1950年をパ・リーグが制し、1959年に2度目のタイになって以降は長い間セ・リーグが勝ち越しており、巨人が「V9」を達成した1973年には17勝7敗で初の貯金10に到達。その後も2003年まで5回記録しており、2002年は史上最多となる11もの貯金(32勝21敗)があった。 だが、この年を最後にセ・リーグでの日本一連覇がなくなり(*30)、代わってパ・リーグが大きく躍進。2013年からは楽天・ソフトバンク・日本ハムによる「V8」を達成し、2020年の時点で36勝35敗と初めてセ・リーグをリードした。 2021年にヤクルトが日本一に輝いたことで9連覇は阻止されたものの、2022年にオリックスが頂点に立ったことで再度貯金を作り、21世紀にパ・リーグ全球団が日本一を達成した。 球場記録 ネーミングライツなどによって球場名が異なる場合は個別に記載。ただし、開催実績のない球場や名称は基本的に除く。 黒字は現存球場の記録。赤字は最高記録。青字は最少・最古の記録。 球場欄色付きおよび太字は現行の球場および名称。灰色は過去の球場および本拠地(現存か否かは問わない)。 球場 開催回数 決着回数 直近の開催(戦目)(対戦カード、太字は主催) 直近の決着(優勝チーム) 後楽園球場 29回 16回 1987年3,4,5(巨人 - 西武) 1981年(巨人) 大阪スタヂアム(大阪球場) 13回 5回 1980年3,4,5(広島 - 近鉄) 1979年(広島) 西武ライオンズ球場 12回 7回 1997年1,2(ヤクルト - 西武) 1993年(ヤクルト) 東京ドーム 12回 5回 2021年3,4,5(ヤクルト - オリックス) 2019年(ソフトバンク) 阪急西宮球場 11回 4回 1984年3,4,5(広島 - 阪急) 1975年(阪急) 福岡ドーム 10回(福岡ドーム 3回)(ヤフオク!ドーム 5回)(他1回ずつ) 5回(ヤフオク!ドーム 2回)(他1回ずつ) 2003年1,2,6,7(阪神 - ダイエー) 2003年(ダイエー) 福岡 Yahoo! JAPANドーム 2011年1,2,6,7(中日 - ソフトバンク) 2011年(ソフトバンク) 福岡 ヤフオク!ドーム 2019年1,2(巨人 - ソフトバンク) 2017年(ソフトバンク) 福岡 PayPayドーム 2020年3,4(巨人 - ソフトバンク) 2020年(ソフトバンク) 明治神宮野球場 9回 6回 2022年1,2,6,7(ヤクルト - オリックス) 2022年(オリックス) 阪神甲子園球場(甲子園球場) 9回 3回 2023年3,4,5(阪神 - オリックス) 2005年(ロッテ) ナゴヤドーム 6回 4回 2011年3,4,5(中日 - ソフトバンク) 2010年(ロッテ) 中日スタヂアム(中日球場) 5回(中日スタヂアム 3回)(ナゴヤ球場 2回) 2回 1974年1,2,6(中日 - ロッテ) 1974年(ロッテ) ナゴヤ球場 1988年1,2(中日 - 西武) 1982年(西武) 平和台球場 5回 1回 1963年1,2,6,7(巨人 - 西鉄) 1963年(巨人) 広島市民球場 5回 3回 1986年1,2,6,7,8(広島 - 西武) 1986年(西武) 大阪ドーム 5回(大阪ドーム 1回)(京セラドーム 4回) 1回(京セラドーム) 2001年1,2(ヤクルト - 近鉄) 2023年(京セラドームで阪神) 京セラドーム大阪 2023年1,2,6,7(阪神 - オリックス) 札幌ドーム 5回 2回 2016年3,4,5(広島 - 日本ハム) 2009年(巨人) 西武ドーム 4回 1回 2008年3,4,5(巨人 - 西武) 2002年(巨人) MAZDA Zoom Zoom スタジアム広島 3回 2回 2018年1,2,6(広島 - ソフトバンク) 2018年(ソフトバンク) グリーンスタジアム神戸 3回(グリーンスタジアム 2回)(ほっと神戸 1回) 1回 1996年3,4,5(巨人 - オリックス) 1996年(オリックス) ほっともっとフィールド神戸 1回 2021年6(ヤクルト - オリックス) 2021年(ヤクルト) 千葉マリンスタジアム 2回 0回 2010年3,4,5(中日 - ロッテ) - 横浜スタジアム 2回 1回 2017年3,4,5(DeNA - ソフトバンク) 1998年(横浜) 東京スタジアム 1回 1970年3,4,5(巨人 - ロッテ) 1970年(巨人) 藤井寺球場 1回 1989年1,2,6,7(巨人 - 近鉄) 1989年(巨人) 川崎球場 1回 1960年1,2(大洋 - 大毎) - クリネックススタジアム宮城 1回 2013年1,2,6,7(巨人 - 楽天) 2013年(楽天) エスコンフィールドHOKKAIDO 開催例なし 最多の開催球場は後楽園球場の29回。巨人以外のチームも本拠地として開催していることからダントツのNo.1であり、決着して胴上げが行われた回数も16回と群を抜いている。次いで大阪球場の13回・西武球場の12回と続く。 現行の球場では東京ドーム12回・福岡ドーム10回が多く、決着回数は神宮の6回が最多である。 2023年に京セラドームで開場以来初めて日本一が決定したことにより、一度だけの開催だった川崎球場や同年開業したエスコンフィールドを除いた12球団の現行本拠地では唯一セ・リーグ球団も含めてZOZOマリンスタジアムでの日本一決定がない(*31)。同様に阪神も2度の日本一がいずれもビジター(1985年は西武球場、2023年は京セラドーム)であるため、こちらもセ・リーグでは唯一本拠地で日本一を決められていない。 上記の通りロッテは最後の年間勝率1位が12球団で最も古い1974年であるため、千葉移転後のリーグ優勝およびPO→CSファイナルステージ開催も行われていない。 上記の通り過去は全球団の本拠地が屋外球場だったが、東京ドームを皮切りに次々と建設されたことで現在は巨人・中日・西武・ソフトバンク・オリックス・日本ハムの6球団がドーム球場になり、屋外球場はヤクルト・広島・DeNA・阪神・ロッテ・楽天の6球団になったことから、対戦カードの関係で全試合が屋外球場で開催されたのは2005年が最後になっている。 上記のように出場チームにはあらかじめ使用する球場の日程確保が義務付けられており、怠ると罰金が課される。 なお、諸事情で他の球場を使用する場合でも他球団の本拠地で開催される場合が多く、収容人数やナイター設備の条件面も含めて純然たる地方球場で行われたことはない。 日本シリーズの対戦カード 前身球団も含む。いずれも「セ・リーグ - パ・リーグ」の順に表記。 「×」は対戦例なし。灰色は過去のチーム。 球団 パ・リーグ 西武 ソフトバンク オリックス ロッテ 日本ハム 楽天 近鉄 セ・リーグ 巨人 巨3 - 7西 巨9 - 3ソ 巨5 - 3オ 巨1 - 0ロ 巨3 - 0日 巨0 - 1楽 巨1 - 0近 ヤクルト ヤ2 - 1西 ヤ0 - 1ソ ヤ3 - 1オ × × × ヤ1 - 0近 広島 広1 - 1西 広0 - 1ソ 広1 - 1オ × 広0 - 1日 × 広2 - 0近 中日 中1 - 3西 中0 - 2ソ × 中0 - 2ロ 中1 - 1日 × × 阪神 神1 - 0西 神0 - 3ソ 神1 - 0オ 神0 - 1ロ 神0 - 1日 × × DeNA De1 - 0西 De0 - 1ソ × De1 - 0ロ × × × 松竹 × × × 松0 - 1ロ × × × 楽天以外はどの球団も必ず1チームには通算成績で負け越しており、全球団に勝ち越しているチームはない。 対戦カード別では巨人とソフトバンクの顔合わせが最も多く、2020年までに12回対戦している。対戦成績は巨人が9勝3敗と圧勝だが、ソフトバンクが勝利した3回は全て4勝無敗のスイープである(1959年・2019年・2020年)。 西武とソフトバンクは現行のセ・リーグ6球団全てと対戦経験があり、中でもソフトバンクは上記の通り2010年代だけで全チームを撃破し、史上初の日本シリーズ6球団勝利を達成(*32)。中でもロッテは唯一松竹と対戦経験があるため、ヤクルトと広島と対戦すればパ・リーグ唯一の7球団対戦を達成できることになる。 セ・リーグでは唯一巨人が近鉄も含めたパ・リーグ7球団と対戦。逆に現行6球団での対戦例はないが、同様に近鉄と対戦経験があるヤクルトと広島は7球団対戦を達成できる可能性は残されている。 一方で、前身球団も含めて一度も対戦していない組み合わせが現行12球団だけでもまだ11例残されている。 ファーム日本選手権 二軍にも日本シリーズが設定されており、「ファーム日本選手権」と呼ばれる。1987年に「ジュニア日本選手権」としてスタートし、当初は9月に行われていたが、1997年から大会名を「ファーム日本選手権」と改めたのを機に、以降は10月のフェニックス・リーグ前に行われている。 二軍リーグは一軍とは違い、東日本の7チームで構成されるイースタン・リーグ(セ・リーグが運営)、西日本の5チームで構成されるウエスタン・リーグ(パ・リーグが運営)に分かれており、地域別に設定されている。 かつては一軍と同じく両リーグ6チームずつだったが、近鉄の解散と楽天の結成が行われた2005年以降はイ・リーグ7チーム、ウ・リーグ5チームと数が分かれて奇数になり、両リーグとも効率的な試合開催ができなくなっていた。 2024年からは二軍のみのチームとしてイ・リーグにオイシックス新潟アルビレックスBC、ウ・リーグにくふうハヤテベンチャーズ静岡が加入し、チーム数が偶数になって前述の問題が改善されている。 一軍の日本シリーズとの主な違いは以下の通り。 一軍とは違って一試合勝負で、各リーグの優勝チームがそのまま出場する。 延長戦の制限はなし。2020年と2021年はコロナ禍の関係で「ファーム日本選手権特例2020」として、延長10回終了時に同点の場合、11回以降は決着がつくまで毎回継続打順で無死一、二塁から始めるタイブレークを採用した。 西暦が偶数の年はウ・リーグ、奇数の年はイ・リーグのチームがホーム扱い。使用する球場もお互いの本拠地ではない地方球場の場合が多く、2013年以降は毎年ひなたサンマリンスタジアム宮崎で開催されている。 出場チームは試合の数日前に出場資格者名簿をコミッショナーに提出する。参考までに、2023年での出場資格は「支配下もしくは育成で当年度に登録された新人選手」「当年度に一度も出場登録されなかった選手」「当年度のファーム公式戦の規定打席もしくは規定投球回のいずれかの3割を満たした選手」の中からいずれかに該当する選手。 指名打者制は一軍がパ・リーグに所属するチームがホームの時で、2009年以降はセ・リーグ所属のイ・リーグのチーム(巨人・ヤクルト・DeNA)がホームの場合でも採用可能。 一軍と同じくMVPの表彰があり、受賞者の中には後にチームや球界を代表する選手に成長した人もしばしばいる。 2023年時点でイ・リーグ17勝、ウ・リーグ19勝とウ・リーグが優勢である。 追記・修正は贔屓チームの日本一を見届けてからお願いいたします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 3位同士の日本シリーズなんて見てみたいが、実現したらCS不要論加速しそう -- 名無しさん (2022-10-17 20 35 53) 「33-4」「な阪関無」「白い霧事件」←これを見に来た -- 名無しさん (2022-10-17 21 50 59) 個人的に92年西武vsヤクルトが1番面白かった。確か最近その年に焦点を当てた本も出てたはず -- 名無しさん (2022-10-17 23 29 58) ↑3なんやかんやで3位が日本シリーズ進出したケースって過去16回で確か2010年、2017年の2回だけ(日本一は2010のロッテだけ)で滅多にないから、CSの制度って割とよくできてるんよね。それでも贔屓がリーグ優勝したのにCS敗退したらマジで要らねぇだろってなっちゃうけど -- 名無しさん (2022-10-17 23 57 22) ノーコンすぎてヤバいとパ・リーグファンから言われるあの杉山ですら巨人打線がてんてこ舞いにされた2020は改めて酷いと思った -- 名無しさん (2022-10-18 10 07 47) 阪神と広島は平成で日本一にならなかったな -- 名無しさん (2022-10-18 11 38 55) ↑現12球団だと日本一から最も遠いのがその2チームなのか(シーズン勝率1位&日本一の縛りだとロッテと中日が半世紀以上も前だが) -- 名無しさん (2022-10-18 16 58 28) な阪関無は厳密には2010年日本シリーズのほうでは… -- 名無しさん (2022-10-18 19 56 48) ロッテはリーグ優勝してなくても日本シリーズに出てくると異様な力を出すイメージがある。 -- 名無しさん (2022-10-19 00 51 17) 92年は記事にならないかな -- 名無しさん (2022-10-19 10 24 40) 2005年のロッテは優勝したから(血眼) -- 名無しさん (2022-10-19 16 36 27) ↑8そもそも2位以下同士ってのがいままで一度もないなんだかんだ片方は1位のチーム -- 名無しさん (2022-10-19 21 00 15) ぶっちゃけ20年巨人はぶっちぎりペナント快走の中盤までと比較して終盤はアレな試合が多くて阪神や中日の方が強かったよ。逆にホークスは終盤に怒涛の連勝しての優勝してチーム状態が素晴らしかった。 -- 名無しさん (2022-10-20 22 45 53) 2023年11月5日(日)にフジテレビで放送された日本シリーズ阪神VSオリックス最終決戦の視聴率は何%でしたか? -- 名無しさん (2023-11-13 17 56 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/humiyainochi/pages/22.html
Q.次のうち、プロ野球のセ・リーグに所属する球団を全て選びなさい 正答.スワローズ 誤答.バファローズ、ホークス Q.次のうち、日本プロ野球でFA制度が始まった1993年にFA権を行使して移籍した選手を全て選びなさい 正答.松永浩美、駒田徳広、落合博満、石嶺和彦 誤答.山沖之彦 Q.次のうち、現役時代巨人に在籍したことがある元プロ野球選手を全て選びなさい。 正答.落合博満、阿波野秀幸 誤答.笘篠賢治 Q.次のうち河野博文が現役時代に所属したプロ野球チームを全て選びなさい。 正答.日本ハム、巨人、ロッテ 誤答.オリックス Q.次のうち前田幸長が現役時代にプレーしたプロ野球チームを全て選びなさい。 正答.ロッテ、中日、巨人 誤答.広島、阪神 Q.次のうち、これまで小笠原道大が所属したプロ野球チームを全て選びなさい 正答.日本ハム、巨人 誤答.広島、西武 Q.次のうちレオン・リーが所属した日本のプロ野球チームを全て選びなさい 正答.ロッテ、大洋、ヤクルト 誤答.南海、広島 Q.次のうちアレックス・オチョアが所属したプロ野球球団を全て選びなさい 正答.中日、広島 誤答.ヤクルト Q.次のうち、これまでライアン・グリン投手が所属したプロ野球球団を全て選びなさい 正答.日本ハム、楽天、横浜 誤答.オリックス、ヤクルト Q.次のうち、新人王を獲得した年の勝ち星が15勝を超えていた元プロ野球選手を全て選びなさい。 正答.阿波野秀幸 誤答.長冨浩志、佐藤義則 Q.次のうち、日本のプロ野球でシーズン20勝を達成したことがあるピッチャーを全て選びなさい 正答.江川卓、佐藤義則 誤答.渡辺久信 Q.次のうち、プロ野球のセ・パ両リーグでシーズンMVPを受賞した選手を全て選びなさい。 正答.小笠原道大、江夏豊 誤答.工藤公康、大杉勝男 Q.次のうち、プロ野球日本シリーズのMVPを2年連続で受賞した選手を全て選びなさい 正答.長嶋茂雄、堀内恒夫、工藤公康 誤答.松井秀喜 Q.次のうち、セ・リーグで首位打者を獲得したことがあるプロ野球選手を全て選びなさい。 正答.松井秀喜、福留孝介 誤答.金本知憲 Q.次のうち、セ・リーグで打点王を獲得したことがある元プロ野球選手を全て選びなさい。 正答.山本浩二、原辰徳、衣笠祥雄 誤答. Q.次のうち、セ・リーグで本塁打王を獲得したことがあるプロ野球選手を全て選びなさい。 正答.新井貴浩 誤答.石井浩郎、広沢克己 Q.次のうち、パ・リーグで首位打者を獲得したことがある元プロ野球選手を全て選びなさい。 正答.杉山光平、白仁天 誤答.福本豊 Q.次のうち、パ・リーグで打点王を獲得したことがあるプロ野球選手を全て選びなさい。 正答.小久保浩紀、田中幸雄、初芝清 誤答. Q.次のうち、パ・リーグで本塁打王を獲得したことがあるプロ野球選手を全て選びなさい。 正答.土井正博、秋山幸二 誤答.石井浩郎 Q.次のうち、プロ野球のセ・リーグで盗塁王を獲得したことがある選手を全て選びなさい。 正答.野村謙二郎 誤答.清水崇行、仁志敏久 Q.次のうち、プロ野球の正力松太郎賞を受賞したことがある人物を全て選びなさい 正答.古田敦也、松井秀喜 誤答.小笠原道大 Q.次のうち、現役時代に正力松太郎賞を受賞した元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.衣笠祥雄、秋山幸二 誤答.バース Q.次のうち、シーズン3割30本30盗塁を達成したプロ野球選手を全て選びなさい 正答.野村謙二郎 誤答.張本勲、松原誠 Q.次のうち、プロ通算2000本安打を達成している元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.広瀬叔功 誤答.青田昇、西沢道夫 Q.次のうち、プロ通算2000本安打を達成している元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.藤田平 誤答.近藤和彦、藤村富美雄 Q.次のうち、日本のプロ野球でノーヒットノーランを達成したことがある投手を全て選びなさい。 正答.郭泰源、成田文男 誤答.小松辰雄 Q.次のうち、日本のプロ野球でノーヒットノーランを達成したことがある投手を全て選びなさい。 正答.柴田保光 誤答.北別府学、村田兆治 Q.次のうち日本ハムファイターズ所属時にノーヒットノーランを達成した元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.西崎幸広、柴田保光 誤答.木田勇 Q.次のうち西武ライオンズ所属時にノーヒットノーランを達成した元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.郭泰源、渡辺久信 誤答.ブロス、西崎幸広 Q.次のうち、プロ野球で完全試合を達成したことがある投手を全て選びなさい 正答.武智文雄、高橋善正 誤答.小山正明 Q.次のうち、プロ野球で完全試合を達成したことがある投手を全て選びなさい 正答.宮地惟友、森滝義巳、西村貞朗 誤答. Q.次のうち、セ・パ両リーグでそれぞれ1000本安打を達成したプロ野球選手を全て選びなさい 正答.大杉勝男、落合博満 誤答.野村克也、張本勲 Q.次のうち、1979年の日本シリーズ第7戦の「江夏の21球」における1アウト満塁の場面で塁上にいた近鉄の選手を全て選びなさい 正答.藤瀬史朗、吹石徳一、平野光泰 誤答.羽田耕一 Q.次のうち、日本プロ野球でシーズン打率.380以上を記録したことがある選手を全て選びなさい 正答.バース、イチロー、張本勲、大下弘 誤答.谷沢健一、川上哲治、ブルーム Q.次のうち、新人王を獲得した年の勝ち星が15勝を超えていた元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.阿波野秀幸、松沼博久 誤答.長冨浩志 Q.次のうち、村山監督時代の阪神タイガースで、「少年隊」の一員として売り出されたプロ野球選手を全て選びなさい 正答.和田豊、大野久、中野佐資 誤答.平下晃司、亀山努 Q.次のうち、2005年シーズンにオリックスで「KKO」と呼ばれた投手を全て選びなさい 正答.菊地原毅、加藤大輔、大久保勝信 誤答.オバミュラー、小松聖 Q.次のうち現役時代は右打者だった元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.長嶋茂雄 誤答.谷沢健一、篠塚和典 Q.次のプロ野球選手のうちスイッチヒッターを全て選びなさい 正答.福地寿樹、金城龍彦、西岡剛、赤田将吾 誤答.青木宣親 Q.次の元プロ野球選手のうちサイドスローの投手を全て選びなさい 正答.安仁屋宗八、村田辰美 誤答.山本和行 Q.次のうち現役時代は下手投げ投手だった元プロ野球選手を全て選びなさい 正答.足立光宏 誤答.北別府学、稲尾和久 Q.次の近鉄バファローズに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.リー・スチーブンス 誤答.ハーマン・リベラ、ドン・マネー Q.次の近鉄バファローズに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.ラルフ・ブライアント 誤答.フィリップ・クラーク、オスバルド・カンセコ Q.次の日本ハムに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.ナイジェル・ウィルソン、ロブ・デューシー、トミー・クルーズ 誤答. Q.次の西武ライオンズに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.ホセ・トレンティーノ、テリー・ウィットフィールド 誤答.ドミンゴ・マルティネス Q.次の読売ジャイアンツに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.ゲーリー・トマソン、ジャック・ハウエル 誤答.呂明賜 Q.次の阪神タイガースに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.ランディ・バース、ウィリー・カークランド 誤答.アロンゾ・パウエル Q.次の阪神タイガースに在籍した元プロ野球選手のうち左打ちの選手を全て選びなさい 正答.マイク・グリーンウェル、ケヴィン・マース 誤答.セシル・フィルダー Q.次のうち、1994年10月8日の中日対巨人のセ・リーグ優勝決定戦に先発した中日の選手を全て選びなさい 正答.彦野利勝 誤答.鳥越裕介、ジャコビー Q.次のうち、1993年のシーズンオフに秋山幸二、渡辺智男、内山智之とのトレードでダイエーから西武に移籍した選手を全て選びなさい 正答.佐々木誠、村田勝喜、橋本武広 誤答.西岡良洋、吉田勝豊 Q.次のうちプロ野球の監督として1000勝以上あげている人物を全て選びなさい 正答.上田利治 誤答.浜崎真二、根本睦夫 Q.次のうちプロ野球の監督として1000勝以上あげている人物を全て選びなさい 正答.水原茂、三原脩、長嶋茂雄 誤答.
https://w.atwiki.jp/aaa0/
プロ野球wikiトップページ ごめんまた引っ越したhttp //www59.atwiki.jp/proyakyu/ 日本野球機構オフィシャルサイト http //www.npb.or.jp/ 日本プロ野球―Wikipedia ※注意 ここはプロ野球チームを応援している人達が集まるサイトです。 荒らしをしたり、アンチコメを書き込むのは禁止です ファン総合雑談部屋 これより前のコメントはコメント/トップページ 名前
https://w.atwiki.jp/narimite/pages/123.html
プロ野球愛好会 沖縄キャンプ編 二宮 央 「キャンプに行きましょう」 「「は?」」 突然、央が提案した。 『突然』とは言うものの、央の中では前々から考えていた事であり、 その計画がまとまったので口に出しただけなのだ。 つまり、提案という名の決定事項である。 が、 そんな事を初めて耳にする栗実と慧理奈にとってはまさに『突然』だった。 写真部部室。 本来なら写真部以外立入禁止であるはずの部室の一角に、 プロ野球愛好会会員、央と栗実と慧理奈の姿があった。 (栗実は写真部なので写真部部室に居ても何の問題も無い) 学園非公認のゲリラ組織である『プロ野球愛好会』は、主にテニス部部室を 活動拠点にしている(部員が央一人なので融通が利く)のだが、 今日は栗実が『つなみさまが美味しい紅茶を持って来て下さったから、写真部に来ませんか?』と言うので 遠慮無くお邪魔させて頂いているのだ。 急な訪問に嫌な顔ひとつせず、つなみさまは紅茶を。 聖香さんはお菓子を用意してくれて。 何でもセルフサービスのテニス部と違って至れり尽くせり。 癖になりそうな写真部喫茶のおもてなしを受けていた。 で、当初の央の台詞である。 ******************************************************************************** 「キャンプ…ですか?」 「そう、キャンプ」 「いいですわね、私は賛成ですわ」 栗実の言葉に力強く頷く央と、乗り気の慧理奈。 「あら?栗実さん達、キャンプに行かれるんですか?」 3人とは少し距離を置いた席でカメラのメンテをしていた聖香が訊ねた。 キャンプならもう少し暖かくなってからの方がいいのではありません?と季節外れのキャンプ発言に疑問顔だ。 「いえ、キャンプは今しか行けませんから」 「?」 断固としてキャンプ行きを譲る気の無い央がきっぱりと言い放つ。 「ああ、聖香さんキャンプって言っても『プロ野球キャンプ』なのよ。だからこの時期しか行けないの」 さっぱり訳が分からないという様子の聖香に栗実が助け船を出した。 央は自分が理解している事は人にも理解出来ている筈、という概念で話をするので往々にして言葉(説明)が足りない。 総じて理系に多い人種だ。 「ああ、『プロ野球のキャンプ』でしたの。確かに、それなら今だけですわね。 でも、キャンプに行くって言っても…遠いでしょう?」 「大丈夫ですわ、沖縄なんて飛行機ですぐです。すぐ!」 「えっ!?沖縄!?宮崎じゃないんですか!?」 「やっぱりキャンプは沖縄ですわよねぇ」 央の沖縄発言に栗実が身を乗り出す。 それもその筈、栗実のご贔屓球団、読売ジャイアンツは宮崎にてキャンプ中。 一方、央の中日ドラゴンズと慧理奈の阪神タイガースは沖縄キャンプ中なのだ。 「まぁまぁ、次は宮崎にお付き合いしますから、ね」 「今回は沖縄にしましょう、栗実さん」 にこにこと笑顔で説得する央&慧理奈に、折れるしかない苦労人・栗実。 「…仕方ないですわね、今回は沖縄でいいですわ」 ふぅ、と溜め息を吐きつつ栗実が折れた。 沖縄キャンプにも興味はあるし、寒さが続く関東から暖かい沖縄への旅行はやはり魅力的だ。 いい写真も撮れるかもしれないし、と思考をポジティブに切り替える事にしたのだ。 ******************************************************************************** 「それで、いつ行きます?」 「それでしたら来週、試験休みに行きましょう」 「そうですね、2泊3日くらいで」 来週は期末テストの試験休み。 小旅行には丁度良い日程だと言えた。 「それ、いいですわね。早速来週のフライトとホテルを予約しましょう」 「キャンプの練習日程も調べませんとね」 「楽しみだわvvv」 一気にテンションの上がる3人に、「お土産、期待してますわ」と微笑む聖香。 そこに、今まで話を黙って聞いていたつなみが、 「盛り上がってるところ悪いけど、試験休みの前に期末試験は大丈夫なの?」 と、爆弾を落とした。 「………」 目に見えてテンションの低下する3人+1人。 「……だ、大丈夫ですわ!」 少しの沈黙の後、根拠の無い自信たっぷりに答えた央に、 (*1)) 聖香、栗実、慧理奈の3人が心の中でツッコミを入れた。 数学や物理の成績が良いのは知っているが、古典の成績は壊滅的なのを知っているのだ。 「聖香さんの古典のヤマがハズレなければ大丈夫です」 「わ、私の責任ですか!?」 聖香のツッコミをスルーして、今日のプロ野球愛好会会議は幕を閉じた。 気持ちは既に沖縄の空の下だった。 ******************************************************************************** 天気は晴天。 気温も快適。 やっぱり沖縄って暖かくて素晴らしい!! そんなこんなでプロ野球愛好会3人は沖縄に到着しました。 那覇空港に着いたのが午後3時過ぎで、宿泊する市内のホテルに到着した時には既に夕刻だった。 旅の疲れ、なんて言っては大袈裟だけれど、キャンプ見学は明日にして3人は少しの市内観光の後ホテルに戻る事にした。 勿論、夕食に沖縄の郷土料理を死ぬ程食べてから。 「明日は8時に起きて、10時前には中日キャンプを見学に出掛けましょう」 「了解ですわ」 「阪神キャンプ見学は明後日でしたよね」 ホテルの部屋で明日の予定を確認。 スケジュールは発案者である央が管理している。 2球団の見学というシンプルなスケジュールなので予定確認も数分で終了。 トリプルルームはすぐに雑談で持ち切りになる。 「そう言えば、慧理奈は志保子さんと姉妹になられたんですよね」 「そうそう、いつの間にそんな事になったんですか?」 話題はもちろん、最近姉妹を成立させた慧理奈と志保子の事だ。 「いいですよねぇ、慧理奈さんは」 「そうそう、2年で唯一、姉も妹も居ますものね」 このこの~と、慧理奈を挟んで両サイドから肘でぐりぐりと央と栗実が攻撃(?)を仕掛ける。 「央も、栗実さんも姉妹を作ればいいじゃない。いいものよ、姉妹って」 「作ろうと思って作れるものじゃないですよ」 「そうそう、こっちが良くても相手が良いとは限りませんしね」 慧理奈の余裕とも取れる惚気発言に攻撃の手を強めるシングル2人。 「痛い、痛いですって」 「私も出来る事なら上級生のお姉さまに『妹になりなさい』とか言われてみたいわ」 「下級生に『妹にして下さい』とかね~~」 一度は言われてみたいですよね~、と顔を見合わせつつ、 央と栗実の攻撃は激しさを増すばかり。 (本気で痛いんですけど……) 2人の攻撃に苦笑しながら、慧理奈はこれも独り者のひがみなのだと許してあげることにした。 2人にも、素敵な姉妹が出来るといいと思いながら。 ******************************************************************************** 「あれ?慧理奈寝ちゃった?」 バスルームから髪を拭きながら央が出てくると、栗実だけがソファーに座ってテレビを観ていた。 ベッドを見れば真ん中のベッドが人の形に膨らんでいる。 「ええ、疲れたみたいですよ。慧理奈さんは身体が弱い方ですし」 テレビから視線をこちらへ切り替えて栗実がそう言う。 因みに栗実も慧理奈もお風呂は済ませている。(央が最後) 「そうね、寝かせておいてあげましょうか。もう11時だし」 「私達も明日に備えてそろそろ寝ましょうか」 「そうですわね」 眠っている慧理奈の顔を覗き込みながら央が優しく微笑んだ。 「でも、その前に……」 そして、次の瞬間、優しい微笑みは悪魔のそれに変貌を遂げた。 「友人と数人での旅行で先に寝てしまう事のリスクを教えて差し上げなくては、ね」 ******************************************************************************** 「は?央さん?何をする気なんですか??」 「もちろん、基本中の基本ですわ」 そう言いながら央は自分のバッグから1本のマジックを取り出した。 「ま…まさか……」 「ふふ、栗実さんはもちろん知っていますわよね」 ごくり、と栗実の喉が鳴る。 「先に寝た人は額に『肉』と書かれる運命にある事を!!」 マジックを高々と掲げ、央が声高に宣言する。 この声で起きない慧理奈は相当疲れているに違いない。 「マ、マズイですよ、央さん。慧理奈さんは世間知らずのお嬢様なんですよ。そんな一般常識(?)なんて知らないですって!」 「知らないだろうから教えて差し上げるんじゃないですか。『お嬢様だから知りません』で通る程、世間は甘くないんですよ」 これはむしろ慧理奈の社会勉強の為なんです、と尤もらしいことを力説する央。 その迫力に押されそうになりながらも、栗実が必死で止めに入る。 「それに、そんな事をしたら京さまや志保子さんにも怒られますよ」 「大丈夫ですわ、捕まりませんから」 鼻歌を歌いながらマジックをクルクルと器用に回し、寝ている慧理奈へ近づく央。 (央さんは捕まらないかもしれませんけど、私が怒られるじゃないですか!) 声にならないツッコミを心の中で入れる栗実。 あぁ、でも央さんに何を言っても無駄だ。 ごめんなさい、慧理奈さん。私は一応止めました。 せめてもの慰めにと、栗実はマリア様へ祈りを捧げるのだった。 キュポッ、とマジックのキャップを外す音がやけに大きく響いた。 慧理奈の綺麗に切り揃えられた前髪をそっと上げ、白い額を露にすると、央はマジックを構えたまま少し考えた。 「……ねぇ、栗実さん。『肉』ってワンパターンかしら?」 「はぁ!?」 「折角キャンプに来ている訳ですし、ここは阪神のマークとかの方がオリジナリティが……」 「どっちでも変わらないと思いますよ……(とんでもない事をするという点においては)」 「でも、漢字一文字の方がインパクトは強いですよねぇ」 しばらく考えていた央だったが、 「よし、決めた。慧理奈は阪神ファンなのだし、『虎』にしましょう!」 「虎!?」 言うが早いか、央は慧理奈の額へ『虎』の文字を書き込んだ。 少し角ばった字で、『虎』は確かに白い額に刻まれた。 「………ホントに書いた………」 そんな慧理奈の姿を同情を込めて見つめる栗実だったが、その肩は確かに震えていた。 リリアンでも屈指のお嬢様の額に『虎』。 そんなの失礼ながらも面白過ぎる。 書いた張本人である央でさえ、隣のベッドで笑い転げていた。 「あ、そうだ。写メ撮っておこうっと」 笑いながらも携帯のカメラを起動させるが、笑ってしまって画面がブレる。 2人の笑いが収まるまでに、それから15分は必要だった。 ******************************************************************************** 「あー、面白かった。さ、寝ましょうか」 とんでもない事をした割に悪びた様子も無い央が背伸びをしながらそう言った。 トリプルルームの真ん中のベッドを慧理奈が使用しているので、右(窓側)を央が、左(ドア側)を栗実が使う事にした。 「それじゃあ、おやすみなさい栗実さん」 「おやすみなさい、央さん」 電気を消すと、央はすぐに寝息を立てた。 逆に、栗実はなかなか寝付けない。 だって、明日の朝には央のイタズラが慧理奈にバレるのだ。 どうフォローしたものか気が気ではない。 「……………」 しばらく考えた後、栗実はベッドから起き上がった。 そして、テーブルの上に置きっ放しのマジックを手に取り央のベッドへ。 「私に出来るのはこのくらいだわ……」 センター分けの央はいつでもオデコ全開。 その日に焼けた褐色の額にマジックを滑らせる。 央が起きないように慎重に事を終えると、央が慧理奈へしたように写メを撮る。 携帯のカメラでは物足りなくなって、キャンプ撮影用に慎重したカメラでも撮影した。 「これで、仇は取りましたからね、慧理奈さん」 だから私を恨まないで下さいね、と肩を震わせながら自分のベッドへと戻る。 明日、央が起きた時のリアクションを思うと笑いが止まらず、声を殺して笑うのに一苦労だった。 ******************************************************************************** ぱち、と目が覚めた。 時計を見ると7時前。確か今日は8時起きの予定だったから2人が起きるのにはもう少し時間がある。 昨日はいつの間に眠ってしまったのだろう。 先に寝てしまって悪かったかしら、と慧理奈は思う。 この旅行を楽しみにし過ぎて前日はなかなか眠れなかった。 こうして友人と旅行に来るなんて、今まで無かった事だから。 もう一眠りしようかと目を閉じてみても、一度冴えてしまった意識はもう眠りを必要としない。 仕方が無いので睡眠は諦めてベッドから起き上がる。 このホテルは海沿いだから、バルコニーに出れば素敵な朝の景色が楽しめる筈だ。 そして、ふと、窓際のベッドに寝ている央に視線を落としぎょっとした。 「え!?」 み、見間違いかもしれない…と、目を擦ってもう一度凝視する。 ……見間違いではない。何度見ても『それ』は央の額に存在する。 央の額に『竜』の字が!! 「一体、私の寝ている間に何があったの??」 まじまじと央の額を見つめる。 これはどう見てもマジックで肌に直接書いてある。 今日は中日キャンプだから気合を入れているのかしら?? 選手へのアピール?? 色々と考えを巡らせるものの、央の額に輝く『竜』の理由は計り知れない。 助けを求めるように栗実の方へ視線を移す。 栗実の額には何も書かれていないのを確認するとほっとした。 しかし、栗実が握り締めて寝ているのはまさにマジック。 疑うまでもなく、央の額の字を書いたのはこのマジックであり、栗実だろうと簡単に推理できた。 それにしても何故?栗実が央の額に?? ……央が自ら望んで『書いて』と言うとは思えない。 と、言う事は栗実のイタズラ? 慧理奈の推理は栗実が央の寝ている間に書いたのだろうという結論に達した。 そう言えば、聞いたことがある。 親しい友人同士でお泊りをする時には、ちょっとしたイタズラをするのだとか。 幼稚舎からリリアンだから世間一般の女子高生の事には疎いという自覚は少なからずある。 きっと、央と栗実はそんな世間一般的な遊びをしたのだ。 寝てしまっていたとはいえ、そんな楽しい遊びに誘ってもらえないなんて寂しいものだと慧理奈は思った。 いや、ここは私の方から2人に歩み寄って行った方がいいのかもしれない。 『リリアン育ちなので知りませんでした』では通らない事はこれから先も多々ある筈だ。 そう思うと、慧理奈は寝ている栗実の手からそっとマジックを取り上げた。 そして、さらさらとした感触の栗実の前髪を上げ、マジックのキャップを外す。 央が『竜』ならば、栗実は勿論『巨』以外に無い。 慎重に、しかし大胆に。 栗実の額に書き込まれる『巨』の文字。 「上手く書けましたわ」 出来に満足すると、慧理奈は洗面台へ向かった。 顔を洗ってすっきりしてからバルコニーへ出よう。 朝の爽やかな空気と、朝日を浴びて輝く海が私を出迎えてくれるだろう。 そして、2人の起きた時のリアクションが何より楽しみだ、と忍び笑いを堪えつつ、 とてもワクワクした気分で鏡の前に立った。 ………そして大絶叫が室内にこだまする事となる。 ******************************************************************************** 「ごきげんよう、聖香さん。これ、沖縄のお土産ですわ」 「ありがとう、央さん」 「私からもお土産です」 「これは私からよ、聖香」 「栗実さんも慧理奈さんもありがとうございます」 写真部部室。 沖縄から帰ったプロ野球愛好会の3人は再び写真部にて集会を開いていた。 名目として沖縄キャンプの反省会である。 「それで?沖縄キャンプはどうでした?楽しかったですか?」 聖香の問いに、3人は苦笑しながら「ええ」とか「まぁ」とか曖昧な答えを返した。 「それが…、沖縄に行ったはいいものの、ホテルから出れなかったんですわ」 「央さんが油性マジックなんか持って来るからじゃないですか」 「消えるのに丸2日掛かりましたものね」 結局、3人共に『虎』、『竜』、『巨』の額の落書きのせいで部屋から出られず。 楽しみにしていたキャンプ見学は勿論、沖縄料理もロクに食べられなかった。 (ルームサービスを頼む他なかった) ただ、お互いの姿が本当に可笑しかったので、顔を合わせる度に吹き出していた。 「え?じゃあ、3人は沖縄まで行ってキャンプ見学しなかったんですか?」 「う、ま、まぁ……」 「そういう…事に……」 「なりますわねぇ」 (何しに行ったのかしら、この人達) 呆れた表情を隠す事も出来ず聖香は3人をまじまじと見詰め、 3人はバツが悪そうに目を逸らした。 「それで?いい写真は撮れたの?栗実ちゃん」 招かざる客にまたも親切に紅茶を出しながらつなみが問うと、 「はい、思い出に残る写真が取れました!」 と、栗実が笑顔で答えた。 キャンプを撮影するために用意したフィルムやデジカメは、 目的を果たす事は無かったけれど。 3人の写真だけでフィルムは使い切り、データは一杯になった。 楽しい楽しい、かけがえのない写真が撮れたので満足だ。 「キャンプに行かなかったのに写真を撮ったんですか?見せて下さいよ」 興味津々の聖香だったが、3人は必死で断った。 楽しい思い出とは言え、額に落書きをされた自分の姿を部外者に晒すのはなるべく避けたい。 「い、いえ、大した写真じゃないですし。ねぇ、央さん」 「ええ、そうですわね、栗実さん」 「聖香、別に見る程のものじゃないのよ?」 必死で隠そうとする3人と、「いいじゃないですか~」と食い下がる聖香。 そんな後輩達を『2年生は楽しそうでいいわね』と、つなみが優しく見守っていた。 写真部部室は今日も賑やか。 ★おまけ★ 「キャンプは見学できなかったので、オープン戦を観に行きましょうか」 「いいですわね、栗実さん」 栗実の提案に慧理奈が賛成する。 「あぁ、私は望さんとオープン戦を観に行く約束がありますので、その日は外して下さいね」 「えっ?央さんってば望さんと!?」 「望さんもプロ野球好きなんですか?」 「いえ、先日のバレンタインイベントで、私の隠したカードを望さんが見つけて下さったんです。 それで、お礼にデートしましょうって事になりまして」 にこにこと語る央に、顔を見合わせる栗実と慧理奈。 「望さんはもっと他の所に生きたいのではなくて?」 「央さんが無理矢理オープン戦に誘ったのでしょう?」 「ち、違いますわよ。望さんが『オープン戦に連れて行って下さい』って言ったんです!」 「きっと野球好きの央さんに気を使ったんですわ」 「もっと後輩の気持ちを汲んで差し上げなくては」 「この言われ様……」 2人から言いたい放題言われながらも、 このチャンスに望さんもプロ野球ファンになってもらおう!と密かな野望を燃やす央だった。 プロ野球愛好会、年中会員募集中!! あとがき リハビリ作品。 プロ野球愛好会つれづれ。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7282.html
「修正依頼」が出ています。最新Ver.の情報を反映できる方はご協力をお願いします。 実況パワフルプロ野球2018 【じっきょうぱわふるぷろやきゅう にせんじゅうはち】 ジャンル 野球・育成 対応機種 プレイステーション4プレイステーション・ヴィータ メディア 【PS4】BD-ROM【PSV】PlayStation Vitaカード 各1枚 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 コナミデジタルエンタテインメント(パワプロプロダクション) 発売日 2018年4月26日 定価 【PS4】8,618円【PSV】7,538円(各税別) レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 賛否両論 判定(Ver.1.09) 改善 良作 ポイント 好評の国際大会とLIVEシナリオを追加 大幅なデバッグ不足、後に改善ダークな内容で物議を醸したサクセスユーザーから大不評の新キャラ不遇な新モード『名将甲子園』 実況パワフルプロ野球シリーズ 概要 新要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 『実況パワフルプロ野球2016』以来2年ぶりとなる『パワプロ』シリーズの最新作。前作同様に『実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル』との連動がある。 「行こうぜ!新たなステージへ!」をキャッチコピーとしており、その触れ込み通り各モードに様々な新要素が加えられている。 発売から1年後の2019年には「2019年レギュラーシーズンアップデート(*1)」として、新モードとなる「名将甲子園」が追加された。 新要素 選手 試合中のモーションと新規フォームの追加。特に今回ソフトボールの投げ方、「スリングショット」が追加されたのは注目された。 「変化球○」などの新規の特殊能力・超特殊能力の追加。 コリジョンルールの追加及び併殺阻止に関する守備妨害のルール改正により、「体当たり」「ゲッツー崩し」等一部の特殊能力の名称・演出が変更された。 オリジナル選手登録はサクセス選手の登板・打席登場シーン付きのフォームや、試合中のボイスの設定が可能になった。 全体的に守備を重視したゲームバランスに仕上がっている。 試合・ルール 前作以上に守備能力が重要視されるようになった。 ボール球が飛びやすくなった。そのため、野手特殊能力の「悪球打ち」の恩恵も大きくなっている。 タイブレーク等のルールに対応。 申告敬遠に対応。(Ver.1.05~) 投球時には投球軌道が見やすい「フカン」視点が追加された。 各モード サクセスは三年制が復活。シナリオは三本立て。舞台は『実況パワフルプロ野球2013』以来の高校野球編となる。 イベントのスキップ機能や、キャラボイスの搭載、Live2Dによる立ち絵のアニメーション化といった機能・演出面の強化の他、各シナリオで一度見たイベントを鑑賞できる「アルバム」モードも搭載されている。 練習試合及び公式戦の対戦相手には、以前のサクセスシナリオのチームが参加している。 パワフェスは舞台を海に移し、豪華客船「クイーン・オブ・フェスティバル」に作られた野球場で試合を行う。試合前にルーレットで「先攻・後攻」「DHあり・なし」「仲間獲得手段(勝てば3人・HRの本数・点差・試合後のルーレット)」を決める。 HRの数は自分が打たなくても、自動操作で打った本数もカウントされる。 マイライフ、ペナントは国際試合の追加。マイライフの新彼女3人追加。 新モード「LIVEシナリオ」でファンから度々復活が希望されていた「シナリオ」が復活した。 栄冠ナイン オンラインで作ったチームの全国大会ができるようになった。 『2016』で猛威を振るった「ヒットエンドラン」が弱体化。その代わり『2014』『2016』では「バント」または「バント職人」を所持していない限り、成功率が低かった「スクイズ」「セーフティバント」「送りバント」などのバント系の成功確率が能力未所持でも上昇。『15』以来のスモールベースボールが求められるようになった。 その他 実況者の追加。『実況パワフルプロ野球2010』以降の実況を担当した堂前英男と前作のパワフェスモード、チャンピオンシップモード専用実況者の熱盛宗厚(*2)、清水久嗣、そして『実況パワフルプロ野球8』までの実況者を担当していた安部憲幸の四人の実況者が担当。設定可能な対象は「試合」のみ。 ボイス機能・登場時の演出機能(演出付きフォーム)が追加された。 「練習」においてサクスペ連動で登場する水着・サンタ・巫女衣装の早川・橘・六道を始め、別仕様となるサクセス選手(アフロ猪狩、暗黒スバルなど)を操作や相手に選択することが可能となった。 名将甲子園 Ver1.10で追加された新要素。2019のモードの1つという形を取っているが実質的には本編とは独立したゲームである(*3)。 サクセスと栄冠ナインを足して2で割ったような内容であり、キャラ×チーム育成がテーマとなっている。 評価点 『2016』よりさらなる高品質なグラフィック 時間経過による太陽の動きを再現。照明塔から照らし出されるスタジアムの臨場感が強化され鮮やかになった。しかしそれ故の弊害も一部ある。(これに関しては後述) また、各選手のモデリングや動きも強化されている。 ボリュームも増したサクセス 五竜郭高校では久々に三年制での育成ができる。従来の一年制では期間が短く、キャラへの愛着が湧かないと言われることが多かったがその点は改善された。 育成の時間が無いプレイヤーにとっても、パワフル第二高校は一年制のまま、南国リゾート学園は一年半制なので住み分けができている。 キャラクターイベントも増加し、『パワプロ2013』~『2014』でデッキシステムで見られた新キャラのイベントの少なさが改善された。また、ボイスが付き、感情移入しやすくなった。後述のNTR要素の不満点も愛着の裏返しともいえる。 ボイスのイメージが合わないという人にはON/OFF機能があるので安心。 南国リゾート学園は最初から二刀流の育成ができる。投手用の練習と野手用の練習が選べるため、これまでの投手育成ではなかなか稼げなかった敏捷ポイントも獲得しやすくなり、育成の幅が広がった。 初期能力の振り分け 今まで初期能力はランダムだったが、本作ではサクセス開始前に能力アップで振り分けをしてから開始になった。これにより、意図的に一部の能力を弱めにした選手を作りやすくなった。 青赤本復活と金特能のコツや本システムの導入 これにより、再現選手を作っている際に不要な特能をゲットする機会が減った。また青本や金特の本は売ると高額になるので育成の役に立つ。 赤特能、金特能のバリエーションの増加 前作ではなかった赤本屋が復活、さらに南国では投手と野手の赤特能両方持つ選手も育成可能となった。 金特のコツを継承選手から習得可能に、これにより期間の長い五竜郭では金特を多くゲット可能となった。 南国編だけだが投手でも打席操作ができるようになった。 これにより投手育成時よく起きていた味方の援護が起きないというのを回避しやすくなった。 フォームの増加 上記の新要素、選手に記載した通り本作では選手のフォームにサクセス選手のバッターボックスに入る前や登板直後の動きの部分も選択できるようになった。 BGM大幅増加 今回は試合BGMが4つも追加されておりどれも好評、また試合以外にも新BGMが多く、使い回しされたBGMは少ない。 「アルバム」モード サクセスにおけるイベントは相当数あり、普通にプレイしているだけではその全貌もなかなか見えにくいのだが、アルバムのおかげで可視化されるようになった。これにより、まだ見ていないイベントを網羅してアルバムを埋めていくという楽しみ方が出来るようになった。 選択肢があるイベントでは選択肢後の結果(経験点や体力の増減等)も確認できるため、攻略に役立つ。攻略上選ぶメリットの無い選択肢でも、どのような会話があるのかアルバムから確認できるようになったのもありがたい要素である。 よりキャラが増えたパワフェス 前作に登場しなかったチームと選手・マネージャーが追加され、前作『パワプロ2016』と『実況パワフルプロ野球 ヒーローズ』に登場した新チームも加え、なんと200名以上のサクセスキャラが登場する。懐かしいキャラや往年のキャラも多く登場しておりキャラゲーとしての完成度が上がった。 『2016』では例えばイレブン工科大学の選手が橘、仲居のみで『11』で登場したサッカー部の選手が出なかったが、今作では新規に4人追加されている。パピヨン1人しかおらず「これの何処がドラフ島連合なんだ」と批判が多かったドラフ島連合もミッキーとDJB-78が追加されている。たんぽぽ製作所、灰凶高校、レッドエンジェルスなどにも選手が追加されているため、固有選手が1人しかいないチームは少なくなった。また黒獅子重工の部長など、過去の固有モブ選手を改めて固有キャラとして制作し直している点も評価できる。 この他、ヒーローズでは1人しか固有選手のいなかったチーム同士を合併させたオール海東学園や、ギガバイツ3.0といった混合チームも登場するようになった。 前回好評だった「男・矢部」のイベントのように、星井や猪狩などにも特殊イベントが用意されている。今作では助っ人選手として加入できない隠し選手も一部存在する。 『報道ステーション』のコーナー「きょうの熱盛」とのコラボ 「きょうの熱盛」とは、実在のニュース番組『報道ステーション』のコーナー。選手の好プレーに「熱盛」という声とスタンプが貼られる演出が特徴である。 コーナー開始以来、『パワプロ2016』に登場した「熱盛宗厚」を意識している、などと言われていたが、まさかのコラボが実現した。「熱盛」に選ばれると経験値がもらえるのでその点もありがたい。ただし、発動条件はオンライン接続時。PSV版では一定のスリープを行うと、オンラインが切断され、見ることが出来なくなる。再開するには一度セーブし、メインメニューに戻り再びオンラインで接続する。 コンボ 以前と同じくキャラ同士のコンボがあるが、キャラ数が増えたことで組み合わせも大きく増加。場合によっては金特も取得できるなど、育成の幅が広がった。王道な組み合わせだけでなく意外な組み合わせもあるため、コンボを探す楽しみも生まれた。一部イベントの組み合わせは2016で追加されたコンボイベントを除き、本作でも「パワプロヒーローズ」と同様の内容がある。 中には山口の素顔を探るほむらなど過去作を知っていればニヤリとするコンボも多い。 『MAJOR』コラボ Ver.1.05で追加されたチームとして、パワプロアプリでコラボした野球マンガ『MAJOR』『MAJOR 2nd』のチームが参加した。「MAJOR高校選抜」はDLC『ブラバン楽曲「心絵」+パワフェス「MAJOR高校選抜」チーム登場権セット』を購入する必要はあるが、価格は300円と安価である。 1回戦では大会唯一のリトル「三船ドルフィンズ」が登場。初戦であり、小中学生を中心としたリトルチームなので難易度は低め。 2回戦で「MAJOR選抜高校」が登場。チームにしては茂野のオリジナルストレートとなるジャイロボールが球のホップ、球威が非常に強く強敵であるが、その分勝てば強力な仲間となり、得られる特殊能力のコツも優秀である。 ちなみにパワプロキャラとのコンボもあり、眉村×猪狩守の天才投手繋がり、佐藤寿也×猪狩進や茂野大吾×六道のそれぞれの捕手繋がり、茂野吾郎×山口の左投手転向繋がりなど面白いイベントも。 茂野吾郎と茂野大吾の対決など時空を超えた対決もあり、「MAJOR」ファンも楽しめる。 『MAJOR』のゲーム化は『MAJORDREAM メジャーWii パーフェクトクローザー』をはじめまともな作品がほとんど無いため、数少ない「まともに遊べる『MAJOR』のゲーム」である点も見逃せない。 『ダイヤのA』コラボ Ver.1.12より追加されたチームとして、こちらもパワプロアプリでコラボした野球マンガ「ダイヤのA」のチームが参加した。「青道高校」はDLC『ブラバン楽曲「Go EXCEED!!」+パワフェス「青道高校」チーム登場権セット』を購入する必要があり、こちらも価格は300円。 2回戦で「青道高校」が登場、3回戦で「稲城実業高校」が登場する。 ダイヤのAのコンシューマーゲームというのはまだ発売されておらずダイヤのAファンとしても貴重なゲームである。 パワプロキャラとのコンボも勿論用意されている。 仲間獲得 以前は「点差」のみだけだったが、「HR次第」などの選択肢(ルーレット)も増えたため、わざわざリードされつつも終盤で三点差をつけて逆転するという不自然なプレイをしなくても済むようになった。 試合形式の増加 以前はDH制が無かったため、守備能力の低いキャラは使いにくかったがルーレット次第でDHを使えるようになった。選手が揃ってくる準決勝や決勝などで重宝される。 ただし最終戦は前作同様にDHなし、自チーム後攻で固定となる。 コンボイベントで赤特能と金特能が入手可能に 金特能がゲットできるため、パワフェスで強い選手を作りたい層にありがたく、さらに投手で野手用の野手で投手用の赤・金特能ゲットでき再現選手を作る層にもありがたい仕様である。 マイライフ・ペナント どちらも国際大会が搭載され、国際大会優勝という新しい目標ができた。 マイライフは「プロ野球人生編」「オリジナル選手編」に加え、過去作に存在した実在のプロ野球選手になりきる「憧れ現役選手編」が復活。 以前の批判が多かった3Dの立ち絵から2Dに変更。選手たちが並ぶ人数枠の最大が4人から6人になった。 コーチの背番号もわかるようになったのでオリジナル選手を搭載したチームを参加しやすくなった。 イニングとシチュエーションを選べる試合プレイ設定、など細かい部分も追加されている。 オリジナル選手をドラフトに登場させることができる これにより面倒なチーム作りをしないでも敵チームや味方チームにオリジナル選手を入れることが可能となった。もちろん運次第だが しかも、こちらから選手を選択できるので、オリジナル選手だらけになることはない。 彼女イベントや結婚後のイベントも追加された。 自分の名前を設定すると彼女、嫁が自分の名前で呼んでくれるようになった。以前のように苗字で呼ぶということはない。 ペナント 選手がそれぞれ有している、固有の潜在能力を引き出す「潜在能力」システムが導入され、育成が容易になった。 複数年契約、選手兼任監督などよりチーム編成の幅が広がった。 LIVEシナリオ 以前より復活の希望が多かったシナリオが復活。しかもその日の試合を随時更新するという太っ腹ぶり。144試合×12球団+CS+日本シリーズを全てプレイ可能、と過去作と比較しても圧倒的なボリュームを誇る。負けた試合を勝ち試合にすることも可能となった。 難易度も選ぶことができて、オンラインランキングもある。 2019年度版でもシナリオが随時更新という充実ぶり。 チャンピオンシップ 「マイチーム杯」が開催。オリジナル選手、プロ野球、OB様々な選手が編成できるトーナメントとなった。 アレンジチーム制作時に、チームカテゴリ(*4)を選ぶ形式に。 一度選んだものは変更できないので、作り直す必要がある。 栄冠ナイン オンライン甲子園大会が実装した。毎週行われ、勝利進み具合で日曜日に貰える報酬は豪華になる。 ただし、毎週のチームアップロードは毎年夏の大会を敗退、優勝で終えないと、オンライン登録は不可。毎大会開始後、(月曜日の一定時間)から、週明けまでに新年度チームで、次回大会のへのアップロードをしないと次の大会は参加扱いされないが、評判が下がりにくい。 以前は甲子園大会優勝チームが、秋の県大会や、その後の地方大会を一回戦で敗北すると、「名門」から「強豪」を飛ばして一気に「中堅」に下がるという問題点があったが、今作は地方大会で強豪に敗れた場合は、評判が大きく落なくなった。 反対に弱小枠に敗退すると、従来通り、出がらし段階の名門、強豪校は一つ飛ばしに評判が下がってしまうので注意。 評判が「そこそこ」までのみに「ボランティア」という練習コマンドが追加されており、「そこそこ」から落ちぶれた「弱小校」からの脱却や、以前の名声が落ちやすいという問題点が若干改善されている。 10点差以上でタイムメニューから早送りが可能となった。 野球大会のルール上、甲子園大会の全試合はもちろん、夏の県大会、秋の地方大会の決勝戦は試合コールドが適用されないため、自他軍問わず、10点差以上の場合のみ早送り選択が、試合中のメニューで可能となった。早送りストップは不可能となるが、逆転負けをすることはまずない。 反対に敵軍が10点差以上の場合は、諦めて負け戦確定を認めなければいけないが…。 選手自動交代をOFF(なし)にできる これまでの栄冠ナインでは、早送り中、ピヨリまたはノックアウト、スタミナ切れを理由にコンピューターが勝手に先発に代打や代走を送ったり、降板判定をされ、継投リリーフ投手能力が未熟な下級生の場合だと、打ち込まれるケースがあったが、今作からからは、自動交代の有無を選べるようになった。またペナントと同様、要因設定も仕様変更され、「フル出場」が追加。能力の高い選手が交代、降板されにくく、これによって、投手の継投はもちろん、野手への代打or代走時に勝手に守備を替えられることもなくなった。 それでも、「ポーカーフェイス」持ちの投手はスタミナ切れの疲れ、打ち込まれすぎによるピヨリによる喪失表情を出さないため、コンピューターの自動オフの場合は、見た目では確認できず、試合終盤時では、特に投手の頃合いをしっかり確認することが大事。 特殊能力が取りやすくなっている「特訓」という練習コマンドも追加された。 特訓は新年度の4月、3年生引退の7月8月での方針決めでバランス型以外の方針で決めた特訓が選ばれる。 甲子園出場時に一定率で貰えるアイテムで金特の本が追加され、好きな選手に金特を取得させられるようになった。 選手情報で性格が追加された。代打や交代の選手スキル確認に便利。 チャレンジ 各モードをやり込むことによってチャレンジランクが上がり、アイテムがもらえるようになった。 また、オンラインと連動しており、週間、月間でも成績が良ければアイテムをくれる。 オープニング 今作も評価が高い。コリジョンルールの演出や過去作のOPをオマージュしたようなプレイ、猪狩守とパワプロのハイタッチ(*5)など熱い展開に見ごたえがあるのは勿論だが、プロ野球選手とサクセスキャラで交互に見せ場を作るなど、双方を立てる演出となっている。 ただし実在球団の登場順が順位と違う部分があり(*6)、当該球団のファンには気になる点となっている。 名将甲子園 パワプロのキャラをガチャで集めて、育成するモード。チーム版サクスぺと言ったところである。これまでの主人公と違い、目上の人間である監督の主人公とサクセスキャラのイベントは新鮮味がある。 サクスペとは違いレア度が同じの同キャラを入手した際自動的に限界突破に使用されるのだが、下位レアのキャラを+10まで限界突破させるとレアリティ突破となり一つ上のレア度のキャラへと変換されるシステムが採用されている(*7)。またチャレンジなどで入手できる「パワ玉」を消費することで任意に限界突破させることもできるため、どうしても欲しいSRはこの方法で入手することもできるので無課金に優しいと好評である。 課金を必要としないノーマルガチャからでも低確率ではあるがSRが排出される可能性がある。 確率は公表されてはいないが大体0.1%程度と思われる。 サクスペとは違い限定キャラと言われるものは存在しない。 基本的に全てのキャラはデビューガチャ設置期間が終了すると、その他のガチャやチケットからでも排出されるようになる。 Live(オンライン)機能の終了により、オンラインでプレイしていたプレイヤーはそのデータを引き継いでシナリオをオフラインで遊べるように対応がされた(*8)。 その他 ソフトボール選手の参加。 ピッチングフォームにソフトボール投げが追加され、野球にソフトボール選手が参加できるという夢の共演が可能になった。 特にソフトボール投げのライズボールは投手の特徴の幅が広がった。ただし、ソフトボールのルールのため牽制はできない。 パワフェスでも、ソフト投げがフォームの清水薫が登板すると、実況の熱盛から「牽制は投げられません」と注意が入っている。 PS4版はVRに対応。対戦や観戦を行うことが可能。 打者は打者視点か捕手視点でプレイすることが出来、投手の場合はやや後ろからの視点からプレイする事になる。 特に打者視点の場合は野球ゲームで見られる、分割ウィンドウ等によるランナーの表示などではなく、バッターボックスで直接左右を振り向くことで直にランナーを確認できるため、臨場感が高まる。 VR観戦モードの場合は、観客席からの視点となり、球場ごとに10箇所ほどの観戦ポイント(外野席、バックネット裏等)が存在し、随時切り替える事が出来る。 VR観戦中は選手情報や各カウントなどの表示は極力排されている(下を向くことで確認可能)ので実際の野球観戦のような臨場感を味わう事が可能。球場の再現度も細かい部分で高いため、全国の球場のあらゆる観客席での観戦を疑似体験できるという意味でも意義がある。 賛否両論点 サクセス 前述の通りボイスが付いているが、好みが分かれやすい。また、パワプロにおけるボイスにかなり違和感を覚える古参ユーザーも多い。 猪狩守や早川あおいなどのメインキャラには付いていない(『パワプロ2022』までボイスは実装されなかった)。ちなみに前作登場の「出井田大輔」にはボイスが入っている。 既存キャラがサクセスに出演しない 前作も既存キャラは番堂長児や実和男などごく一部であったが、今作も新キャラ中心で加藤理香を除けば試合の対戦相手としての登場のみで普段は全く出てこない。イベントが豊富なこともあり、既存キャラの登場を望む声もある。 ただし今作は名将甲子園などのモードで出番が増えてはいるため多少マシにはなっている。 上記の名将甲子園やパワフェスと別の舞台で登場しているためそれを鑑みて今作のサクセスも新規キャラ中心にしたとも考えられるが、今作から始めたファンには少々敷居が高くなっているのは否めない。 この問題は次回作でも続き、本格的な改善は『パワプロ2022』を待つことになった。 練習試合の敵高校を除き全ての高校に女性選手が存在せず、『パワプロ7』以降の伝統を崩す形となっている。 現実では高校野球のみ女性部員の出場を認めないという規定になっているのだが、パワプロにおいては「署名運動により認められるようになった」か、「一切その規定の存在に作中では触れない」という形で女性も高校野球に参加するのがパワプロシリーズの伝統だった。 「女性が参加するのは現実的ではないのでこれでいい」という意見もある。 相変わらず存在する強制特能ゲットイベント ただ強い選手を作る際は問題ないが、再現選手を作る際には不要な特能をゲットしてしまうので厄介である。特に金特能と緑特能は消せる方法がないのでやり直すしかない。 せっかくのコツや本があるのだから強制的に取得させる必要はないという声も大きい。 連覇が限られるサクセス パワフル第二は二年生秋、五竜郭はシナリオの都合上二年夏の大会で強制敗北してしまう。せっかく試合に出られるのだからパワフル第二で二連覇、五竜郭では三連覇したいとも声も。 出井田メソッドVer4.0 五竜郭高校編のライバルの1人であるメガビット工業の出井田の編み出した練習メソッド、出井田メソッドは狙ったステータスを直上げできるなど育成において非常に大きな助けになり、プレイヤーの行動によって最大バージョン4.0まで強化して、直上げできるステータスの種類を増やすことが可能なのだが、4.0に到達するのがとにかく難しい。 オンストを用いてもなお苦行と言われる低確率を何度か通して初めて到達できるため、やり過ぎという声も上がった。 五竜郭高校編のシナリオについて + ネタバレ注意 本シナリオでは主人公の同級生で野球部の中心選手だった覆水武明が、1年目の終わり頃に突如転校してしまう。その後、五竜郭高校と因縁深い千秋楽学園に転校したことが分かり、3年夏の決勝で主人公と相まみえるという展開となる。 覆水は一見クールそうに見えて、その実主人公の事を気にかけており、転校前に主人公のための練習ノートを渡してくれる中々の好漢である。主人公も覆水と戦えることが嬉しいと言っており清々しいライバル関係である。ここまでは王道の展開なのだが…。 決勝戦で戦う覆水が1年生の頃からまるで成長していない。本作では主人公だけでなく矢部をはじめとするチームメイト達にも成長要素があるため、なおのこと覆水が成長していないのが際立つ(*9)。 その能力はと言うと、外野のサブポジを持った二刀流選手であり、野手能力こそ高いのだが投手能力の方はそこそこレベルと言っていい(*10)。パワフル第二高校編と南国リゾート学園編のラスボスである天空中央高校(*11)の虹谷誠が歴代ラスボスの中でもトップクラスの怪物投手(*12)であるため、どうしても見劣りしてしまう。 千秋楽学園自体が覆水以外はただのモブの集まりであり、シナリオ中の前評判と実際の強さが一致しておらず拍子抜け感が否めない。このように何とも画竜点睛を欠いたラスボス戦となってしまった。 パワフェス 響乃 こころ 『チャンピオンシップ2017』で初登場したパワフルTVの女性アナウンサー。熱盛の後輩としてアシスタントを勤める。 + ネタバレ注意 今作のラスボス。 船上に沈む妖怪セイレーンの意思と共鳴した響乃こころと混ざり合い、敗退したチームの選手たちを率いて「HIBIKINOセイレーンズ」を結成(*13)、チャレンジャーズ+熱盛に戦いを挑む。 『パワプロ』史上初の女性ラスボス。声優の演技やBGMもあり、熱盛やプレイヤーにエロい声で華麗に誘惑してくるのが高評価。 一方でアウトを取った際には「はいア・ウ・ト♪」「はいアウト二つ目~♪」と露骨に煽ってくるのが腹立たしいという批判もある。 何故か前作の覚醒熱盛と同じように矢部を嫌っており「矢部、あなたに打たれるのは、いや。」「矢部、できれば初球で凡退してくれない?」など辛辣な一言をぶつけてくる。 前作同様エラーをした選手には悪態をつき「うわっ…オシオキ決定…」と何気にM心をくすぐるものとなっている。 だが、演出は良いのだが、問題なのはプレイヤーが空気であること。試合前までのやりとりはともかく、最終戦での試合中は専用のカットインも熱盛にはあり、プレイヤーには無し、試合後のムービーも熱盛の方が優遇されている。主人公は熱盛では、と揶揄する声も。 一応矢部と同様にプレイヤー用のセリフも用意されてはいるが、熱盛のそれと比べるべくもない(*14)。 「ココロブレイク」という超遅球を使ってくるのだが「超スローボール」と同様、球質が軽くタイミングが分かっていれば「練習」で球足を見なくても、容易にホームランにできる。それ以外は150キロの速球と高速シンカーしかなく、歴代ラスボスと比べると弱い。また、こういった遅球はランナーがいると盗塁が容易なので、プロの試合では無走者の際に投げるのが当然である(*15)が、ココロはランナーがいても平気で投げてくる。 このため、投げてくる球種が分かる「すけすけゴーグル」を持ち込んだり、同じく投げてくる球種が分かるマネージャー効果を持つ倉家凪をマネージャーにしていれば「ココロブレイク」に合わせて盗塁することで鈍足の走者でも盗塁し放題となる。こうなると戦略も何もあったものではない。 後に「ココロブレイク」は下方向へ大きく変化するように修正された…がランナーがいても平気で投げてくる点は変わっていない。球が遅いので変化も見切りやすく、結局あまり強い球にはなっていない。 このようにあまり強くないラスボスであるが、いくらセイレーンが憑依しているとはいえこころ自身は野球経験の無いアナウンサーでしかも女性であるため、あまり強すぎてもおかしな感じにはなっていただろう(*16)。 後に登場したスマホアプリ「栄冠ナイン クロスロード」では高校生時代のこころがマネージャーとして登場しているが、「アスリート一家の産まれで自身もスポーツ万能」という設定が明らかになり、さらに「中学まで野球部で投手をしており、不足するバッティングピッチャーを勤めて現役球児達も驚く豪速球を投げ、時にはコーチ役も務める」というイベントがあったりと、後付けながら一応下地はあったことが示されている。 余談だが、熱盛とこころだけに声が付いている時点で前作プレイ者は「あ、今作はこいつか」と分かってしまった人も…。 ミスリードさせようとしたのか、オープニングムービーやイベント、会話では則出がやたらとクローズアップされていたが…。 城井 伯斎 『パワプロ2013』の芸農大学附属高校に登場したキャラクターであるが、本作では何故か在籍した経験のないミゾットスポーツの一員として登場している。 ミゾットスポーツに在籍しているブロンコ・リーと芸能大学付属高校でチームメイトになった縁で抜擢されたものと思われるが、彼の他に在籍経験のないチームに所属している例はないため非常に不自然。 ミゾットスポーツにはパワプロ12で登場した固有キャラである多賀望がまだ追加されていないこともあり、在籍経験の無い選手を無理にねじ込むよりは過去の固有選手を復活させて欲しいという意見もある一方、単純に選手の数が増えるならそれでも良いという意見もある。 この問題はパワフルヒーローズにも存在している。 野球システム 投高打低と守備能力の重要度アップ 前作は投高よりのバランスだったが、今作でもその傾向は健在。ストレートが飛びにくくなっており、特にジャイロボール等の特殊ストレートをホームランにすることが難しくなっている。超特殊能力の怪物球威も強力であり、真芯で正確に捉えることを要求される。 しかし、前作の2016と比べると変化球の球質は概ね軽くなっており、対人戦では猛威を奮った「球持ち〇」がバランス調整されるなどかなり改善された。 守備面では守備関連パラメーターの影響をより受けやすくなっており、能力の低い選手は容易にエラーしてしまう。特に捕手と一塁手の捕球能力の重要度が増している。前作ではオート試合時にはあまり守備能力が反映されていなかったが、今作ではオートでもエラーが出やすくなっている。 これに関しては捕手の守備能力にほとんど意味が無く、捕手適性の無い選手に捕手を守らせたり(*17)、実プレイとオートで必要とされる能力に露骨に差が出た前作までの仕様がむしろ不自然であり、妥当な変更とも言える。 反対に守備力が一定の高さだと守備職人、魔術師を持たなくても、バッチリアクション守備だけでアクティブなジャンピングキャッチが出来てしまうなど、例えばパワフェスでの矢部の守備操作を前作と比べると不自然な形となる。 登場時の演出がモーションごとに固定 このため、例えば「サイドスローのあるキャラの演出で出てきて実際にはソフトボール投げ」、などということはできなくなっている。そのため、「同じオーバースローでも別のモーションを指定する」ということすらできず、やや自由度がそがれることになっている。 ボールを投げるキャラのモーションと試合中の矛盾を避けたのだろうか。 ペナント 「能力判明システム」に賛否 今作から復活したシステムで、ルーキーや新外国人などの新入団選手の正しい能力がすぐには分からず、暫定の能力値が灰色で表示され、シーズン途中で判明するというもの。設定でオンオフができない所が惜しい。着眼点は評価する声もある。 留学 留学で伸びる能力が2016と比較して大幅に下がってしまっている。とはいえ前作まではむしろ能力が上がりすぎるという点もあったため賛否が分かれる。 また留学の期間は大幅に短くなっており、これまでより良くも悪くもローリスクローリターンになったといえる。 その他 グラフィック 強化されたグラフィックだが、鮮やかになり太陽の日差しの強さや影もはっきり見えるようになったためにデイゲームの際には見辛いという意見もある。 中でもパワフェスの球場の一つ「モールスタジアム」はベース周りの土の色が他の球場よりも鮮やかなため、回が進み日差しが強まると土の色が眩しくなり投球カーソルが見辛くなる事態となり、投球と打撃両面で支障が出かねない。これに関してはほぼ批判しかない。 実況 四人の実況のうち、安部憲幸氏は選手の読み上げが『実況パワフルプロ野球8』までにNPBに在籍していた選手とサクセス選手に限られているため、実況を安部氏にすると読み上げられない選手が非常に多くなる。 これは『パワプロ8』以降の『パワプロ』で安部氏が実況を再担当する事が無かった事に加え、何より安部氏が2017年に逝去したために新規収録も出来なかったので致し方ない所である。 また、この影響でボールカウントを読み上げる際には安部氏のみストライク→ボールの順になっている(*18)。 問題点 全体的に非常にデバッグ不足 今回、発売直後は各モードでバグ・障害・不具合・調整不足が多数報告されており、デバッグ不足が指摘されている。 サクセスの監督評価や栄冠の指示無視、赤本屋の仕様、パワフェスのアイテム発動チームのミスなどいちいち挙げればキリがないほどに多かった。 PS4を基準として作られていたため、VITA版では至る所で処理落ちが発生。特に酷いのは「爆速ストレート」であり,投げると確定で処理落ちしてまともに打てない上にCPUも思考が遅くなるのか対応力が激減する。 特に問題となったのはマイライフのバグで、シーズン中に自分やチームメイト、相手選手の能力がいきなり大幅に能力ダウンしてしまうというもの。弾道4ミートAパワーAが弾道1ミートDパワーDになってしまうような極端な弱体化が頻発し、まともにプレイする事ができなくなってしまっていた。 そのため、発売直後のAmazonやその他ゲームレビューサイトの評価を大きく下げてしまう結果に。 一部ルール未対応 2018年に申告敬遠が導入されたが、発売当初は対応しておらず、今まで通り4球ボールを投げる必要があった。 後にアップデートで対応。 2019年から1軍に登録可能な人数が29人になった(*19)が、こちらもパワプロでは28人のままである。 申告敬遠と違い、最終アップデートでも対応されなかった。 ペナント 謎起用AI 毎回恒例だが、COMの謎起用は今作も健在。怪我もしていない選手を勝手に二軍に落としたり、守備適性がないポジションを守らせたりする。だが、今までのAIよりかは幾分かマシにはなっている。 「坂本バグ」 能力値の割に選手の成績がかなり下がってしまうというバグ。某サイトで、オーペナをしたら巨人の坂本選手の成績が酷い事になった事が話題となり「坂本バグ」と呼ばれるようになった。 これについて検証すると、なんと表示されている能力は変わっていないのにデータ内ではダウンしている事が判明した(*20)。 どうやらシーズンの成績が良いか悪いかは事前に決まるようになっており、能力をデータ内でダウンさせていたとの事。だがあまりにも極端すぎたのかその後のアプデで改善された。 自動進行時における打高投低 前述の通り今作は野球システム的には投高打低なのだが、オートで試合処理を行う試合がほとんどのペナントでは一転してかなりの打高投低となる。 最優秀防御率は3点台以上、打率3割がリーグに規定打席達成者で30人近くという事態になる。 これは今回追加された潜在能力のアイテムによって野手の打撃能力が大きく伸びやすい一方で、投手の潜在能力は伸びてもCPUを抑えることに効果を殆どもたらさないものしかないため(スタミナ・球速・コントロール)、このような傾向に陥りやすくなっている。 対策としては存在しないわけではなく、正捕手で起用するキャッチャーの特殊能力を上げることや、潜在能力アイテム自体を使わないように設定することが挙げられる。 複数年契約 追加された新機能ではあるが、複数年契約にするとなぜか年俸を年数分倍増しなければならない仕組みになっており、金額設定ガッポリでない限りほぼ使えないものとなっている。 例えば単年3億の選手ならば、3年契約を結ぼうとすると3年×3億ではなくなぜか3年×9億という金額を要求される。 助っ人外国人 打者は特殊能力が充実した強い外国人が多く出現する一方、投手は赤特殊能力にまみれた弱い外国人しかほぼ出現しない。 2014年以降韓国や台湾等の出身が全く登場しない。 ドラフト ドラフト参加をさせるオリジナル選手を選択する際に、なぜかサクセススペシャルで育成した選手を参加させることができない。 同様に、サクセスキャラクターを参加させることができない。 2017年版同様中継ぎ付きの適性投手が圧倒的に多い。先発のみ及び抑えのみは前作同様に少ない。 2019年度版で搭載された「名将甲子園」をプレイしてもらうための動機づけとして、これまでの作品でも意図的に封印していたのでは、という声も。 特殊能力練習 試合での特殊能力が下がったり赤特が付きやすくなった一方、上がりにくいのはそのまま。 また、レギュラーシーズン終了時にベテラン選手が一定確率で失う・または下がる特殊能力が大幅に増えている。 特殊能力練習で習得までにかかる時間がかなり長くなった。 オートで選手が成績を出すために、投手に関しては特殊能力が最も重要であるのだが、この仕様により前述の打高投低の傾向を助長する結果となっている。 練習でベテラン選手から他の選手に特殊能力を伝授している最中に、そのベテラン選手がチームを離れようとしたり特殊能力を失ったりすると、その伝授のためのゲージがなぜか全て失われてしまう。 途中で違う練習に変更した場合はゲージが失われない仕様のため、ベテラン選手がチーム離脱などをする前に練習を中止させることが対策となる。 無意味な打順ロックと投手の起用ロック 打順設定でロック機能が存在するが、特定の打順の選手をロックしても日付を進めると勝手にロックを解除されてCPUにより別の選手に置き換えられてしまい、全く無意味な機能となっている。 CPUだけだが、先発起用に6人を入れると時間が経つにつれ勝手に先中起用される。ロックされても練習に全く選択してない中継ぎの適性がついてしまう現象が起きてしまう謎のバグも存在する。 二軍 二軍戦が存在せず、選手やチームの二軍成績を参照することができない。 試合スケジュール 相変わらず雨天中止が存在しないが、次回作では実装される。 結果、9月は極端に試合が少なくなってしまっている。 高校野球の甲子園があるため、明らかに使えるはずのない8月中旬にかけて阪神が平然と甲子園球場で試合を行っている。 現実では京セラドームを使用しており、このパワプロでも1年目はこの期間はホームに京セラドームを使用している。 社会人野球の期間にも、東京ドームを巨人が使用してしまっている。 また、日本ハムで年に数カード存在する、東京ドームでの試合も2年目以降は一切行われない。 国際大会 権利関係の問題があるとはいえ、参加する相手国の選手が実在選手モチーフの能力の選手ではない。 偽名でもよいから収録できなかったものだろうか。 WBCで出場したことのある国が一部存在せず、参加してこない。 大会ルールが現実と異なっているほか、3月の国際大会ではなぜか実際に開催されるWBCよりも参加国が少なくなっている。 ポスティング等で海外にいる選手を任意に招集することができない。 辞退者が現実では多い事情をリアルに反映した仕様と思われるが、ランダムにするか自由に招集可能か任意の選択制にすべきだったのではないだろうか。 優勝しようと参加した選手が「国際大会〇or×」の特殊能力の取得以外一切成長しないため、選手が参加するメリットが薄い。 もっとも、成長する方が非現実的でもあり、帰ってくると絶不調になる等の現実的な仕様が無いだけマシなのだが…。 3月の国際大会が日程スキップで飛ばすことができず、鬱陶しいと思うユーザーも。 国際大会での勝利に前述の通りメリットが薄いことも、国際大会を邪魔に感じるユーザーが出てくる理由となっている。 アレンジチームで、今作で追加された球場をなぜかホーム球場に選ぶことができない。 2014から続く「二つ名」音声システムなどの都合上、「試合」のみ設定可能な実況アナウンサーを選ぶことができず、堂前英男固定となっている。 サクセス シナリオ間のバランスが悪く、三年制の五竜郭高校が頭一つ抜けて育成効率が良い。 そのためいわゆる二刀流選手以外の「ガチ育成」だと五竜郭一択になってしまい結局のところ育成の自由度は低い。しかも五竜郭は三年制であることから育成に失敗した際の時間的リスクも大きい。 逆にパワフル第二高校は投手も野手もろくに強い選手を作ることが出来ず、育成効率が悪すぎる。 乱雑なカップリング要素 攻略している彼女の評価が足りないと、クリア後にチームメイトやライバルと恋人となり、いわゆるNTR状態となる場合がある。 苦労して攻略した女の子が他の男の元に行くのは心苦しい。 例を挙げると市枝いちごは五竜郭編は攻略を進めないとエピローグで覆水と交際するという展開になってしまう(*21)。若菜初美に至っては南国リゾートでは甲子園優勝できないとあっさり花鳥千香(*22)に走り、五竜郭編では選択次第で一刀(*23)の子を妊娠するという誰得な展開が待っている。それによりキャラの印象が悪くなっている面がある。 今回の「アルバム」モードもあり、コンプすることを目指すプレイヤーはわざわざ見ることとなる。 クリア難易度関連 今作では南国リゾート学園以外だと、監督評価が低いと試合に出られない仕組みだが、その監督の評価が上がりにくい。 特に発売直後は監督評価が上がらず、スカウトの評価も上がらずそのままゲームオーバーになってしまうパターンが多数報告されていた。 後のアップデートで監督評価は上がりやすくなり、難易度ノーマル以下だとゲームオーバーしなくなるよう変更された。 また、サクセスで最初にやるシナリオであるパワフル第二は地区予選では何故かピンチチャンス操作や8回から操作ができないため、全国にいくためには運が絡む(特に投手) パワフル第二高校編 本作の主人公は試合中の事故により記憶喪失になり、喪失後の性格はいつものパワプロ君の性格だが、記憶を失う前の主人公は非常に性格の悪い男(*24)とされている。 後述するキャラクターのヘイトや、ストーリーも尻切れトンボに終わるなど、サクセスの中ではトップクラスのシナリオの悪さで、黒歴史扱いするファンも多い。 南国リゾート学園編 二刀流を作れるのは良いが、二刀流以外のキャラを作りたい場合は他のシナリオをやるしかなかった。 アップデートでクリア時に投手または野手一本に転向する選択肢が追加された。 一部のキャラクターに難あり 第二高校編の主人公 前述の通り、記憶を失う前の主人公は一年生ながらレギュラーに選ばれるなど野球の才能こそ一流だったものの、人間性は極めて傲慢で性格の悪い男とされており、作中での回想シーンも、土中実に片付け等の雑用を押し付けた挙げ句「下手くそ」呼ばわりしていじめたり、ラジオを聴く榎下舞那美を面と向かって馬鹿にする、ミスをした部員を恐喝まがいの言葉で罵倒しそれを聞いていた若菜初美をドン引きさせる等、その人間性の悪さ所々回想でその人間性の悪さが確認でき、事故の件も日頃の行いの悪さが原因と見るプレイヤーも。 諸々の設定自体は悪くないのだが最終的に主人公は完全に記憶を戻さないまま終わり、チームメイトとの和解や改心も本当の意味でしていないなど、全体的にストーリーが投げっぱなしで消化不良となっている。 土中実 パワフル第二高校のキャプテン。シナリオにおいては意図して作られたヘイトキャラではあるが、その言動に加えて後述の試合での炎上要素などもあってクソザコピーナッツという蔑称が付けられている。恐らく当初の開発の想定を越えるほどに凄まじい不快感を与えるキャラクターとなってしまっており、難点の多い今作のシナリオの負の面の象徴のように受け取っている層も存在しており、蛇蝎の如く嫌われている。 同シナリオでは、天才の主人公に嫉妬して嫌がらせをしたり、記憶喪失前の主人公にも分け隔てなく仲良くしていた咲須かのんを本人の目の前で変人と笑うなどの不快な言動を見せる。もっとも、前述のようにパワフル第二の主人公にも難はあり、記憶喪失前は土中を見下していたが。 キャプテンという立場もあり一応部員を仕切るような言動もするが、小心者でそれでいて短気、かと思えば試合前には緊張で腹をくだしたりと、キャプテンとしても頼りがいのない所ばかりが目立つ。 + ネタバレ注意 イベントにおいて、あることがきっかけで主人公が一時的に過去の記憶を取り戻すのだが、その際に「自身の性格は本来は記憶喪失後のような穏やかなものだったが、度重なる酷い嫌がらせの結果記憶喪失前のように歪んでしまった」と発言。そしてその嫌がらせをしていた張本人こそ他でもない土中であると告白する。 この発言に対し土中は否定するも、あからさまに挙動不審になり慌てる。そのことに激怒した主人公は暴れるものの、結局は元に戻り事なきを得て、土中は安心し、性格難だったとは言え元に戻った主人公に対して喜んでみせる。真相に関しては結局謎のままだが、様子を見るに土中が完全に根本の原因であることは明らかである。 主人公に対するその言動も当初は一応理解できた部分はあったものの、こうなると完全に自業自得といえる。昔から嫌がらせをしていたことも発覚する為土中がより陰湿な印象も受ける。 バッドエンドでは、主人公と勝負をして勝ったことで増長、その結果周囲に高圧的な言動を取るようになる。部員達からも嫌われ、その姿はまさしくかつて自分が嫌ってきた主人公そのもの、といった性格になり、矢部からそのことを指摘され憤慨して終わる…というもの。性格難の主人公にも分け隔てなく接していたかのんや諏訪野聖人からも見限られる為、見方によってはかつての主人公以上に酷い結末とも言える。因果応報ではあるのだがスッキリするような話ではなく、不快感が強く後味の悪いエンディングを迎える。 一方、記憶を失いながらも以前よりもさらに選手として大成した主人公の実力を素直に認めて改心するようなエンディングも存在する。こちらでは内面的にもかなり成長した様子を見せ、主人公を賞賛する。ただしそのことも心の中で言うのみで言葉には出さず、主人公に対するこれまでの謝罪等もない。 一応過去にも『13』蛇島先輩、『2014』風薙といった最初からネタ抜きにとんでもない畜生としてキャラ造形されたであろうキャラクターは登場している(特に一歩間違えば友沢を文字通り再起不能としていた前者)が、彼らは「良きにせよ悪しきにせよ演技は上手く、世渡り上手・八方美人なのそのものは事実」「選手能力自体は高い(2人ともD以下の基礎能力・赤特殊がない)」、また「同チームの友沢および雷轟についていってパワフェスに参加するくらいには協調性がある(*25)」と完全な悪役なりにフォローは入っている。 試合では他の高校でプレイした際に敵チームとして対戦する時はオリジナル変化球「ラッカセイバー」が打ち難く手強いが、パワフル第二で味方時には妙に打ち込まれ炎上しやすく、結果として反感を買う要因ともなっている。そもそも選手としての能力も大して高くはなく、チームメイト成長で育ててもなお弱い。 その炎上具合は何とあまりに打たれすぎるからパワフル第二高校編のみ高速試合時のCPU打撃能力を下げるアップデートが入ったレベル。そしてその状況でもなお燃える。第二高校編が育成効率のわりに難易度が高い要因ともなっている。 一方、前述のように敵で出てくるとこの大きく変化するラッカセイバーが非常に捉えにくい。捕手の諏訪野聖人が「球界の頭脳」持ちなのも厄介な要素となる。味方だとやたら炎上するくせに、敵に回ると手強いというのも不快要素と言える。 さらに言うと、イベントにおいてもやる気-1の選択肢が殆どにあり、行動力も体力も減少すると、育成面でも誉められるような部分がなく、徹頭徹尾何から何まで邪魔になるような要素しかないような状態となっている。 若菜初美 彼女候補キャラの一人。体力がありマネージャーとして非常に優秀で、病気がちで体の弱い父親の代わりに家計の助けのためマネージャー業とアルバイトを兼任したり弟の翔太の面倒を見るなど家族思いな性格である。シナリオでは主人公と結ばれ息子を授かるエンディングも本作の彼女候補の中で唯一あり、若干太眉な面以外は外見や話し方には一見すると特に癖のないキャラなのだが…。 南国リゾート編では、甲子園に自分を連れて行ってくれるなら誰でもいいと言いつつ、甲子園優勝出来ないとほっぺたが主人公より可愛いから別れて千香と付き合うと笑顔で言い放ってくる。五竜郭編では、最初のデートでの告白でOKと答えると、後日女の子と付き合えれば誰でもいいって感じで嫌と言って交際を断わられる。五竜郭編では、野球に対し不真面目な態度に加え筋金入りの女好きだから自分含めた様々な女性に言い寄ってくるため軽蔑しきっていた一刀のやる気を出すため騙して彼女になる(*26)とノリノリで言い出すなど、前述のNTR要素をはじめとして本作の登場キャラの中では特に批判されやすい言動を見せる。 また、五竜郭編では上述の通り主人公と子供を授かるエンディングもある一方、一刀と結ばれた場合、上述の通り高校卒業した翌年に一刀の子を妊娠するという展開がある(*27)。 またマイライフでの出会いは高校卒業後に燃え尽き症候群で引きこもりニートになり弟に連れられて野球観戦をし、そこで主人公が活躍するとファンになり、そこから主人公が所属するチームの球団職員となって自分と主人公は交際していると言い出すなどサクセス中とは別の意味でおかしな性格となっている。 結婚する条件では前作の十六夜程ではないものの釣りやゴルフのランクを上げなければいけないため、手間はかかるため、不評。条件の悪さを受けて次回作は彼女ファイルが追加される切っ掛けとなった。評価が低いまま引退すると、ガチで不倫だと思わせる描写が存在する。 市枝いちご 五竜郭編では不良から自分を助けた覆水に一目ぼれし、覆水目当てに野球部のマネージャーになるなど積極的にアプローチをかけていく。しかし終盤で脈無しと悟るや、それまでむしろ辛く当たっていた主人公に鞍替えを計るという行動が上述の若菜同様の恋愛脳とみられ、賛否が大きい。また、その独特の話し方も苦手に思う人もいる(*28)。 マイライフではイベントの進め方次第で強制的に彼女になり、別れようにも特定の手順を踏まないと電話に出ないのでそれすら手間がかかる。この特定の手順というのが分かりづらく、発売当初は勝手に彼女になった上に別れることもイベントを進行させることもできず、手詰まりになったという質問が各掲示板などで日常的に見られる始末であった。 諏訪野君子 パワフル第二高校のマネージャーとして登場し、小悪魔的な言動で主人公をからかったり元気づけたりしてくる。また、評価が高いとクリスマスやバレンタインのイベントも発生する。しかし、なぜか 彼女にならない 。それどころか、南国リゾート編のシナリオではライバルである鞍馬貴史と付き合うルートがしっかり用意されている等、賛否両論である(*29)。公式HPのキャラページでは他の彼女候補と並べて紹介されており、ゲーム内ではイベントで主人公との絡みも多く好感度も表示されているため、彼女候補だと信じて疑わないプレイヤーが数多く存在した。言動の癖はあるものの良き悪友と言ったキャラ付けや、(髪飾りの影響か)エルフを彷彿とさせる見た目で人気を博しており、「 君子が彼女にならないバグ 」などと言われる始末であった。(*30) マイライフには登場しないため当然彼女候補ではない。 アプリ版では彼女候補になったが、代わりに鞍馬がアプリ版で実装されていない。 他にも、南国リゾート高校での理事長とは終盤で結婚することになるが、これもマイライフへの引き継ぎはできない。 これらの理由から、本作のキャラは少々愛着を抱きにくくなってしまった。こうしたアクの強い内容はマンネリからの脱却にもなるため悪いとは言い切れないが、少しやり過ぎな感じは否めない。 この評価が響いたのか、次回作『2020』のパワフェスでは今作のサクセス関連のチームはライバルたちの連合チーム1チームのみであり、舞台となる3校は全く収録されない(*31)という事態に見舞われてしまった。(*32)(*33) とは言え先述の君子や咲須かのん、榎本舞那美等の人気彼女も出ており、全く魅力が無い訳でもない。 一方で影が薄いキャラも多く、キャラの扱いの妙なバランスの悪さも目立つ。 『2024』パワフェスでは選手枠で花鳥千香と諏訪野聖人 マネージャー枠で花鳥風香が参戦復活したがその他面々は以前復活する気配がない。(一応他サクセスと比べ癖が少ない南国リゾート高校組はパワフェスに参戦させてもいいじゃないかと言う意見は多い)一方で2022のアオハル組はライバル含め全員『2024』パワフェスに無事参戦しマネージャー枠でも人気彼女だった春陽とタマモが参戦したりと優遇気味であり。ここまで来ると一部のキャラは半ば黒歴史化扱いなんじゃないかと勘繰りたくなる扱いである。 新規のオリジナル校歌は無し 過去の高校野球編である『5』『9』『13』『2011』では甲子園で優勝するとパワプロオリジナルの校歌が流れたが、2013以降、サクスペと同様校歌は無い。過去作においては個性的な校歌も多く、高校野球編の醍醐味の一つでもあった。 小雪の赤本ショップの仕様 本作ではパワマップの商店街に、赤特殊能力を取得できる赤本を購入するための店が存在する。これにより意図的に赤特殊能力を付けることが出来るのだが…。 売っている本がランダムであり、目当ての本を購入するのが容易ではない。パワマップにショップが登場するかどうかもランダムであり、運が悪いと時間をかけて何度も通う事となり、ストレス要因となる。また、何も購入しないと行動力を何故か50も削られる。目当ての本が無ければ行動力を惜しんで必要の無い本を渋々買うか、お金を惜しんで行動力をがっつり削られるかの不条理な2択を強いられることとなる。このように総じて不親切な仕様となっている。 アップデートで本の値段が下がったり、複数個買えるようになったり、パワマップでの出現率が上がってましになったものの不便である。 専用の購入画面が無く、会話用の選択肢を流用しているのも古臭い印象を受ける。 アルバム要素 一部イベントがバグによって発生せずアルバムコンプリートが不可能。 パワフェス 前作同様ゲームバランスは悪い 前作で問題視されていた「モブの守備能力の低さ」や「3点差をきっかけに発動するオート点差調整」などに関しては手付かずのままである。 今作はモブ投手の能力の振れ幅が非常に大きく、総変化量こそ3~4の間だが、スタミナやコントロールはB~F、最高は球速は120km/h台から160km/hまでの差がつき、特殊能力も複数の青特殊能力を持つ選手もいれば赤だらけの選手もいる。このため運次第で投手事情は大きく変わってくる。 中でもスタミナの値は非常に重要で、運悪く全員のスタミナが低いと試合中に全員がガス欠になる事態も発生する。上手く運用しようにもオート進行によって滅多打ちを食らうこともあるし、残りの投手事情を考えずに余力のある投手に勝手に代打を出されることさえある。せめてスタミナだけは安定した数値になるような配慮が欲しかったところ。 このモブ投手の能力の振れ幅が非常に大きいというのは、味方チームのみならず相手チームにも当て嵌まる。総変化量については後半の強豪チームの方が多少大きくなるように調整されているようだが、それ以外の全項目は完全にランダム。それどころか1回戦で登場する弱小チームと決勝レベルのチームとで上限と下限の数値が殆ど変わらないという信じられない仕様となっている。 このやっつけ仕事のため、最弱クラスのはずのバス停前高校や恋々高校ですら150km/h超の投手や能力値にB以上が混じる投手が出る一方、最強格のチームであるレッドエンジェルスに120km/h台の投手が平気で現れたりする(*34)。かつてのサクセスでは強豪チームのモブ投手が異常に強く、固有選手より余程強いというのはどうなのかと賛否を呼んだこともあるが、いくら何でもこの仕様はおかしいと思わなかったのだろうか? 後のアップデートで追加されたコラボチームである三船ドルフィンズの投手はリトルリーグの選手という事情もあってか、最高球速は100km/h~120km/h程度になるように抑えられている。何故全チームでちゃんと設定しなかったのか。 野手については概ね強豪チームの方が強くなるように設定されているが、かつての敵チームによく存在した「打撃が得意だが守備が壊滅している」チームや、「走力だけがとても高い」といった個性的な能力設定がされているチームが存在せず、どのチームであってもチーム力によってほぼ横一線の能力となっており、あまり面白みがあるものではない。 これらの問題の多くは「ヒーローズ」では殆ど見られなかったので、劣化した印象を受ける。 ルーレット 前述の通り、仲間獲得の手段が増えたのは良いが、仲間獲得の条件はルーレットによって決まる。 「勝てば3人」ならば問題ないのだが、「試合後にルーレット」では仲間獲得が「1人」の割合が多くキャラ集めの際にストレスが溜まる。 後のアップデートにより、試合後ルーレットの項目が8つ中3つから1つに減少した。また、試合後ルーレットの中身も「1人」が8つ中1つとなり、いずれも目押しによって回避することが容易になった。 DH制についてはオーダー選択画面でDH解除をすることができるため、DHありの方が選択肢が増えて基本的には有利である。ただし、後半の強豪チーム相手では打撃力の低い固有投手よりもモブ野手の方が打力の高いケースが多く、相手の打線が強くなってしまうことが多くなる。 先攻後攻に至ってはプレイヤー側に先攻を取るメリットがほとんどなく、実質的に1/2で強烈なデメリットを押し付けられるだけである。 特に「点差次第」の場合が顕著であり、後攻であれば9回表に3点差から詰め寄られてもわざと点を取られて9回裏に回しサヨナラホームランで条件を達成できた。しかし先攻だと9回裏に迫られた場合に同じ手を使おうとするとそのままサヨナラ負けを喫する危険性が高く、難易度が比較にならないほど上がる。首尾よく同点で留めたとしても10回はタイブレークであるため点差をキープして抑えるのは9回を抑えるよりもはるかに難しい。 かと言って追いつかれる心配がないほど点差をつけようとしても、3点差以降にオートになる仕様により妨害される。上記の点差調整と併せて先攻に安全はないといってよい。 また、終盤の全員操作が後攻の場合は8回からできるが、先攻の場合はなぜか9回からしかできない。 メリットといえば1回表に大量点を取れば1回裏の守備操作の機会が減ることくらいで、到底デメリットの大きさと釣り合わない。 開始時助っ人枠を最大値の4にするための条件は前作と同じく「キャラ図鑑コンプ率60%達成(*35)」であるが、前述の通り仲間が増えているので、仲間集め&育成は難しくなっており相応の根気が必要。 また、助っ人枠に選べる候補選手の偏りもひどく、投手ばかりが選出されて野手の選択肢が少なくなるといった問題もみられた。 こちらもアップデートで修正され、現在は大きく偏ることはなくなっている。 ただしエミリを初期マネージャーにして、初期助っ人を一人指定した後、選ばれる残りの助っ人候補に同じ選手が載ってしまうケースがある。 限界突破システム 今作の仲間の最高レベルは13なのだが、一部の例外を除いて加入時のレベルは最高10であり、11以上にするには試合で勝って上げるしかないという妙な仕様も。また、レベル10の能力は前作のレベル10より劣化しており、レベル13でようやく前作のレベル10相応である。プレイヤーからすれば下方修正された挙句面倒な仕様を追加されただけであり、限界突破という大仰な名前とは裏腹にカタルシスは全く無い。 特に指摘されるのは前回主力であった矢部がレベル10でもチャンスFのままであること。下記の格差と併せて、全体的な難易度は上がっていると言える。 制限のあるマネージャー効果 木場静火の効果でルーレットの内容を変えることが出来るのだが、選手獲得条件のルーレットでは勝利時に無条件で3人引き抜ける「勝てば3人」の枠を増やすことが出来ない。また、試合後ルーレットも一切変更できない(*36)。 バランス調整という見方もできるが、パネル変更自体は試合や育成に有利をもたらす訳ではなく、変更枚数も安定しないのでたとえ出来たとしてもそこまで強い訳ではない。試合の苦手なプレイヤーが仲間を集めやすくするためにも欲しかったところ。 選手能力の格差 強キャラと弱キャラの格差が大きく、開始時の助っ人に強キャラを引けるかどうかで難易度が大きく変わってくる。これ自体はある意味当然とも言えるのだが、折角レベルによって成長するシステムがあるにもかかわらず、弱キャラの大半はレベルを限界まで上げてもほとんど改善されず救済措置が無い。こういった点も限外突破システムの評価を下げる一因となっている(*37)。 助っ人キャラを仲間にする際はキャラの追加ではなく入れ替えであり、その分選んだポジションのモブキャラが減少する。モブ選手の能力が壊滅的な野手ならほとんどの場合問題ない(*38)が、投手のモブはそれなりの能力を持っている場合も多く、育っていない投手キャラ、特にリリーフ投手を入れると上述したスタミナ不安の問題もあってまともに運用できなくなるケースもある。 「ヒーローズ」では施設での選手獲得の際に契約金の概念があった他、友好度を上げると発動するスキル、特定のメンバーをチームに入れた場合に発動するメンバーボーナスといった概念があり、能力の低い選手でも差別化を図ることは容易であったが、今作ではいずれも実装されていない。また、助っ人キャラの追加によるモブ選手の入れ替えも無かった。 助っ人枠を増やすためには図鑑を埋めていく必要があるが、弱キャラを開放してしまうと初期の助っ人に引いてしまい不利になるので、弱キャラを避けつつ開放を進めるという窮屈なプレイを強いられることとなる。この点でキャラゲーとしての楽しみ方と反発してしまう。 弱い選手でも初期能力が高くて序盤は使いやすかったり、コンボイベントの存在もあって何もかもが弱いというのはそんなに多い訳ではないが、どういう目的であれ効率を最重視すると結局は厳選しなければならない。 選手数が大幅に増えたのに助っ人は相変わらずランダム10枠から4人を選ぶシステムであるため、運ゲーに一層拍車がかかった。開放度の進行に合わせてランダム枠数を増やす、余分に開放した分だけ特定選手を初期助っ人に選出されないように設定できるなどの工夫があれば上述の問題点も解消されていただろう。 ルーキーのお守りを持ち込んで難易度ルーキーでプレイすると、主人公のみならず仲間に入る経験値も激減する。 本作はキャラ数が増えている分2016パワフェス、パワプロヒーローズの入手経験値よりは多く貰えるが、やはりキャラが多いために育成は時間がかかる。 この仕様のせいでルーキーではレベル10の状態からスタートしても、上限のレベル13まで上がるより先にクリアとなる。ルーキー以外選択しない一本鎗なプレイヤーの中には「どうすればレベル13まで上がるのかが分からない」という声すらある。こういった点もまた限界突破システムの評価を下げる一因となっている。 男・矢部明雄 今作の男・矢部ルートイベントでは不快な要素があるキャラになっている。 + ネタバレ注意 船上の各イベントを周り、「ヤンスタ」というSNSに写真をアップする矢部は館内の地下でネズミをアップして、大炎上。 これに逆ギレした矢部がチャレンジャーズを離脱、実況席で試合中邪魔をして選手にマイナス能力を付ける嫌がらせをしてくるというストレスが溜まる内容になっている(*39)。 しかも、男・矢部として戻ってきても能力はパワプロヒーローズ仕様であり、チャンスに弱くない前作ほどの能力では無いのもガッカリである。 未登場のキャラ 前作に比べ登場キャラは大幅に増えたが、それでも一部のチームは選手やマネージャー含め未登場で若干偏りがある。 個性の強いキャラが沢山出ていたのに未だに海野1人のミラクルズ、出身選手がそれぞれ1人しかおらず冷遇されているパワプロ14と15、今作で増えたがまだ3人しかいないドラフ島連合辺りは特に改善が待たれる。 パワフルヒーローズから削除されたキャラが多い ヒーローズのオリジナルチームはいくつか削除されており、続投したチームも古代大学を除いて全てメンバー数が減らされている。 ヒーローズオリジナルでないものについても、六面大学やアマゾネスなど一部メンバーが削除されたチームや、円卓高校やパワフルスポーツなどチーム自体が削除されたものがある。特に六面大学の辰猪はヒーローズでは非常に強力だった(*40)ため思い入れのあるプレイヤーも多く、更には削除により六面大学のイベキャラが3人未満になり選びづらくなったためヒーローズに思い入れがあるほど違和感を感じてしまう。 ヒーローズオリジナル選手が全て続編に登場するのは元から難しいとは言え、既存で削除されたキャラを考えるとイラストが用意されていないことも大きな要因と思われる。実際、ヒーローズオリジナル選手で続投したのはほとんどがキャプテンであるため対戦チーム選択画面用にイラストが既に存在しており、該当しない2人も他の部分より流用されている(*41)(*42)。 円卓高校に関しては高校自体にキャプテンが入れ替わるほど激しい変化があったため(*43)、それと開発時期の関係によるものと思われる。 ヒーローズに存在した大会事務所(選手スカウト)の機能を持つ施設が無い。(*44) このため狙った選手を仲間にすることがより難しくなり、コンボ狙いや戦力増強の面でも不利になった。 ただしヒーローズは試合に勝った際に仲間に出来るキャラの上限が原則2人であり、またキャラの最高レベルが50と高く、そこまでのやり込みに対する補助としての側面もある。 マイライフ 調子システム 以前搭載していた調子システムが復活。これによりケガをしない限り、監督に叱責を受けようと好調に下がらず、ずっと絶好調維持という不自然な状態がなくなった。 ただし、調子の波が激しく、ゲージが絶好調、絶不調に到達MAX後、直ぐに上がったり下がったりする。特に調子を豪快に上げる趣味の「ドライブ」は不調方向の場合は「車酔いをしたのか」と言わんばかりに不調に下がってしまう。 これも後にアップデートでゲージ増減進行具合が修正された。 前述した通り、シーズン途中で選手能力が大幅に下がってしまう致命的なバグがあり、プレイに支障をきたしてしまった。 これも後にアップデートで修正された。 国際大会が実装されたのは良いが大会中でできることはほとんどなく、チームメイトと一緒に練習することもできない。趣味では読書のみアイテム欄から本を選択すると行うことができる。 おまけに海外のお出かけマップは森に囲まれた場所に高級ブランドショップと能力研究所があるのみと、手抜きを隠せないお粗末なものとなっている。 開始時にアレンジチームと実在チームを入れ替える事ができるが、コーチ変更のみ反映されない(*45)。 過去作では恋人候補は「条件をクリアして連絡先交換 ⇒ デート等で好感度を上げる ⇒ 任意で告白する事で恋人に」といった手順を踏んだが、今作ではサクセス登場彼女候補に限り、自動発生イベントでの選択肢で強制的に「恋人」成立か、好きではなかったことを知って「そのまま退場」かの二択を迫られるキャラがいる。しかも、正式に恋人になるまで面倒。そのため、過去作では可能だった「連絡先を交換したタイミングで意図的に放置して他のキャラの連絡先を入手。セーブ保存しておく」といった周回時間の節約ができない。 またイベント優先のためあちらから逆プロポーズするキャラはこちらからすると断られる。 東郷 羽衣のフラグイベントが長い。 彼女候補の東郷 羽衣はなんと プロ年数21年 以降の出現。そこまで彼女や嫁を作れないのはイベントも少なさも相まって苦行。この出現条件のため初期の攻略サイトには彼女が載っていないことがしばしば。 なりきりプレイの打席カメラ視点 前作ではなりきりプレイの打撃カメラは、ダイナミック視点に設定されたが、本作は通常プレイ同様の設定(ノーマル設定ならば、なりきり操作もノーマルのまま)で固定された。前作のマイライフ経験プレイ者は違和感はあるものの、改善点とも言える。 なりきり操作時「のみ」でカメラをダイナミックに設定するには、試合開始前のオーダー確認や自分の打席中のタイムメニュー内のオプション設定で毎回カメラ視点を変更しなければいけない。変更後の翌試合が通常プレイでも、カメラ視点の変更は反映されない。 相変わらず現実にそぐわないシステムの数々 トライアウトが存在しない。自選手、他選手問わず自由契約で他球団と契約ということができず、戦力外通告=即強制引退ということになっている。 それだけならまだしも、明らかに非現実的な戦力外通告を各球団が連発するため、モヤモヤとさせることなっている(*46)。 FA移籍に際して人的補償が一切ない。 シーズンオフや先発投手のオフ日に誕生日を迎えた場合、誕生日イベントや優勝イベントが省略されてしまう、相変わらずたこ焼き一万円など値段設定が適当。など前作から指摘されている部分はそのままになっている。 記者の深川がストレスが溜まる 以前からだが活躍すると記者の深川が対戦相手をライバルが聞いてくる。毎回聞いてきてストレスが溜まる。 パワプロショップからいくつかのチートアイテムが消滅。 特に恋人全員と知り合いになれるアイテムがなく、今回彼女は難しい出現条件もあるため残念。 劣化した契約更改 契約更改は何故か劣化。今まで特定の成績を選んで交渉したが、今回は最初から3年連続三割など決められているので、交渉の醍醐味がなくなってしまった。 成績よりもマイホーム購入や子供誕生の方が有利というのも現実離れしている。 LIVEシナリオ モード自体は多くの人に歓迎されているが、オンラインランキングをやりこもうとすると問題が…。 このモードの得点は、「どんな球を」「どんな状況で」「どうした」という細かい採点がされる。 裏を返せば、「1.最高得点が取れる球を」「2.最高得点が取れる状況で」「3.最高得点が取れる行動をとる」作業と言えてしまう(*47)。 つまり、例えば「同点満塁にして3ボールノーストライクから相手投手の最大変化量の変化球をホームランにする(*48)」という状況にするために、ただひたすら3ボールになるまで待つなどの必要がある。 あくまでおまけ要素ではあるものの、いざ目指すとなれば1.と2.の条件を満たすためだけにリトライの嵐になること請け合いである。それを全国で最初(*49)に達成した者だけがオンラインランキングに載ることができる。 ランキングに載らないにしても、スコアの基準が同じということを考えると一人用のモードとして見ても絶好球待ちは変わらない。それ自体は現実的に感じるかもしれないが、そもそも現実では1打席しかない。 多くの人は最終的に、リトライしまくって、相手が狙った玉をど真ん中に失投してくれるのを待つことになるだろう(*50)。 2019年度もアップデートしてくれるのは評価できるが、育成出身などデータのない選手がパワプロとして出場している。その結果、試合に出てしまい(*51)試合後の戦評にもパワプロの文字が躍ることになってしまっている(*52)。 現在は2019年度のアップデートと共に2018年度のLIVEシナリオは全てプレイ不可能となり、2019年度の方も2020年6月30日のオンラインサービス終了を持って全てプレイ不可能となってしまった。 栄冠ナイン 今回の投高打低の影響をモロに受けており過去最高レベルの難易度となっている。基本的に打てないことが多くなっている。 正攻法での攻略は茨の道であり、阿漕なやり方ではあるが、性格「内気」の選手が発動できる「~の魔物」コマンドを使用しないと全国制覇は難しくなっているほどである。過去作において必勝法の代表格であった「古田ループ(*53)」を駆使しても難しいという声も。 年度、都道府県変え時に出る構成リセットの選択。 本作からは、毎年4月および3年おきに、環境を変える際に、年度や都道府県の変更を選択後、チーム構成を初期化することが可能となっている。ただし、能力値は「はじめから」プレイと同様、3年生でも高めだが、初期値になり、ドラフト入りに必要なスカウト評価も初期値となるため、転生と天才選手の存続、パワプロポイント稼ぎが目的なら選択する需要はない。 反対に構成リセットを選択すべき所は、意図的でない者でも間違ってセーブ無しでゲーム終了をしたり、PS4、VitaTVではプレイ中に停電が相次いでしまったら、構成を来年度にリセットすることが望まれる。 PSV版の処理の遅れがある。 全試合中各打席、守備場面での、画面を切り替える際にアウト、チェンジ、延長13回以降ではタイブレーク表示が遅く処理され、場面切り替え時でも位置を変えて表示される。 通常メインスケジュール画面での、練習モデルに表示される選手、監督マネージャー、練習機材の登場までの表示速度が遅く、モデルが表示されるまでコマンドの進行、処理 選択が出来ない。 練習モデルの表示オフをオプションで設定可能なので、効率よく練習進行コマンドを入力するには少なくとも「練習モデルのみ」のオフを選択することを推奨する。 DLC 改善は多少はなされたが、DLC応援歌の球団間の格差が相変わらず激しい。 多くの球団がチャンステーマまで配信されている一方、オリックス、阪神はチャンステーマが1つも存在しない。 配信されている球団も歌詞を収録していない手抜きとなっているものがあり、クオリティに格差がある。 「MAJOR高校選抜」「青道高校」を一度購入するとパワフェス2回戦に登場するようになるが、これの有効無効の切り替えができず、ある方法を取らない限り5枠のうち2つが必ずこれになってしまう。 前述の通り難易度が高いうえ他の2回戦チームのキャラとのコンボの幅を狭めることになるので様々な意味で邪魔になりかねない。 登場させない方法としては、セオリー通り助っ人で該当チームの選手を獲ってしまうことに加え、MAJORとダイヤのAのキャラが同時に仲間にならない仕様を利用し、相手方の作品キャラを助っ人にしてしまうことである。しかし確実に行えるものではないうえ貴重な助っ人枠を使用してしまう。 その他 選手適性プレート(アイコン)の表示数 パワプロシリーズでは、オーダー等の際にその選手のポジションが色分けされて表示されるが、投手は昨今の二刀流の影響で、4つ以上ポジションが表示される必要があるが、その表示の色分けが引き続き、3つまでである。適性の守備可能位置を把握するには「選手データ」を開き、確認することが必要。 特に今回の「MAJOR高校選抜」チームに出てくる茂野は外野、清水は内野の適性が無いように見える。 ちなみに色表示されていない茂野は原作と同様外野。清水薫はリトル時代に付いた二塁、外野を守れる。 アイコンの仕様で変わったMAJOR選手は、佐倉睦子の起用設定が投手となっており選手能力上、本来は外野が妥当な起用だが、投手オーダー画面で投手適性での起用が可能。ただしパワフェス専用の熱盛のセリフはモブ選手と同じ扱いとなる。 投手適性表示が「先発起用」と「中継ぎ、抑え起用」の2つに分けられたのは2014からであり、それ以前の作品でも投手(適性分けは無し)、内野手、捕手、外野手の順で色分けされるものは3種類までしか表示されなかった。 二刀流の投手登録選手は、先発固定、または中抑え固定に設定すれば、表示色が1つ減り、少しは分かりやすい程度となる。 前記した優先順位のため、全ポジション適性があっても外野手は映らない場合はあったが、二刀流が流行する前の当時は、元からそういう全守備持ち能力の選手がおらず、改造選手でもない限りあまり問題にならなかった。 野手からの投手育成 未だにサクセス、パワフェスの野手育成では「野手の方から」投手適性を付けることが出来ず、野手の変化球ポイントはパワフェスは試合後の経験点、本作のサクセスでは初期でのポイント振り分けでしか野手に変化球を付けることが出来なかった。 2013、2014サクセスでは野手育成時、投手能力を持った一部の野手(『2013』は美藤千尋、伊達政宗、野球マスク。『2014』は風薙豹)と一打席勝負が可能だった。この勝負場合での選手データ上は「野手」から「投手」の扱いにカテゴリ分けされており、投手適性がプレート左に付加されていた。 アレンジチームの仕様 今作ではランナーコーチなどの細かい設定もできるようになった。 ただし、これができるのはチームカテゴリをフリーにした場合のみ。 サクセスキャラだけのチームを作ることができる(*54)が、この場合監督やランナーコーチを変更できない。このため、オンライン用とオフライン用で同じチームを作ることになってしまう(*55)。 シリーズとしてはもはや伝統とも言えるが、オールパシフィック・オールセントラルをベースに選んだ場合(*56)、チームの旗も変更できない。 おそらくこのベースチームという仕様は、シリーズでは伝統的に存在する、一部の選手が持つ「あるチームには強い」という隠し能力のためであると思われる。 実在選手に一切国際大会絡みの特殊能力が付いていない。特に2017WBCの日本代表チームに選ばれたジャイアンツの小林氏に付かないのは不満が多い。(*57) サクスペとの連動での仕様 サクスペ選手の「練習」コマンド 本作の「練習」での投球練習、打撃練習は細部設定の仕様により、サクスペ連動登録選手は「アレンジチーム」データ内からではなく、「選手データ」内の「オリジナル選手(サクスペ項目)」での起用となる。 それ以外の守備練習、総合打撃、守備は従来通り、アレンジチームデータの同期選手が起用される。 この違いはユニフォームの色と「アレンジ」で登録設定をする顔設定や打撃、投球フォームなどの反映であり、登録設定はサクスペで未設定のパワプロ顔をアレンジで顔設定しても、選手データ内では元のパワプロ顔のままで、フォームもサクスペで限られた物となる。ユニフォームカラーもサクスペで設定した色でなく、赤白地で固定される。 このデータ内選手フォームの設定変更は不可だが、顔設定の対策としては、連動サービス期間終了までに、サクスペ選手の「選手設定」で顔設定をすると、2018連動時にデータ反映される。 ただしこの手段で設定できる顔は『2011』の頃と同じようなものになる(*58)。 サクスペアレンジチームの仕様 サクスペ連動チームではコーチ、監督達の設定が不可。前作のペナントでの親会社設定の事情に加え、選手とコーチの色合いも合わなくなる。 チーム監督採用の設定、システムはそのままで、データ動機されたサクスペ選手の中から一人が、選手兼監督に扱われ、監督となった選手はペナント専用での監督スキルを確認できる。 名将甲子園 キャラごとに、サクスぺ同様のレアリティが存在するが、+値を上げまくると、上位レアリティのキャラより強くなる場合がある。 しかし、ゲーム内で使用できるのは最上位レアリティのみとなっている。R+9のキャラを使っていたが、PRを手に入れたがために戦力ダウン、ということも起こりうる(*59)。 サクスペのUIを流用した割には実装当初はオートスキップが搭載されておらず、ゲームのテンポも非常に悪かった。 ただでさえ1プレイにかかるプレイ時間が長めなのに加え、さらに練習を選択するたびにチームメイト全員分の成長報告メッセージが個別に流れるというストレス仕様だった。(*60) サクスペとは違った方向でキャラ格差が大きい。 チームの総戦力を追求するゲームのため元々の☆の数値が高いキャラはそれだけで有利である。 ☆の数値で劣るキャラはより条件が軽く、より多くの経験値や練習値を配れるミッションを持っていなければ起用されにくい(*61)。 パワフル高校の地区予選の難易度が飛び抜けて高い。 よりにもよって最初の育成シナリオのパワフル高校の学区は基本的にアプリ・サクスペ準拠のため、そちらでの育成シナリオの高校が多数含まれており必然的に好投手と当たる機会が多い(*62)。特に地区予選決勝は爆速ストレート持ちの木場擁する覇堂と当たる可能性が高いため育成の最大の難所となる。 総評 前年度の高評価だった「2016」やLIVEシナリオ、国際大会などの新要素の情報で本作は期待値が高かった。 しかし確かに事前情報通り多くのパワーアップ要素があったものの、実際はそれ以上にデバッグ不足(*63)が目立つなど賛否両論の出来に。 メジャーのコラボやアップデートなど積極的に展開をしてはいたものの、ゲーム自体の修正はしばらく変化なし。 そのため広まった悪評を覆すことは難しく、ユーザーの認識を改めるまでには至りきらなかった。 サクセスの内容に関してもパワポケのような意欲的な要素はあったものの話の練り込み不足や需要を勘違いして空回りした部分も多く、成功とは言いにくい。 本作の不評もあってか、次作『パワプロ2020』のサクセスは無難な内容に落ち着いたのがやや残念である。 Ver.1.14現在は仕様変更以外での本作における不満点の多くは改善。概ね良作と言えるレベルにまでアップグレードされている。 余談 GEOではパッケージ版の先着購入特典として、12球団から選べる着せ替えスリーブが配布された。 Live機能によるアイテムのプレゼントも発売日から1日単位で更新が開始されたため、即日に取りに行った方がお得ではあったようだ(*64)。
https://w.atwiki.jp/proyakyu/
プロ野球wikiトップページ 日本野球機構オフィシャルサイト http //www.npb.or.jp/ ここはプロ野球のデータやファンと雑談するなどのサイトです 荒らしをしたり、アンチコメを書き込むのはやめましょう。 これより前のコメントはコメント/トップページ こんばんわ 皆で一丸と成ってプロ野球を盛り上げましょう 宜しく願います 管理人より - 名無しさん 2012-09-15 08 00 10 こんにち。なすびさんは巨人ファンでしたっけ - プレデター 2012-09-29 13 13 06 そうですよ プレデターさんは阪神ファンでしたね - なすび 2012-09-29 15 32 38 名前
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/1512.html
2006年プロ野球ドラフト指名候補 224 名前:水先案名無い人 :2006/04/25(火) 21 23 09 ID zGJVk8lf0 2006年プロ野球ドラフト指名候補入場!! 快速球は生きていた!! 長き故障から復活しセンバツ優勝投手が甦った!!! ホンダ!! 筑川利希也だァ――――!!! 大学最高左腕の称号はすでにオレが獲得している!! 近畿大 大隣憲司だァ――――!!! 外角に投げ次第打ちまくってやる!! ボーイズ全日本代表 智弁和歌山 橋本良平だァッ!!! 制球力とセンスならオレのキャリアがものを言う!! JR九州のエース インスラピッチャー 小松聖!!! 真のクロスファイアーを知らしめたい!! 立命館大 金刃憲人だァ!!! 球速はそこそこだが長身からの威圧感なら抜群だ!! 東京ガスの左腕 木村雄太だ!!! コマトマ対策は完璧だ!! 北照 植村佑介!!!! 全変化球のベスト・コンビネーションはオレの中にある!! 東都大学No.1投手が来たッ 青山学院大 高市俊!!! 総合力なら絶対に敗けん!! 三拍子揃った遊撃手見せたる 法政大 大引啓次だ!!! 先発リリーフなんでもありならこいつが凄い!! 日産自動車のパワー(力投)・ピッチャー 高崎健太郎だ!!! 沖縄の離島から九州NO.1投手が上陸だ!! 八重山商工 大嶺祐太!!! 野球が続けたいノンプロ(社会人)に入ったのだ!! 自慢の荒れ球を見せてやる!!三菱重工神戸 西川雅人!!! プロへの置き土産に選手権優勝とはよく言ったもの!! 天才サウスポーの投球術が今 実戦でバクハツする!! 大阪ガス 小嶋達也だ―――!!! 東京六大学こそが大学野球の花形だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ 慶応大 岡崎祥昊!!! 野球をしたいから大学まできたッ キャリアかなり異色!!!! 白鴎大のノンプロ(社会人)経験キャッチャー 高谷裕亮だ!!! オレは経歴で話題なのではない実力で指名候補なのだ!! 御存知ベトナム難民 東芝 グエン・トラン・フォク・アン!!! 野球の本場はいまだ関西にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! 関西学院大 清水誉だ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! 1m90!!! 75kg!!! インド人ハーフ 関西 ダース・ローマシュ匡だ!!! 捕手は打撃もできてナンボのモン!!! 超実戦捕手!! 岐阜・中京から高森勇気の登場だ!!! 選手権行きはオレのもの 邪魔する福祉大は思いきり投げ思いきり打ち取るだけ!! 仙台六大学イケメンエース 東北学院大 岸孝之 自分を試しに社会人へきたッ!! 荒れ球全投手チャンプ TDK千曲川 山本淳!!! 球速に更なる磨きをかけ ”西濃運輸”大島一也が帰ってきたァ!!! 今の自分に決め球はないッッ!! サイド・スロー 鷲宮 増渕竜義!!! 野球一家の末弟が今ベールを脱ぐ!! 愛工大名電から 堂上直倫だ!!! ファンの前でならPL学園はいつでも最強だ!! 燃ゆる希望 前田健太 投手として登場だ!!! 野手の可能性はどーしたッ 投手の情熱 未だ消えずッ!! 投げるも打つも走るも思いのまま!! 早稲田大 宮本賢だ!!! 特に理由はないッ センバツ優勝投手が注目されるのは当たりまえ!! 大学でぱっとしないのはないしょだ!!! 報徳学園出身! 早稲田大 大谷智久がきてくれた―――!!! 東海地方で磨いた実戦投球!! 中京大の本格派ピッチャー 深町亮介だ!!! 東都だったらこの人を外せない!! 超A級外野手 青山学院大 大崎雄太朗だ!!! 超一流ピッチャーの超一流のスライダーだ!! 生で拝んで空振りしやがれッ JFE西日本のエース!! 陶山大介!!! 後背筋はこの男が完成させた!! 近江きってのスラッガー!! 伊奈龍哉だ!!! 北国の剛球投手がやってきたッ どうしてセンバツを辞退したんだッ 駒大苫小牧ッッ 夏こそ君を待っているッッッ田中将大の登場だ――――――――ッ 加えて指名拒否に備え超豪華な指名候補を3名御用意致しました! 青山学院大 遊撃手 円谷英俊!! ホンダ 二塁手 多幡雄一!! 広島の巨人! 近畿大 中東信二! ……ッッ 今年も我々の予想を裏切る隠し球を期待しますッ 球場、高校野球監督と野球ネタを色々やってきましたが今回が一番きつかった。 ドラフト情報サイトが役立ちました。 関連レス 228 名前:水先案名無い人 :2006/04/26(水) 04 57 13 ID OeuSWjvYO 224-227 GJ 229 名前:水先案名無い人 :2006/04/26(水) 13 54 02 ID y0gNnNeh0 224-227 GJ TDK千曲川にワロタ コメント 名前